笹川博義氏は、群馬県議会議員を2期務めた後に国政へ進み、衆議院議員、環境大臣政務官、環境副大臣、農林水産副大臣などを歴任してきた政治家です。
2012年の衆議院選挙で群馬3区から初当選し、2026年まで6回連続で小選挙区当選。2026年9月17日には第2次高市改造内閣で環境大臣へ就任し、原子力防災担当と新設されたクマ被害対策担当も兼務しています。
農林水産、環境、鳥獣被害対策を長く担当してきた経歴があり、環境大臣就任後はクマやシカなど野生鳥獣対策、気候変動、資源循環、国立公園、福島の環境再生といった幅広い課題を所管しています。
笹川博義の生い立ち|東京都生まれ、群馬を政治活動の地盤に
1966年8月29日、東京都生まれです。現在の政治活動の地盤は群馬県で、衆議院では群馬3区から選出されています。
群馬3区は太田市の一部、館林市、邑楽郡などを含む地域で、製造業と農業の双方が地域経済を支えています。笹川氏は県議時代からこの地域を基盤として活動を続けてきました。
趣味は読書、ガーデニング、映画鑑賞。好きな言葉として「兼愛非攻」を挙げています。家族は妻、一男二女、孫。国政での活動と並行して、群馬県内での地域行事や各種団体との意見交換も重ねています。
政治家としては安全保障、法務、農林水産、環境、鳥獣被害、障害者政策、再犯防止など幅広いテーマに関わってきましたが、特に長く担当してきたのが農林水産と環境の分野です。
笹川博義の学歴|明治大学政治経済学部へ進学
| 区分 | 学校名 | 学部・学科 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 大学 | 明治大学 | 政治経済学部 | 60.0〜62.5程度(2027年度入試目安) | 1989年3月中退 |
※偏差値は現在の入試難易度の目安であり、笹川氏の受験当時の数値ではありません。
大学は明治大学政治経済学部へ進学しました。現在の政治経済学部の入試難易度は方式によっておおむね60.0〜62.5程度です。
1989年3月に明治大学を中退しています。大学卒業という経歴ではなく、中退が最終学歴として公表されています。
政治経済学部で学んだ後、すぐに国政へ進んだわけではありません。地方政治の現場から経験を積み、40代で国政へ進むまでに時間をかけています。
笹川博義の経歴|群馬県議から衆議院議員へ
2007年、群馬県議会議員へ初当選
2007年4月、群馬県議会議員へ初当選しました。国政に進む前に地方議会で政策と地域課題を経験したことが、笹川氏の政治経歴の出発点です。
県議会では、地域経済、農業、道路、防災、福祉など住民生活に近い課題と向き合いました。2011年4月の県議選でも再選し、2期目に入ります。
県議を2期務めた後、2012年11月に辞職し、衆議院選挙へ挑戦しました。地方議会から国政へ段階的に活動の場を広げた形です。
2012年、群馬3区で衆議院議員へ初当選
2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙で84,363票を獲得し、群馬3区で初当選しました。
民主党、日本未来の党、日本共産党の候補を上回り、46歳で国政入りしました。初当選後は文部科学委員会、安全保障委員会、決算行政監視委員会、災害対策特別委員会などを経験しています。
2014年の第47回衆院選では83,837票で再選。2017年の第48回衆院選では83,446票を獲得して3選を果たしました。
2017年、環境大臣政務官に就任
2017年8月、第3次安倍第3次改造内閣で環境大臣政務官に就任しました。続く第4次安倍内閣でも留任し、2018年10月まで務めています。
環境政策を政府側で担当した最初の大きな経験です。気候変動、自然環境、資源循環、廃棄物、原子力防災など、環境省が扱う政策分野に本格的に関わるようになりました。
この経験は、2020年の環境副大臣、さらに2026年の環境大臣就任へとつながっていきます。
2020年、環境副大臣へ
2020年9月、菅内閣で環境副大臣へ就任しました。
「自然環境、気候変動、プラスチックの資源循環等々を担当」
出典:環境省・笹川副大臣就任会見
副大臣として担当したのは、自然環境、気候変動、プラスチック資源循環などです。環境大臣政務官時代よりも重い責任を担い、環境行政の実務経験を深めました。
同時期には、脱炭素社会への移行やプラスチック問題、生物多様性などが国際的にも大きな政策課題になっていました。笹川氏は政府側でこれらの政策調整に携わりました。
2021年衆院選で4選、農林水産政策へ比重を移す
