井林辰憲の経歴・学歴と生い立ち|国土交通省技官から衆議院6期、国土交通大臣へ

ひと目でわかるプロフィール 井林辰憲
いばやし たつのり
出身地
東京都
初当選
2012年(第46回衆議院議員総選挙)
最終学歴
京都大学大学院工学研究科修了
主な前職
官僚・国家公務員
生年月日 1976年7月18日

井林辰憲氏は、京都大学大学院を修了後に国土交通省へ入り、道路・河川・インフラ行政の現場を経験した後、政治の道へ進んだ政治家です。

2012年の衆議院選挙で静岡2区から初当選し、2026年までに6回連続で当選。環境大臣政務官、内閣府副大臣、衆議院財務金融委員長などを務め、2026年9月17日には国土交通大臣へ就任しました。

国土交通省の技官だった人物が、約24年後にその省の大臣として戻った点は、井林氏の経歴を象徴する出来事です。道路、河川、水道、物流、住宅、観光、海運、地域交通など、国民生活に直結する政策を担当しています。

井林辰憲の生い立ち|東京都生まれ、静岡に根を持つお茶農家の家系

1976年7月18日、東京都生まれです。家系は静岡県榛原郡川根本町にルーツがあり、井林氏自身は五代目のお茶農家にあたります。

現在の生活拠点は藤枝市。国政では焼津市、藤枝市、島田市、牧之原市、吉田町、川根本町などを含む静岡2区を地盤に活動しています。

趣味は野球と水泳。地元ではスポーツ団体や地域行事にも顔を出し、国会と地元を往復する活動を続けてきました。

井林辰憲の学歴|京都大学工学部から大学院へ

学歴一覧井林辰憲の学校歴
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区分学校名学部・学科現在の偏差値・難易度備考
大学京都大学工学部環境工学科62.5〜65.0程度(現在の工学部目安)2000年卒業
大学院京都大学大学院工学研究科大学院のため単純な偏差値換算なし2002年修了

※難易度は現在の入試難易度の目安であり、井林氏の受験当時の数値ではありません。

2000年3月、京都大学工学部環境工学科を卒業しました。環境工学は、水、廃棄物、都市環境、衛生工学など、生活基盤に近い分野を扱う学問です。

そのまま京都大学大学院工学研究科へ進学し、2002年3月に修了。大学・大学院で学んだ環境や社会基盤の知識は、その後の国土交通省勤務や上下水道政策にも直結していきます。

井林辰憲の経歴|国土交通省の技官から衆議院議員へ

2002年、国土交通省へ入省

2002年4月、国土交通省へ入省しました。技術系職員として本省大臣官房や道路局などで勤務し、インフラ政策の実務を経験します。

2008年には国土交通省沼津河川国道事務所の調査第二課長となり、静岡県内の道路や地域交通に関わる仕事を担当しました。

2010年6月、中部地方整備局地域道路課長を最後に国土交通省を退官。行政官として政策を執行する立場から、自ら政策決定へ関わる政治の道を選びました。

静岡2区の公募へ応募、政治の道へ

退官後は自民党静岡県連の公募に応募し、静岡2区の支部長に就任しました。世襲ではなく、地盤・看板・鞄のない状態から地域を歩き、支持基盤を築いていきます。

本人の発信でも、地域の声を一軒ずつ聞きながら政治活動を続ける姿勢を繰り返し示しています。

2012年、静岡2区で初当選

2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙で108,510票を獲得し、静岡2区で初当選しました。

2014年の第47回衆院選では129,311票、2017年は130,857票、2021年は131,082票を獲得し、いずれも小選挙区で当選。2024年も113,419票で5選を果たしました。

2026年2月8日の第51回衆院選では152,012票を獲得し、6回目の当選となりました。初当選から14年で6期目に入っています。

2016年、環境大臣政務官・内閣府大臣政務官へ

2016年8月、第3次安倍第2次改造内閣で環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任しました。

