浅野哲の経歴・学歴と生い立ち|日立製作所の研究員から大畠章宏の後継として国政へ

浅野哲
ひと目でわかるプロフィール 浅野哲
あさの さとし
出身地
東京都八王子市
初当選
2017年(第48回衆議院議員総選挙)
最終学歴
青山学院大学大学院理工学研究科博士前期課程修了
主な前職
会社員、労働組合、国会議員秘書
政界入り
労働組合から、国会議員秘書から、政治家の後継として、民間企業から
生年月日 1982年9月25日

浅野哲氏は、企業の研究開発現場から労働組合、国会議員秘書を経て政治の世界へ進んだ政治家です。技術者として働いた経験を持ち、国政でも科学技術や産業、経済安全保障などに取り組んできました。

政治家一家の出身ではなく、会社員として仕事を続けていた30代で突然、国政への道が開きます。研究者だった浅野氏がなぜ政治家になり、どのように茨城県を政治活動の拠点としていったのかをたどります。

浅野哲氏を理解する3つのポイント
  1. 理系の研究者として社会人生活を始め、労働組合では働く人の相談にも向き合いました。
  2. 大畠章宏氏の後継候補として国政を目指し、秘書経験を経て衆議院へ進みました。
  3. 科学技術、経済安全保障、エネルギーなど産業や技術と接点の深い政策を継続して扱っています。

浅野哲の生い立ち|八王子で育ち、宇宙に関心を持った学生時代

浅野哲氏は1982年9月25日、東京都八王子市に生まれました。八王子市立中山中学校から東京都立南多摩高等学校へ進み、学生時代にはサッカー部で活動しています。

子どもの頃に思い描いていた職業は「宇宙学者」でした。進学先にも理系を選び、青山学院大学理工学部では人工衛星に関する研究に取り組み、国際学会で研究を発表した経験もあります。

2005年に大学を卒業した後も研究を続け、青山学院大学大学院理工学研究科の博士前期課程へ進みました。2007年3月に修了し、その翌月から企業の研究開発現場で働き始めます。

浅野哲の学歴|大学院から日立製作所の研究員へ

学歴一覧浅野哲の学校歴
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区分学校名学部・専攻現在の偏差値・難易度備考
中学校八王子市立中山中学校――八王子市で学ぶ
高校東京都立南多摩高等学校―現在は中等教育学校へ移行現行制度と異なるため単純比較しない
大学青山学院大学理工学部52.5〜60.0(理工学部・2027年度)学部卒業
大学院青山学院大学大学院理工学研究科博士前期課程大学院は偏差値で単純比較しない修了

※南多摩高校は現在の学校制度が本人在学時と異なるため数値化していません。青山学院大学は河合塾Kei-Netの2027年度入試データを掲載しています。

2007年4月、株式会社日立製作所へ入社しました。研究員として、自動車にも関係する半導体センサなどの研究開発に携わります。

本人が後年語ったところでは、担当した半導体技術が実際に市販車へ搭載されたこともありました。2015年には浅野氏らが執筆したMEMSマイクロヒータに関する論文も電気学会の論文誌に掲載されています。

研究者として海外の研究者と接する中で、浅野氏が強く意識するようになったのが、日本と海外の研究開発環境の違いでした。研究予算の規模などをめぐる会話を通じ、日本の産業競争力に危機感を持つようになったと振り返っています。

日本をもう一度世界一の研究立国にしたい

出典:政治ドットコム「国民民主党・浅野哲議員に聞く! セキュリティ・クリアランス制度の意義とこれから」(2024年7月9日)

研究員時代の仕事については、政界入りした後にも本人が振り返っています。

労働組合で長時間労働や生活相談に向き合う

技術者として働く一方、2013年から日立製作所労働組合研究所支部の執行委員を務めました。研究開発とは異なり、組合では職場の長時間労働や組合員の生活上の相談などを扱います。

一人ひとりの事情を聞く中で、企業内部だけでは解決できず、法律や制度に関係する問題があることも目にしました。2015年には日立製作所労働組合の特別中央執行委員となります。

働く人たちがもっと自由に自分たちの力を発揮できる環境をつくらないといけない

出典:旧・国民民主党「【浅野哲議員インタビュー】実態に基づく政策論議を」(2018年12月14日)

労組活動では選挙の応援にも関わり、茨城5区を地盤としていた大畠章宏衆議院議員の選挙も手伝いました。当時の浅野氏にとって、政治家になることは当初から決めていた進路ではありませんでした。

浅野哲の経歴|33歳で届いた後継要請、秘書を経て初めての衆院選へ

転機は33歳のときでした。労組の先輩が突然訪れ、大畠氏の後継候補として国政選挙へ出ることを打診します。研究者として働いていた浅野氏に、大畠氏の後継という選択肢が示されました。

本人は家族とも相談したうえで要請を受けました。会社員としての道を離れ、まず大畠氏の公設第一秘書となり、国会と地元活動の実務を経験します。

約2年間の秘書生活を経た2017年、第48回衆議院議員総選挙に希望の党から茨城5区で立候補しました。小選挙区では自由民主党の石川昭政氏に及ばず、浅野氏は56,098票で2位となります。