2021年10月31日の第49回衆院選では86,021票を獲得し、4回目の当選を果たしました。
2022年10月には衆議院農林水産委員長に就任。農業、畜産、水産、食料安全保障、農村政策などを議論する委員会の運営を担いました。
環境政策と農林水産政策は、鳥獣被害、生物多様性、森林、農地、気候変動など多くの分野で重なります。笹川氏は両分野で政府・国会の役職を経験するようになります。
2024年、214票差の接戦で5選
2024年10月27日の第50回衆院選では74,930票を獲得しました。
立憲民主党の長谷川嘉一氏は74,716票で、その差はわずか214票。笹川氏は極めて接戦となった群馬3区を制し、5選を果たしました。
それまでの4回は8万票台を安定して獲得していましたが、2024年は政治情勢の逆風もある中で大幅に差が縮まりました。選挙区で議席を守ったことは、その後の政務三役就任にもつながる重要な節目です。
2024年11月、農林水産副大臣に就任
2024年11月、第2次石破内閣で農林水産副大臣に就任しました。
農林水産副大臣として、農業、林業、水産業、食料安全保障、農村振興、災害対応などを担当しました。福島県の農林水産業や森林再生の現場も視察しています。
農業県でもある群馬を地盤とし、国会では農林水産委員長を経験した後での副大臣就任でした。現場と国政の両方で農政に携わってきたことになります。
2026年衆院選で6選|96,283票で勝利
2026年2月8日の第51回衆院選では、96,283票を獲得しました。対立候補を約3万6,000票上回り、6回目の当選となりました。
2024年の214票差という接戦から一転し、得票率は61.5%まで上昇しています。初当選した2012年から、6回すべて群馬3区の小選挙区で議席を獲得してきました。
2026年9月、環境大臣として初入閣
2026年9月17日、第2次高市改造内閣で環境大臣に就任しました。国務大臣としては初入閣です。
環境大臣に加えて、内閣府特命担当大臣(原子力防災)と、新たに設けられたクマ被害対策担当大臣を兼務しています。
環境大臣政務官、環境副大臣を経て環境大臣へ進んだため、環境省で政務三役の各段階を経験したことになります。
「国民の命と暮らしを守るため、対応を加速していく」
出典:環境省・笹川大臣就任記者会見
笹川博義の政策・政治姿勢|クマ被害、環境、農林水産を横断
クマ被害対策|新設された担当大臣を兼務
2026年の環境大臣就任で最も特徴的なのが、クマ被害対策担当大臣を兼務したことです。
クマによる死亡・負傷事故や市街地への出没が相次ぎ、学校生活や観光、農業など日常生活にも影響が広がる中、政府は関係省庁を横断して対策を進める体制を強化しました。
笹川氏は大臣就任前から自民党鳥獣被害対策特別委員会委員長とクマ被害緊急対策PT座長を務めており、政府の担当大臣となる前からこのテーマに深く関わっていました。
捕獲だけでなく、出没しにくい環境づくり、自治体間の連携、専門人材の確保、ドローンなど新技術の活用まで含めて対策を進める考えを示しています。
シカ・イノシシなど鳥獣害も重視
鳥獣被害はクマだけではありません。シカ、イノシシ、アライグマ、ハクビシンなどによる農業被害や生態系への影響も長年の課題です。
特にシカの増加は森林植生や土壌流出にも影響し、農業だけでなく国土保全の問題につながります。笹川氏は自治体単位だけでなく、県や隣接県を含めた広域連携の必要性を指摘しています。
群馬県には尾瀬など重要な自然環境があり、野生鳥獣と人の生活圏をどう分けていくかは、地元ともつながる政策課題です。
気候変動と脱炭素
環境大臣として、地球温暖化対策と脱炭素政策も担当します。異常気象や豪雨、猛暑が頻発する中、温室効果ガス削減と経済成長をどう両立させるかが大きなテーマです。
笹川氏は環境副大臣時代にも気候変動を担当しており、大臣としては国内対策だけでなくCOPなど国際会議での交渉や日本の環境技術の海外展開も担います。
循環経済とプラスチック対策
資源を大量に輸入する日本にとって、使用済み製品や廃棄物を再資源化する循環経済は環境政策であると同時に経済安全保障でもあります。
2026年の就任会見では、再生資源供給のサプライチェーン強化や、2040年までの追加的なプラスチック汚染ゼロに向けた取り組みを進める方針を示しました。
環境副大臣時代からプラスチック資源循環を担当してきたため、継続性のある政策分野です。
福島の環境再生と原子力防災
環境省は福島第一原子力発電所事故に伴う除染や除去土壌の処理など、東日本大震災からの復興にも深く関わっています。
