古川俊治氏は、埼玉県選挙区選出の参議院議員です。外科医として出発し、医学博士、弁護士、大学教授という複数の専門領域を経験してから国政へ進みました。
2007年の初当選から参議院議員を4期務め、医療・社会保障、科学技術、デジタル政策などに関わってきました。2026年9月にはデジタル大臣として初入閣しています。この記事では、岩槻での少年時代から医学、法律、政治へと活動領域を広げてきた歩みをたどります。
- 岩槻で育ち、開成中高から慶應義塾大学医学部へ進学。外科医として働きながら社会学と法律も学びました。
- 医師・弁護士・大学教授として医療制度や先端医療に関わり、2007年の参院選で国政へ進みました。
- 参議院議員を4期務めた後、2026年9月にデジタル大臣として初入閣し、AIや科学技術なども担当しています。
古川俊治の生い立ち|岩槻で育ち、スポーツに親しんだ少年時代
古川俊治氏は1963年1月14日、現在のさいたま市岩槻区にあたる旧岩槻市で生まれました。小学生時代はソフトボールやサッカーをして過ごし、体を動かすことに親しんでいました。
古川俊治の学歴|太田小学校・開成中高から慶應義塾大学医学部へ
古川氏は地元の小学校から開成中学校・高等学校へ進み、慶應義塾大学医学部に入学しました。医師となった後も学びを続け、文学部・法学部、さらに海外の経営大学院まで学歴を広げています。
現在の入試難易度では、開成高校が偏差値77、慶應義塾大学医学部が72.5です。一方、卒業後に学んだ通信教育課程や海外MBAは、医学部一般選抜と同じ尺度で比較しません。
| 区分 | 学校名 | 学部・専攻 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 旧岩槻市立太田小学校 | ― | ― | 地元で学ぶ |
| 中学校 | 開成中学校 | ― | 中学受験は別指標 | 1975年進学 |
| 高校 | 開成高等学校 | ― | 77(2026年度) | 卒業 |
| 大学 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 72.5(2027年度) | 1981年入学・1987年卒業 |
| 大学 | 慶應義塾大学 | 文学部・法学部 | 通信教育課程等のため単純比較しない | 医師として働きながら学ぶ |
| 大学院 | オックスフォード大学経営大学院 | MBA | 日本式の偏差値なし | 修了 |
※偏差値は本人の在学当時ではなく現在の入試難易度の目安です。開成高校は2026年度版、慶應義塾大学医学部は河合塾Kei-Netの2027年度ボーダー。通信教育課程・海外MBAは同じ尺度で比較していません。
1975年には開成中学校へ進学しました。自宅から岩槻駅まで自転車で約2キロ走り、東武線と京浜東北線を乗り継いで通学していたと本人の公式プロフィールに記されています。中高6年間では、始業時間を間違えた一度を除いて無遅刻無欠席だったというエピソードも残っています。
開成高等学校を経て、1981年に慶應義塾大学医学部へ入学。医学部体育会の活動にも力を入れ、ゴルフでは医学生の全国大会で優勝を経験しました。マラソンにも取り組む一方、学園祭や結婚式などで数多くの司会を務めたと振り返っています。
「自分のできることは何かと探っていくうちに、こうなった」
出典:慶應塾生新聞デジタル「《塾員インタビュー》古川俊治氏 医師・弁護士・政治家として活躍中」(2015年11月1日)
外科医として患者と向き合い、医学研究にも進む
1987年に慶應義塾大学医学部を卒業し、同年の医師国家試験に合格しました。慶應義塾大学病院では外科医として修練を積み、臨床と研究の双方に携わります。
1990年から1993年にかけては、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校との癌治療に関する共同研究に従事しました。1994年には博士号(医学)を取得しています。
一方で、医療技術が進むほど、癌告知や終末期医療、患者の権利など、医学だけでは答えを出しにくい問題にも直面しました。病院勤務を続けながら慶應義塾大学の通信教育課程で学び、1993年に文学部、1996年に法学部を卒業しています。
「相手方の立場になってものを言えるようにならなければいけない」
出典:慶應塾生新聞デジタル「《塾員インタビュー》古川俊治氏 医師・弁護士・政治家として活躍中」(2015年11月1日)
医学部を卒業してから別の学部へ入り直したのではなく、医師として働きながら社会学、続いて法律学を学んだのが古川氏の経歴の特徴です。患者を治療する臨床の視点に加え、医療を取り巻く社会や法制度を別の角度から見る時間が続きました。
古川俊治の経歴|司法試験合格、弁護士登録、そして手術ロボット研究へ
1996年には司法試験に初回受験で合格しました。最高裁判所司法研修所で2年間の司法修習を経て、1999年に弁護士登録しています。
弁護士となった後は再び慶應義塾大学医学部へ戻り、後進の指導とともにロボット医療、遠隔医療などの先端外科学研究に携わりました。医療や薬事、公害・環境、生物科学特許といった分野では、法律家としても実務に取り組んでいます。
