古川俊治の経歴・学歴と生い立ち|外科医・弁護士から参議院4期、デジタル大臣へ

古川俊治
ひと目でわかるプロフィール 古川俊治
ふるかわ としはる
出身地
埼玉県さいたま市岩槻区(旧岩槻市)
初当選
2007年(第21回参議院議員通常選挙)
最終学歴
オックスフォード大学経営大学院修了(MBA)
主な前職
医師、大学教員・研究者、弁護士
政界入り
専門職から
生年月日 1963年1月14日
血液型 A型

古川俊治氏は、埼玉県選挙区選出の参議院議員です。外科医として出発し、医学博士、弁護士、大学教授という複数の専門領域を経験してから国政へ進みました。

2007年の初当選から参議院議員を4期務め、医療・社会保障、科学技術、デジタル政策などに関わってきました。2026年9月にはデジタル大臣として初入閣しています。この記事では、岩槻での少年時代から医学、法律、政治へと活動領域を広げてきた歩みをたどります。

古川俊治氏を理解する3つのポイント
  1. 岩槻で育ち、開成中高から慶應義塾大学医学部へ進学。外科医として働きながら社会学と法律も学びました。
  2. 医師・弁護士・大学教授として医療制度や先端医療に関わり、2007年の参院選で国政へ進みました。
  3. 参議院議員を4期務めた後、2026年9月にデジタル大臣として初入閣し、AIや科学技術なども担当しています。

古川俊治の生い立ち|岩槻で育ち、スポーツに親しんだ少年時代

古川俊治氏は1963年1月14日、現在のさいたま市岩槻区にあたる旧岩槻市で生まれました。小学生時代はソフトボールやサッカーをして過ごし、体を動かすことに親しんでいました。

古川俊治の学歴|太田小学校・開成中高から慶應義塾大学医学部へ

古川氏は地元の小学校から開成中学校・高等学校へ進み、慶應義塾大学医学部に入学しました。医師となった後も学びを続け、文学部・法学部、さらに海外の経営大学院まで学歴を広げています。

現在の入試難易度では、開成高校が偏差値77、慶應義塾大学医学部が72.5です。一方、卒業後に学んだ通信教育課程や海外MBAは、医学部一般選抜と同じ尺度で比較しません。

学歴一覧古川俊治の学歴
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区分学校名学部・専攻現在の偏差値・難易度備考
小学校旧岩槻市立太田小学校――地元で学ぶ
中学校開成中学校―中学受験は別指標1975年進学
高校開成高等学校―77(2026年度)卒業
大学慶應義塾大学医学部72.5(2027年度)1981年入学・1987年卒業
大学慶應義塾大学文学部・法学部通信教育課程等のため単純比較しない医師として働きながら学ぶ
大学院オックスフォード大学経営大学院MBA日本式の偏差値なし修了

※偏差値は本人の在学当時ではなく現在の入試難易度の目安です。開成高校は2026年度版、慶應義塾大学医学部は河合塾Kei-Netの2027年度ボーダー。通信教育課程・海外MBAは同じ尺度で比較していません。

1975年には開成中学校へ進学しました。自宅から岩槻駅まで自転車で約2キロ走り、東武線と京浜東北線を乗り継いで通学していたと本人の公式プロフィールに記されています。中高6年間では、始業時間を間違えた一度を除いて無遅刻無欠席だったというエピソードも残っています。

開成高等学校を経て、1981年に慶應義塾大学医学部へ入学。医学部体育会の活動にも力を入れ、ゴルフでは医学生の全国大会で優勝を経験しました。マラソンにも取り組む一方、学園祭や結婚式などで数多くの司会を務めたと振り返っています。

「自分のできることは何かと探っていくうちに、こうなった」

出典:慶應塾生新聞デジタル「《塾員インタビュー》古川俊治氏 医師・弁護士・政治家として活躍中」(2015年11月1日)

外科医として患者と向き合い、医学研究にも進む

1987年に慶應義塾大学医学部を卒業し、同年の医師国家試験に合格しました。慶應義塾大学病院では外科医として修練を積み、臨床と研究の双方に携わります。

1990年から1993年にかけては、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校との癌治療に関する共同研究に従事しました。1994年には博士号(医学)を取得しています。