大学で環境工学を学び、国土交通省で社会基盤行政を経験した井林氏にとって、専門性を政府の立場で生かす最初の政務三役経験となりました。

上下水道や衛生工学に関する取り組みは、その後も議員活動の重要なテーマとして続いています。

財務金融政策へ担当領域を広げる

井林氏は国土交通・環境分野だけでなく、財務金融政策にも活動領域を広げました。衆議院財務金融委員会、自民党財務金融部会、税制調査会などで経験を重ねています。

2021年11月には自民党財務金融部会長に就任。金融、税制、地域経済などの政策形成に関わりました。

地域金融を「経済の血液」と位置づけ、地方創生や地域産業の成長と金融機関の役割を結びつけて発信しています。

2023年、金融担当の内閣府副大臣

2023年9月、内閣府副大臣に就任しました。金融担当として金融庁の政策にも携わり、国土交通分野とは異なる経済政策の実務を経験します。

「日本全体のことを考えるためには、やはり金融や経済を勉強しなければいけない」

出典:金融庁「アクセスFSA 第243号」

国土交通行政を起点にしながら、金融・経済へ専門領域を広げてきたことが井林氏の特徴です。

物流・道路・海運政策でも党内実務を担う

自民党では道路、物流、海運造船、水産など複数分野の政策づくりに関与してきました。国土交通省出身という経歴から、インフラ整備と産業政策を横断する役割を担っています。

道路調査会や物流調査会の政策提言にも関わり、地域の道路整備だけでなく、物流網を経済政策として捉えてきました。

2026年9月、国土交通大臣へ就任

2026年9月17日、第2次高市改造内閣で国土交通大臣に就任しました。水循環政策担当、国際園芸博覧会担当も兼務しています。

2002年に職員として入った国土交通省へ、24年後に大臣として戻ることになりました。

就任に際しては、国土交通省への思いと地元への感謝を示し、「御礼は政策で」と表明しました。

「国民の皆さまの暮らしと命を守り、我が国の経済や地域の生活・なりわいに直結する大変重要な省庁」

出典:国土交通省・井林大臣就任会見

就任会見では、自身が国土交通省を志した頃から変わらない思いとして、国民の暮らしと命を守る行政の重要性を強調しました。

初登庁後には、大臣として国土交通省へ戻った重責を率直に発信しています。

人生年表 井林辰憲さんの歩み
1976年7月18日
東京都に生まれる
本籍は静岡県榛原郡川根本町、五代目のお茶農家の家系
2000年3月
京都大学工学部環境工学科を卒業
環境・衛生・社会基盤分野を学ぶ
2002年3月
京都大学大学院工学研究科を修了
同年4月に国土交通省へ入省
2002年4月
国土交通省へ入省
大臣官房、道路局などで勤務
2008年4月
沼津河川国道事務所調査第二課長
静岡県内の道路・河川行政に携わる
2010年6月
中部地方整備局地域道路課長を最後に退官
自民党静岡県連の公募へ応募し政治の道へ
2012年12月16日
第46回衆院選で初当選
静岡2区で108,510票
2014年12月14日
第47回衆院選で2選
静岡2区で129,311票
2016年8月
環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官
第3次安倍第2次改造内閣
2017年10月22日
第48回衆院選で3選
静岡2区で130,857票
2021年10月31日
第49回衆院選で4選
静岡2区で131,082票
2021年11月
自民党財務金融部会長
金融・税制・地域経済の政策形成を担う
2023年9月
内閣府副大臣
金融担当として金融庁政策にも携わる
2024年10月27日
第50回衆院選で5選
静岡2区で113,419票
2026年2月8日
第51回衆院選で6選
静岡2区で152,012票
2026年9月17日
国土交通大臣に就任
第2次高市改造内閣で初入閣
2026年10月
衆議院6期目・国土交通大臣として活動
水循環政策、国際園芸博覧会担当も兼務
政治人生の転機 井林辰憲の政治人生の転機
01
2002年4月
国土交通省へ入省
京都大学大学院修了後、技術系職員として道路・河川・社会基盤行政の実務に入った。
なぜ転機なのか 後の政治活動と国土交通大臣就任につながる専門分野の出発点となったため。
02
2010年6月
国土交通省を退官し政治の道へ
中部地方整備局地域道路課長を最後に退官し、自民党静岡県連の公募へ応募した。
なぜ転機なのか 行政官から政策決定に携わる政治家へ立場を変えたため。
03
2012年12月
衆議院議員へ初当選
静岡2区で108,510票を獲得し、国政へ進んだ。
なぜ転機なのか 地盤・看板・鞄のない状態から国政議員となった最大の転機の一つのため。
04
2023年9月
内閣府副大臣に就任
金融担当として財務金融分野の政府実務を担った。
なぜ転機なのか 国土交通・環境から金融・経済へ担当領域を広げたため。