一方、比例北関東ブロックにも重複立候補しており、比例復活によって国政初当選を果たしました。研究所を離れてから約2年で、衆議院の議席を得ることになりました。

比例復活から茨城5区での小選挙区勝利へ

初当選後の政党再編では、2018年5月に国民民主党へ合流しました。2020年9月に旧国民民主党が解党した後は、玉木雄一郎氏らによる新たな国民民主党の結成に参加しています。

2度目の衆院選となった2021年は、国民民主党公認で茨城5区から立候補しました。選挙戦最終日には党代表らも選挙区に入りました。

開票では61,373票を獲得し、自由民主党の石川氏を上回りました。茨城5区で初めて小選挙区から直接当選しています。

その後も2024年の第50回衆院選、2026年2月の第51回衆院選で茨城5区から当選しました。国民民主党では国会議員としての政策活動と並行して、党組織や青年局などの仕事にも関わるようになります。

党の政治塾出身者が地方選挙へ挑戦する際には、こうした発信も行っています。

人生年表 浅野哲さんの歩み
1982年9月25日
東京都八王子市に生まれる
1998年
八王子市立中山中学校を卒業
2001年
東京都立南多摩高等学校を卒業
2005年
青山学院大学理工学部を卒業
2007年3月
青山学院大学大学院理工学研究科を修了
博士前期課程を修了
2007年4月
株式会社日立製作所に入社
研究員としてセンサ関連などの研究開発に従事
2013年
日立製作所労働組合研究所支部執行委員に就任
2015年7月まで務める
2015年
日立製作所労働組合特別中央執行委員に就任
2015年
大畠章宏衆議院議員の公設第一秘書となる
2017年10月
第48回衆議院議員総選挙で初当選
茨城5区では次点となり比例北関東ブロックで復活当選
2018年5月
国民民主党に合流
2020年9月
新たな国民民主党の結成に参加
旧党解党後に新党へ参加
2021年10月
第49回衆議院議員総選挙で再選
茨城5区で小選挙区初勝利
2024年10月
第50回衆議院議員総選挙で3選
茨城5区で当選
2026年2月
第51回衆議院議員総選挙で4選
茨城5区で当選

研究者経験を土台にした政策・政治姿勢

科学技術と成長産業への投資

浅野氏が継続的に扱ってきた分野の一つが、研究開発と産業競争力です。「社会ビジョン2035」では、AI・デジタル、グリーン、ウェルネスなどを成長分野として位置づけ、設備投資を促す税制や規制改革、地域特区などを掲げています。

2026年8月の講演でも、AI、ロボット、自動運転などへの各国の投資を取り上げ、大学を含む研究開発環境への継続的な資金投入を求めました。

日本の科学技術政策について、5年後、10年後を見据えた投資を政治が決断しなければならない。

出典:国民民主党「【群馬】『日本はまだ本気を出していない。未来への投資を政治が決断する』浅野哲青年局長が訴え」(2026年8月2日)

経済安全保障とセキュリティ・クリアランス

研究開発と安全保障が交わる分野では、機微な情報へアクセスできる人を認定するセキュリティ・クリアランス制度について早い段階から国会で質問してきました。

2022年2月の衆議院内閣委員会では、量子技術やAIなどの国際研究の場で、日本側に制度がないことが研究者の参加に影響する事例を取り上げています。

グローバルなネットワークの中から日本人技術者が孤立し始めている

出典:衆議院「第208回国会 内閣委員会 第3号」(2022年2月9日)

2023年の国会審議では、中小企業が情報保全用の設備やソフトウェアを整える際の負担にも目を向けました。従業員については、調査を受ける前の説明、本人の同意やプライバシー、労使間での合意形成などを質問しています。

制度化をめぐる議論を経て、2024年5月には重要経済安保情報保護活用法が成立しました。

エネルギーの安定供給と原子力政策

エネルギー政策では、電気料金の負担軽減策と、長期的なエネルギー供給体制の双方を扱ってきました。2022年には再生可能エネルギー発電促進賦課金をめぐり、負担軽減策の法案提出に向けた動きをXで発信しています。

同年12月には国民民主党エネルギー調査会長として、政府の原子力政策に対する談話を発表しました。

原子力エネルギーは、将来にわたり安定的にエネルギーを確保しつつ脱炭素化を実現するための政策上重要な選択肢である。

出典:国民民主党「【談話】政府の新たな原子力政策について」(2022年12月23日)

談話では次世代炉の研究開発、人材育成、サプライチェーンの維持を求める一方、福島の復興、避難計画、最終処分、科学的な規制や地域との合意形成にも政府が責任を負うことを求めています。

子育て・教育と社会保障

子育て分野では、妊娠・出産や子どもの医療に伴う自己負担の軽減、新婚・子育て世帯の住居費支援などを政策として掲げています。教育ではICTを使った個別最適化や語学教育、大学などへの研究投資を組み合わせています。