一方で、医療技術が進むほど、癌告知や終末期医療、患者の権利など、医学だけでは答えを出しにくい問題にも直面しました。病院勤務を続けながら慶應義塾大学の通信教育課程で学び、1993年に文学部、1996年に法学部を卒業しています。

「相手方の立場になってものを言えるようにならなければいけない」

出典:慶應塾生新聞デジタル「《塾員インタビュー》古川俊治氏 医師・弁護士・政治家として活躍中」(2015年11月1日)

医学部を卒業してから別の学部へ入り直したのではなく、医師として働きながら社会学、続いて法律学を学んだのが古川氏の経歴の特徴です。患者を治療する臨床の視点に加え、医療を取り巻く社会や法制度を別の角度から見る時間が続きました。

古川俊治の経歴|司法試験合格、弁護士登録、そして手術ロボット研究へ

1996年には司法試験に初回受験で合格しました。最高裁判所司法研修所で2年間の司法修習を経て、1999年に弁護士登録しています。

弁護士となった後は再び慶應義塾大学医学部へ戻り、後進の指導とともにロボット医療、遠隔医療などの先端外科学研究に携わりました。医療や薬事、公害・環境、生物科学特許といった分野では、法律家としても実務に取り組んでいます。

先端医療の仕事で象徴的なのが、手術支援ロボット「ダ・ビンチ」です。慶應義塾大学への導入に関わり、臨床研究の責任者としてロボット操作の習得や術式づくりに取り組みました。国産手術ロボットの研究にも携わり、医学研究と技術開発の両方を経験しています。

医療事故を防ぐには制度だけでなく病院経営の視点も必要だと考え、2004年には英国オックスフォード大学経営大学院へ留学しました。国際企業や公共政策を研究し、2005年にMBAを取得しています。

帰国後は慶應義塾大学の法科大学院、医学部、大学院経営管理研究科で教壇に立ち、2007年4月には法務研究科教授・医学部外科教授となりました。医学、法律、経営という異なる領域を実務と教育の双方で経験した時期です。

医療制度そのものを変えるため国政へ

医療現場の問題をたどる中で、古川氏の関心は公的医療保険や社会保障財政へ広がっていきました。個々の患者や病院だけでは解決できず、国の制度設計に関わる必要があるという考えです。

「医療の様々な問題を総合的に解決するために、私は国会議員になりました。」

出典:日本弁護士政治連盟「弁護士議員に聞く 古川俊治議員」(公開日記載なし)

2007年7月、第21回参議院議員通常選挙の埼玉県選挙区へ自由民主党から立候補しました。684,270票を得て、44歳で参議院議員に初当選します。

国会では厚生労働分野だけにとどまらず、内閣、財政金融、法務、科学技術、デジタルなどへ活動範囲を広げました。弁護士として法律案を読み、医師として医療現場の実情を見るという二つの専門性を、議員活動でも用いています。

参議院4期、財政・医療・科学技術・デジタルへ活動を広げる

2013年の第23回参院選では再選し、埼玉県選挙区で1,000,725票を獲得しました。その後、2014年9月から2016年1月まで参議院財政金融委員長を務めています。

2019年には3選。参議院では2020年に国家基本政策委員長、2022年には地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員長、同年から翌年にかけて政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員長などを務めました。

自民党でも、厚生労働部会長、法務部会長、デジタル社会推進本部副本部長、科学技術・イノベーション戦略調査会の役職、医療情報政策・ゲノム医療に関する組織などに関わっています。医療から始まった専門分野が、科学技術やデータ政策へ広がっていきました。

2025年7月の第27回参院選では573,114票を得て、埼玉県選挙区で4期目の当選を果たしました。同年10月からは政府開発援助及び国際協力・人道支援等に関する特別委員長を務めています。

2026年、デジタル大臣として初入閣

2026年9月17日、第2次高市改造内閣が発足し、古川氏はデジタル大臣として初入閣しました。

担当はデジタル行政に加え、AI・デジタル改革推進、サイバー安全保障、コンテンツ戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、人工知能戦略、海洋政策など広い範囲に及びます。