井林辰憲の政策・政治姿勢|インフラ、地域金融、物流をつなぐ

老朽インフラと防災

井林氏の政策の中心には、道路、橋梁、上下水道など社会インフラの維持更新があります。高度経済成長期に整備された施設が一斉に老朽化する中、事故が起きてから修繕するのではなく、予防的な点検と更新を進める必要があります。

国交相就任後も、大雨時の道路冠水や上下水道の老朽化など、生活に直結するインフラ対策を担当しています。

地方交通と物流の維持

人口減少が進む地域では、鉄道、バス、タクシー、トラックなどの担い手不足が深刻です。単に道路を造るだけではなく、地域の移動手段と物流網をどう維持するかが重要になります。

物流政策では、荷主、運送会社、ドライバーの負担を調整しながら、持続可能な輸送体制をつくることが課題です。井林氏は党の物流政策にも長く関わってきました。

地域金融と地方経済

財務金融分野での経験も井林氏の政策形成に影響しています。地域の企業が設備投資や事業承継を進めるためには、地方銀行や信用金庫など地域金融機関の機能が欠かせません。

金融政策と物流・道路政策を別々に捉えず、地域産業を支える仕組みとしてつなげて考える点に特徴があります。

水産・海運と静岡の産業基盤

静岡2区には焼津港があり、水産業は地域経済の重要な柱です。海運や造船政策も日本の物流・エネルギー安全保障と直結します。

地元の水産業と国の海運・物流政策をつなげることは、井林氏の地域代表としての役割の一つです。

選挙歴 井林辰憲の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
第46回衆議院議員総選挙
衆議院初当選
静岡 2区 自由民主党 当選 108510 1
第47回衆議院議員総選挙
2選
静岡 2区 自由民主党 当選 129311 1
第48回衆議院議員総選挙
3選
静岡 2区 自由民主党 当選 130857 1
第49回衆議院議員総選挙
4選
静岡 2区 自由民主党 当選 131082 1
第50回衆議院議員総選挙
5選
静岡 2区 自由民主党 当選 113419 1
第51回衆議院議員総選挙
6選
静岡 2区 自由民主党 当選 152012 1

井林辰憲氏の記者会見をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の記者会見まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

国土交通行政

金融・地域経済

インフラ・上下水道

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

井林辰憲の現在|衆議院6期目、国土交通大臣として活動

2026年10月現在、井林氏は衆議院議員6期目。自由民主党所属で、静岡2区を選挙区としています。

国土交通大臣として、道路・鉄道・航空・海運・住宅・都市政策・観光・建設業・上下水道・防災など極めて広い政策領域を所管しています。

国土交通省の職員時代には行政の現場から政策を実行し、国会議員となってからは財務金融や党務まで担当を広げました。官僚、政務官、副大臣、委員長を経て大臣に至った経歴は、実務を積み重ねてきたタイプの政治家といえます。

技術系官僚として始まったキャリアが、24年を経て国土交通大臣へつながったことは、井林辰憲氏の政治人生を最も端的に示す流れです。

井林辰憲氏の現在情報

2026年10月7日 時点
現在の公職 衆議院議員
現在の所属 自由民主党
選挙区・選出地域 静岡2区
現在の期・任期 衆議院議員6期目
現在の主な役職
国土交通大臣 水循環政策担当 国際園芸博覧会担当

2026年10月現在は衆議院議員6期目。2026年2月の第51回衆院選で静岡2区から152,012票を獲得して6選。同年9月17日に第2次高市改造内閣の国土交通大臣へ就任し、水循環政策担当、国際園芸博覧会担当も兼務している。

参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料

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