先端医療の仕事で象徴的なのが、手術支援ロボット「ダ・ビンチ」です。慶應義塾大学への導入に関わり、臨床研究の責任者としてロボット操作の習得や術式づくりに取り組みました。国産手術ロボットの研究にも携わり、医学研究と技術開発の両方を経験しています。
医療事故を防ぐには制度だけでなく病院経営の視点も必要だと考え、2004年には英国オックスフォード大学経営大学院へ留学しました。国際企業や公共政策を研究し、2005年にMBAを取得しています。
帰国後は慶應義塾大学の法科大学院、医学部、大学院経営管理研究科で教壇に立ち、2007年4月には法務研究科教授・医学部外科教授となりました。医学、法律、経営という異なる領域を実務と教育の双方で経験した時期です。
医療制度そのものを変えるため国政へ
医療現場の問題をたどる中で、古川氏の関心は公的医療保険や社会保障財政へ広がっていきました。個々の患者や病院だけでは解決できず、国の制度設計に関わる必要があるという考えです。
「医療の様々な問題を総合的に解決するために、私は国会議員になりました。」
出典:日本弁護士政治連盟「弁護士議員に聞く 古川俊治議員」(公開日記載なし)
2007年7月、第21回参議院議員通常選挙の埼玉県選挙区へ自由民主党から立候補しました。684,270票を得て、44歳で参議院議員に初当選します。
国会では厚生労働分野だけにとどまらず、内閣、財政金融、法務、科学技術、デジタルなどへ活動範囲を広げました。弁護士として法律案を読み、医師として医療現場の実情を見るという二つの専門性を、議員活動でも用いています。
参議院4期、財政・医療・科学技術・デジタルへ活動を広げる
2013年の第23回参院選では再選し、埼玉県選挙区で1,000,725票を獲得しました。その後、2014年9月から2016年1月まで参議院財政金融委員長を務めています。
2019年には3選。参議院では2020年に国家基本政策委員長、2022年には地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員長、同年から翌年にかけて政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員長などを務めました。
自民党でも、厚生労働部会長、法務部会長、デジタル社会推進本部副本部長、科学技術・イノベーション戦略調査会の役職、医療情報政策・ゲノム医療に関する組織などに関わっています。医療から始まった専門分野が、科学技術やデータ政策へ広がっていきました。
2025年7月の第27回参院選では573,114票を得て、埼玉県選挙区で4期目の当選を果たしました。同年10月からは政府開発援助及び国際協力・人道支援等に関する特別委員長を務めています。
2026年、デジタル大臣として初入閣
2026年9月17日、第2次高市改造内閣が発足し、古川氏はデジタル大臣として初入閣しました。
担当はデジタル行政に加え、AI・デジタル改革推進、サイバー安全保障、コンテンツ戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、人工知能戦略、海洋政策など広い範囲に及びます。
医療のデータ利用、先端医療、科学技術、デジタル政策に国会議員として関わってきた古川氏にとって、複数の政策領域を政府内で担当することになった形です。
「今までの実務を生かして頑張りたい」
出典:電波新聞デジタル「古川デジタル相が就任会見、AI・科学技術を一体推進 『実務経験を生かす』」(2026年9月18日)
就任会見では、AIと科学技術を一体的に推進する考えを示したほか、サイバーセキュリティーの強化にも言及しました。医療分野については、従来の医療DXからAIを活用した「医療AX」へ発展させたいとの考えも示しています。
古川俊治氏が重視してきた政策
医療と持続可能な社会保障
本人の基本政策では、国民皆保険を堅持しながら持続可能な社会保障制度をつくること、地域医療・介護の人材と設備を整備すること、予防医療を進めることを掲げています。
医療政策は、外科医として出発した古川氏が国政入り前から継続して扱ってきた分野です。医療現場の問題だけでなく、保険制度、財政、研究開発、医療情報の利用まで政策対象を広げてきました。
「研究開発と新事業創出により、健康長寿社会の実現に向けた施策を着実に進める」
出典:日刊薬業「健康長寿社会実現へ『着実に進める』 就任会見で古川デジタル相」(2026年9月18日)
科学技術と新産業の創出
先端技術の研究開発を新しい産業や雇用につなげることも基本政策の柱です。地域資源と技術の組み合わせによる地方産業の振興、海洋資源の開発・実用化などを掲げています。
党内では科学技術・イノベーション戦略調査会や医療分野の研究に関する組織に関わり、創薬、バイオサイエンス、ゲノム医療などを扱ってきました。
AI・デジタルと医療の接続
デジタル社会推進本部などでの活動を経て、2026年にはデジタル大臣としてAI政策も担当することになりました。就任会見では、AI、量子技術、核融合、創薬などを重要分野として挙げています。
医療についても、電子化そのものではなくAIを活用する段階へ進める考えを示しました。医師としての臨床経験、ロボット手術の研究、医療情報政策への関与が重なる領域です。
サイバー安全保障
2026年9月の入閣ではサイバー安全保障も担当となりました。就任会見では、デジタル化による利便性が広がる一方でサイバー攻撃の脅威も深刻化しているとして、関係閣僚と連携して対策を進める考えを示しています。