医療のデータ利用、先端医療、科学技術、デジタル政策に国会議員として関わってきた古川氏にとって、複数の政策領域を政府内で担当することになった形です。

「今までの実務を生かして頑張りたい」

出典:電波新聞デジタル「古川デジタル相が就任会見、AI・科学技術を一体推進 『実務経験を生かす』」(2026年9月18日)

就任会見では、AIと科学技術を一体的に推進する考えを示したほか、サイバーセキュリティーの強化にも言及しました。医療分野については、従来の医療DXからAIを活用した「医療AX」へ発展させたいとの考えも示しています。

人生年表 古川俊治さんの歩み
1963年1月14日
埼玉県岩槻市に生まれる
現在のさいたま市岩槻区
1970年
(旧)岩槻市立太田小学校入学
ソフトボールやサッカーに親しむ
1975年
開成中学校入学
岩槻から電車で通学
1978年
開成高等学校へ進学
1981年
慶應義塾大学医学部入学
医学部体育会でも活動
1987年
慶應義塾大学医学部卒業
医師国家試験合格、慶應義塾大学病院で外科研修
1990年~1993年
米国カリフォルニア大学サンディエゴ校との共同研究
癌治療研究に従事
1993年
慶應義塾大学文学部卒業
病院勤務と並行して社会学を学ぶ
1994年
博士号(医学)取得
1996年
慶應義塾大学法学部卒業・司法試験合格
1999年
弁護士登録
医学部へ戻り先端外科学研究にも従事
2004年
オックスフォード大学経営大学院へ留学
国際企業や公共政策を研究
2005年
オックスフォード大学経営大学院修了
MBA取得
2007年4月
慶應義塾大学法務研究科教授・医学部外科教授(兼担)就任
2007年7月
第21回参議院議員通常選挙で初当選
埼玉県選挙区
2013年7月
第23回参議院議員通常選挙で再選
2期目
2014年9月
参議院財政金融委員長就任
2016年1月まで
2019年7月
第25回参議院議員通常選挙で3選
2020年9月
参議院国家基本政策委員長就任
2022年
地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員長を務める
2025年7月
第27回参議院議員通常選挙で4選
2025年10月
政府開発援助及び国際協力・人道支援等に関する特別委員長就任
2026年9月17日
デジタル大臣として初入閣
AI・デジタル改革、科学技術政策、人工知能戦略なども担当

古川俊治氏が重視してきた政策

医療と持続可能な社会保障

本人の基本政策では、国民皆保険を堅持しながら持続可能な社会保障制度をつくること、地域医療・介護の人材と設備を整備すること、予防医療を進めることを掲げています。

医療政策は、外科医として出発した古川氏が国政入り前から継続して扱ってきた分野です。医療現場の問題だけでなく、保険制度、財政、研究開発、医療情報の利用まで政策対象を広げてきました。

「研究開発と新事業創出により、健康長寿社会の実現に向けた施策を着実に進める」

出典:日刊薬業「健康長寿社会実現へ『着実に進める』 就任会見で古川デジタル相」(2026年9月18日)

科学技術と新産業の創出

先端技術の研究開発を新しい産業や雇用につなげることも基本政策の柱です。地域資源と技術の組み合わせによる地方産業の振興、海洋資源の開発・実用化などを掲げています。

党内では科学技術・イノベーション戦略調査会や医療分野の研究に関する組織に関わり、創薬、バイオサイエンス、ゲノム医療などを扱ってきました。

AI・デジタルと医療の接続

デジタル社会推進本部などでの活動を経て、2026年にはデジタル大臣としてAI政策も担当することになりました。就任会見では、AI、量子技術、核融合、創薬などを重要分野として挙げています。

医療についても、電子化そのものではなくAIを活用する段階へ進める考えを示しました。医師としての臨床経験、ロボット手術の研究、医療情報政策への関与が重なる領域です。

サイバー安全保障

2026年9月の入閣ではサイバー安全保障も担当となりました。就任会見では、デジタル化による利便性が広がる一方でサイバー攻撃の脅威も深刻化しているとして、関係閣僚と連携して対策を進める考えを示しています。

財政と制度設計

本人の基本政策には財政再建も掲げられています。参議院では財政金融委員長を経験しており、医療・社会保障を財源の問題と切り離さずに扱ってきました。

弁護士としての経験から、制度を政策目的だけでなく法律の構造から確認する姿勢についても本人が語っています。医療制度や社会保障の変更を、法制度と財政の双方から扱ってきた点につながります。