税制と子育て支援の関係については、児童手当と扶養控除をめぐる議論でも自身の考えを発信しました。

医療・社会保障では、セルフメディケーションの活用、オンライン診療、かかりつけ医機能、医療従事者の待遇や業務分担などを政策項目に挙げています。

経済安全保障から外交・安全保障へ

安全保障分野では、情報・サイバー、技術、エネルギー、食料などを含めた経済安全保障を政策課題として扱っています。海外情勢についても、国内産業への影響を含めて発信しています。

2026年3月、中東情勢の緊迫化を受けてホルムズ海峡の安全確保について見解を示しました。

茨城県北の産業・医療・交通

地元政策では、日立市を先端技術の実装拠点、東海村を次世代医療・エネルギー研究の拠点として発展させる構想を示しています。高萩市では自然を生かしたウェルネス・ツーリズム、北茨城市では歴史や食文化を生かした地域づくりを掲げています。

原子力科学や高温ガス炉、核融合など既存の研究資源を地域産業へ結びつける構想に加え、県北地域の医療や交通の利便性向上も政策項目にしています。以前から、東京への近さを生かして行政・企業機能を分散させる「副首都」に近い地域構想も語ってきました。

選挙歴 浅野哲の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
第48回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:あり
茨城5区では次点。比例北関東ブロックで復活当選し、国政初当選。
茨城県 第5区/比例北関東ブロック 希望の党 比例復活当選 56,098票 2位
第49回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
4候補中1位。茨城5区で初めて小選挙区議席を獲得。
茨城県 第5区 国民民主党 当選 (小選挙区) 61,373票 1位
第50回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
3候補中1位。3選。
茨城県 第5区 国民民主党 当選 (小選挙区) 64,351票 1位
第51回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
2候補中1位。4選。
茨城県 第5区 国民民主党 当選 (小選挙区) 70,438票 1位

浅野哲氏の国会発言をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

選挙困難事態と議員任期

所得税の壁とガソリン暫定税率

再生可能エネルギーと電源構成

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

浅野哲氏をめぐる評価と論点

情報発信の正確性が問われた事例として、2025年10月の任天堂に関するX投稿があります。浅野氏は生成AIと知的財産をめぐる投稿の中で、任天堂が日本政府に対するロビー活動を進めているとの趣旨を記しました。

これに対して任天堂は公式Xで、生成AIに関連して政府へのロビー活動を行っている事実はないと否定しました。浅野氏は情報源を再確認し、米国でのNintendo of Americaに関する情報などを日本国内の話と混同して扱っていたとして投稿を訂正・削除しました。

事実確認にはより一層の注意を払い、再発防止に努めてまいります

出典:J-CASTニュース「任天堂公式X、『生成AI』めぐるロビー活動を否定 発端の国民民主議員、情報拡散に平謝り」(2025年10月6日)
政治人生の転機 浅野哲の政治人生の転機
01
2013年
研究者から労働組合活動へ
日立製作所労働組合研究所支部の執行委員となり、職場の労働問題や生活相談に関わるようになった。
なぜ転機なのか 研究開発だけでなく、働く人の制度・生活上の課題と直接向き合う立場へ移ったため。
02
2015年
大畠章宏氏の後継要請を受け政界へ
大畠章宏衆議院議員の後継候補として出馬を打診され、公設第一秘書となった。
なぜ転機なのか 日立製作所を軸とした会社員生活から、国政を目指す進路へ切り替わったため。
03
2017年10月
比例復活で国政初当選
初の衆院選では茨城5区で次点となったが、比例北関東ブロックで復活当選した。
なぜ転機なのか 初めて国会議員の議席を得たため。
04
2021年10月
茨城5区で小選挙区初勝利
2度目の衆院選で茨城5区の最多得票を獲得した。
なぜ転機なのか 比例復活ではなく、選挙区から直接議席を得る立場へ変わったため。

動画で見る国会議員の一日

本人公式チャンネルでは、浅野氏の国会議員としての一日に密着した動画が公開されています。会議や省庁からの説明、国会内での仕事など、経歴データだけでは分かりにくい日常の仕事ぶりを見ることができます。

浅野哲氏の現在情報

2026年9月3日 時点
現在の公職 衆議院議員
現在の所属 国民民主党
選挙区・選出地域 茨城県第5区
現在の期・任期 衆議院議員4期目
現在の主な役職
国民民主党 幹事長代行兼組織委員長 国民民主党 青年局長 国民民主党 選挙対策委員長代理 国民民主党 茨城県連代表 国民民主党 宮城県連代表 国民民主党 群馬県連代表 衆議院 厚生労働委員会理事 衆議院 憲法審査会幹事

科学技術・研究開発、経済安全保障、エネルギー政策などを継続して扱い、党内では組織運営や青年層の政治活動にも関わっている。

関連書籍
浅野哲さんの著書・関連書籍
浅野哲也&沢入重雄
書籍
浅野哲也&沢入重雄
出版社:リットーミュージック / 発売日:1993年06月

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参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料
報道・インタビュー
その他の参考資料

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