笹川氏は原子力防災担当大臣も兼務し、原子力規制委員会を支える体制や、事故時の避難・防災体制強化も担当します。
福島県内の除去土壌については、2045年3月までの県外最終処分に向けた取り組みが続いており、地域の理解と安全性を両立させることが重要になります。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年 12月16日 | 第46回衆議院議員総選挙 衆議院初当選 | 群馬 3区 | 自由民主党 | 当選 | 84363 1 |
| 2014年 12月14日 | 第47回衆議院議員総選挙 2選 | 群馬 3区 | 自由民主党 | 当選 | 83837 1 |
| 2017年 10月22日 | 第48回衆議院議員総選挙 3選 | 群馬 3区 | 自由民主党 | 当選 | 83446 1 |
| 2021年 10月31日 | 第49回衆議院議員総選挙 4選 | 群馬 3区 | 自由民主党 | 当選 | 86021 1 |
| 2024年 10月27日 | 第50回衆議院議員総選挙 5選、2位との差214票 | 群馬 3区 | 自由民主党 | 当選 | 74930 1 |
| 2026年 2月8日 | 第51回衆議院議員総選挙 6選、得票率61.5% | 群馬 3区 | 自由民主党 | 当選 | 96283 1 |
笹川博義氏の記者会見をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の記者会見まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
クマ被害対策
「国民の命と暮らしを守るため、対応を加速していく」
新設されたクマ被害対策担当大臣として関係省庁と連携し、人身被害や生活への影響を抑える方針を示した。
循環経済・気候変動
「循環経済への移行」
再生資源供給の強靱化、プラスチック汚染対策、温暖化対策と日本の環境技術の海外展開を重要課題に挙げた。
福島復興・原子力防災
「東北の復興なくして日本の再生なし」
福島県内除去土壌等の県外最終処分に向けた環境再生と原子力防災体制の強化を進める考えを示した。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
笹川博義の現在|衆議院6期目、環境大臣として活動
2026年10月現在、笹川氏は衆議院議員6期目で、自由民主党に所属しています。選挙区は群馬3区です。
現在の主な役割は、環境大臣、内閣府特命担当大臣(原子力防災)、クマ被害対策担当大臣。気候変動、資源循環、自然環境、鳥獣被害、国立公園、原子力防災、福島の環境再生などを所管しています。
地方議会から政治経歴を始め、国政では農林水産と環境の双方を長く担当してきました。環境大臣政務官、環境副大臣を経て環境大臣となった経験の積み重ねが、現在の政策分野に直結しています。
クマ被害対策をはじめ、人と自然の距離が変化する中で生じる新しい環境問題にどう対応するかが、環境大臣としての大きな課題になっています。
笹川博義氏の現在情報
2026年10月現在は衆議院議員6期目。2026年2月の第51回衆院選で群馬3区から96,283票を獲得して6選。同年9月17日に第2次高市改造内閣の環境大臣へ就任し、原子力防災担当とクマ被害対策担当を兼務している。
- 生年月日、出身地、明治大学中退、県議・衆院・政務官・副大臣等の経歴を確認
- 群馬3区、家族、趣味、党役職、農林水産・環境分野の経歴を確認
- 2017年の環境大臣政務官就任までの経歴を確認
- 2020年9月の環境副大臣就任と担当歴を確認
- 農林水産委員長、2024年11月の農林水産副大臣就任までを確認
- 2026年9月17日の環境大臣、原子力防災、クマ被害対策担当就任を確認
- クマ被害対策、気候変動、循環経済、福島復興等の政策方針を確認
- 2026年衆院選96,283票、6選を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月7日 公開後監査で7,826文字・品質100点・issues 0・gates 0を確認。本人公式Xは安全に確認できなかったため第三者投稿を使用せず
- 2026年10月7日 新規記事を作成。生い立ち、明治大学政治経済学部中退、群馬県議2期、6回の衆院選、環境大臣政務官、環境副大臣、農林水産委員長、農林水産副大臣、2026年の環境大臣就任とクマ被害対策担当まで一次情報を確認し登録











コメントを残す