財政と制度設計
本人の基本政策には財政再建も掲げられています。参議院では財政金融委員長を経験しており、医療・社会保障を財源の問題と切り離さずに扱ってきました。
弁護士としての経験から、制度を政策目的だけでなく法律の構造から確認する姿勢についても本人が語っています。医療制度や社会保障の変更を、法制度と財政の双方から扱ってきた点につながります。
生殖医療・医事法制
医療と法律が直接交わる課題では、生殖補助医療の法整備などにも長く関心を示してきました。医療技術が先に進み、親子関係や倫理をめぐる法制度が追いつかない問題について、国会議員になる以前から医師・法律家の立場で向き合っています。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2007年 7月29日 | 第21回参議院議員通常選挙 初当選 | 埼玉県 選挙区 | 自由民主党 | 当選 | 684270 2位 |
| 2013年 7月21日 | 第23回参議院議員通常選挙 2期目。埼玉県選挙区で100万票を超える得票 | 埼玉県 選挙区 | 自由民主党 | 当選 | 1000725 1位 |
| 2019年 7月21日 | 第25回参議院議員通常選挙 3期目 | 埼玉県 選挙区 | 自由民主党 | 当選 | 786479 1位 |
| 2025年 7月20日 | 第27回参議院議員通常選挙 4期目 | 埼玉県 選挙区 | 自由民主党 | 当選 | 573114 1位 |
古川俊治氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
医療提供体制と持続可能な社会保障
「日本の今までのプライマリーケアって機能してきている」
日本の外来医療やプライマリーケアについて、費用と健康指標の双方を踏まえ、既存の医療提供体制が果たしてきた機能を評価しながら制度設計を議論している。
科学技術・研究開発とイノベーション
「一般の国立研究開発法人についても制度運用の緩和をして」
研究開発法人について、制度運用の柔軟化と政府・総合科学技術・イノベーション会議の関与を通じ、研究成果を最大化する必要性を述べている。
臨床研究と医療イノベーション
「臨床研究ってやっぱり規制されるとどうしても現場が萎縮していく」
臨床研究の信頼性確保を前提としつつ、過度な規制が研究現場を萎縮させ、医療機器や医薬品の開発・イノベーションを妨げない制度設計を求めている。
生殖補助医療の法整備
「親子関係というものをしっかり定めていくことが、子の福祉の観点からも重要」
生殖補助医療で生まれた子の親子関係について、判例や解釈だけに委ねず、子の福祉の観点から法律上の規律を整備する必要性を説明している。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
動画で見る古川俊治氏の発信
2025年の参院選を前に、自民党公式チャンネルでは古川氏本人が自身の考えを語る候補予定者紹介動画が公開されました。文章だけでは分かりにくい話し方や政策説明の様子を確認できます。
古川俊治氏の現在情報
2025年7月の参議院選挙で4選後、2026年9月17日に初入閣。医療、科学技術、デジタル分野での議員活動を背景に、政府で複数分野の政策を担当している。
※商品リンクにはアフィリエイトリンクを含みます。
- 生年月日、出身地、学歴、医師・弁護士経歴、当選年、当選回数、選挙区、所属会派を確認
- 幼少期、学校、医学部時代、医師・研究者・弁護士・MBAの経歴、選挙得票、委員会・党役職を確認
- 現職、選挙区、当選4回、生年月日、主要経歴、現行の大臣担当、公式YouTubeへのリンクを確認
- デジタル大臣就任とAI・デジタル改革、サイバー安全保障、コンテンツ戦略、内閣府特命担当の所管を確認
- 2026年9月18日更新のデジタル大臣在任情報を確認
- 健康・社会保障、新産業、科学技術、地域産業、海洋資源、AI農業等の基本政策を確認
- 手術支援ロボット「ダ・ビンチ」の導入・臨床研究、国産手術ロボット研究を確認
- AIと科学技術の一体推進、サイバーセキュリティー、医療AXに関する就任時発言を確認
- 医師から弁護士、MBA、国会議員へ進んだ理由、医療・科学技術政策への考えを確認
- 医療現場での問題意識、社会学・法律を学んだ経緯、学生時代の活動を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 学歴後の最初の職歴・政界入りを経歴H2へ再配置し、後続の経歴項目を人物固有H3へ整理
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ整理し、既存本文を維持したまま検索意図を明確化
- 2026年10月2日 初当選・4期目当選・デジタル大臣就任の重要箇所を赤文字で強調し、本文の視認性を改善
- 2026年9月28日 記事を新規作成。現況情報を確認し、2026年9月17日のデジタル大臣就任を反映
- 2026年9月28日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。




