生殖医療・医事法制

医療と法律が直接交わる課題では、生殖補助医療の法整備などにも長く関心を示してきました。医療技術が先に進み、親子関係や倫理をめぐる法制度が追いつかない問題について、国会議員になる以前から医師・法律家の立場で向き合っています。

選挙歴 古川俊治の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
第21回参議院議員通常選挙
定数:3 比例復活:該当なし
初当選
埼玉県 選挙区 自由民主党 当選 684270 2位
第23回参議院議員通常選挙
定数:3 比例復活:該当なし
2期目。埼玉県選挙区で100万票を超える得票
埼玉県 選挙区 自由民主党 当選 1000725 1位
第25回参議院議員通常選挙
定数:4 比例復活:該当なし
3期目
埼玉県 選挙区 自由民主党 当選 786479 1位
第27回参議院議員通常選挙
定数:4 比例復活:該当なし
4期目
埼玉県 選挙区 自由民主党 当選 573114 1位

古川俊治氏の国会発言をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

医療提供体制と持続可能な社会保障

科学技術・研究開発とイノベーション

臨床研究と医療イノベーション

生殖補助医療の法整備

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

動画で見る古川俊治氏の発信

2025年の参院選を前に、自民党公式チャンネルでは古川氏本人が自身の考えを語る候補予定者紹介動画が公開されました。文章だけでは分かりにくい話し方や政策説明の様子を確認できます。

古川俊治氏の現在情報

2026年9月29日 時点
現在の公職 参議院議員・デジタル大臣
現在の所属 自由民主党
選挙区・選出地域 埼玉県選挙区
現在の期・任期 参議院議員4期目
現在の主な役職
デジタル大臣 AI・デジタル改革推進担当 サイバー安全保障担当 コンテンツ戦略担当 内閣府特命担当大臣(知的財産戦略) 内閣府特命担当大臣(科学技術政策) 内閣府特命担当大臣(宇宙政策) 内閣府特命担当大臣(人工知能戦略) 内閣府特命担当大臣(海洋政策) 内閣府特命担当大臣(サイバー安全保障)

2025年7月の参議院選挙で4選後、2026年9月17日に初入閣。医療、科学技術、デジタル分野での議員活動を背景に、政府で複数分野の政策を担当している。

関連書籍
古川俊治さんの著書・関連書籍
MBAの医療・介護経営
書籍
MBAの医療・介護経営
著者:田中滋/古川俊治 / 出版社:医学書院 / 発売日:2008年12月
これからのセカンドオピニオン外来 現状と展望
書籍
これからのセカンドオピニオン外来 現状と展望
著者:杉町圭蔵/古川俊治 / 出版社:診断と治療社 / 発売日:2006年12月20日頃
メディカルクオリティ・アシュアランス第2版 判例にみる医療水準
書籍
メディカルクオリティ・アシュアランス第2版 判例にみる医療水準
著者:古川俊治 / 出版社:医学書院 / 発売日:2005年05月

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政治人生の転機 古川俊治の政治人生の転機
01
1996年~1999年
医師に加えて法律家の道へ
医療現場で感じた患者の権利や医療制度の課題から法律を学び、1996年に司法試験へ合格。1999年に弁護士登録した。
なぜ転機なのか 医学だけでなく、法制度から医療問題へ向き合う複合的な専門経歴が形成されたため。
02
2007年7月
参議院議員へ初当選
第21回参議院議員通常選挙の埼玉県選挙区に自由民主党から出馬し、684,270票で初当選した。
なぜ転機なのか 医師・弁護士・大学教員として制度の外側から取り組んできた立場から、国会で制度を立案する立場へ移ったため。
03
2026年9月17日
デジタル大臣として初入閣
第2次高市改造内閣で初入閣し、デジタル、AI、科学技術、宇宙、海洋、知的財産、サイバー安全保障などを担当した。
なぜ転機なのか 参議院議員4期目にして初めて国務大臣となり、政府の政策執行を担う立場へ移ったため。
参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
報道・インタビュー
その他の参考資料

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