平将明の経歴・学歴と生い立ち|大田市場の経営者から国会議員、デジタル・サイバー政策へ

平将明
ひと目でわかるプロフィール 平将明
たいら まさあき
出身地
東京都江戸川区
初当選
2005年(第44回衆議院議員総選挙)
最終学歴
早稲田大学法学部
主な前職
会社員、会社経営者
政界入り
政党公募から
生年月日 1967年2月21日
血液型 A型

平将明氏は、東京・大田市場の青果仲卸会社を経営し、東京青年会議所での活動を経て国政へ進んだ政治家です。

中小企業経営、行政改革、地方創生を経て、政治活動のテーマはデジタル、防災DX、AI・web3、サイバーセキュリティへと広がっていきました。ここでは、その歩みを時系列でたどります。

平将明氏を理解する3つのポイント
  1. 家業の青果仲卸で中小企業経営を経験し、東京青年会議所では公開討論会の運営に携わりました。
  2. 自民党の公募を経て国政へ入り、経済産業、行政改革、地方創生などへ担当分野を広げました。
  3. その後はデジタル、AI・web3、サイバー安全保障を継続的な政策分野として扱っています。

平将明の生い立ち|江戸川区で生まれ、学生時代はバドミントンに打ち込む

平将明氏は1967年2月21日、東京都江戸川区に生まれました。学生時代は中学から大学までバドミントンを続け、高校では部長を務めています。

平将明の学歴|早稲田実業から早稲田大学法学部へ

平氏は早稲田実業学校中等部・高等部を経て、早稲田大学法学部へ進みました。中学から大学まで早稲田の教育環境で学びながら、バドミントンを継続しています。

高等部の現在の偏差値は75、早稲田大学法学部の2027年度一般選抜ボーダーは67.5です。いずれも平氏の在学当時の数値ではなく、現在の入試難易度を見るための参考値です。

学歴一覧平将明の学歴
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区分学校名学部・専攻現在の偏差値・難易度備考
中学校早稲田実業学校中等部―中学受験は別指標進学
高校早稲田大学系属早稲田実業学校高等部―75(2026年度)バドミントン部長を務める
大学早稲田大学法学部67.5(2027年度)1989年卒業

※偏差値・難易度は本人の在学当時ではなく、現在の目安です。高等部は2026年度版、早稲田大学法学部は河合塾Kei-Netの2027年度一般選抜ボーダーを記載しています。

大学では刑法のゼミに所属し、1989年に卒業しました。スポーツでは中学から大学までバドミントンを続け、高校では部長を務めています。

大学在学中には共立薬科大学のバドミントン部でコーチも務めました。政治活動へ入る前から、競技を続けながら他大学の学生を指導する経験を持っていたことが公式経歴に残されています。

平将明の経歴|大田市場の青果仲卸を継ぎ、経営の現場へ

大学卒業後は会社員生活を送り、1991年に家業である大田市場の青果仲卸会社へ入りました。

1996年には三代目として会社を継ぎ、社長に就任します。当時はバブル崩壊後の金融危機と重なり、貸し渋りや貸し剥がしが中小企業経営を直撃していた時期でした。

本人は後年、担保価値の下落や銀行から追加担保を求められた経験などを振り返り、中小企業経営者として直面した苦労を、政治を目指した大きなきっかけの一つとして挙げています。

同じ1996年には東京青年会議所へ入会しました。会社経営と並行して地域活動へ参加したことで、もう一つの政界入りへの経路が生まれていきます。

東京青年会議所の公開討論会から、自ら候補者になるまで

2000年、東京青年会議所大田区委員会の委員長となり、衆議院選挙の公開討論会を東京4区で開催しました。その後、品川区などへ活動を広げていきます。

2003年に東京青年会議所理事長へ就くと、同年の衆院選では東京23区内にあった全小選挙区で公開討論会を実施しました。候補者の政策を比較できる場を作る側から、次第に自分自身の立候補を考えるようになります。

「その場合は自分で出るしかない」

出典:政治ドットコム「自由民主党・平将明議員に聞く! デジタル政策の未来と日本の成長戦略【前編】」(2024年7月16日)

2005年8月、自由民主党の候補者公募に応募し、43倍の競争を経て東京都第4区の公認候補となりました。

同年9月11日の第44回衆議院議員総選挙では119,812票を得て、東京都第4区から初当選しました。青果市場の経営者、青年会議所理事長を経た歩みが、ここから国政へ移ります。

人生年表 平将明さんの歩み
1967年2月21日
東京都江戸川区で生まれる
1989年3月
早稲田大学法学部を卒業
刑法ゼミに所属
1991年
大田市場の家業の青果仲卸会社へ入る
会社員生活を経て家業へ
1996年
家業の青果仲卸会社の3代目社長に就任
東京青年会議所にも入会
2003年
東京青年会議所理事長に就任
東京23区内の全小選挙区で公開討論会を実施
2005年8月
自由民主党の公募を経て東京都第4区の公認候補となる
43倍の公募競争を経て公認
2005年9月11日
第44回衆議院議員総選挙で初当選
2009年8月30日
第45回衆議院議員総選挙で比例復活当選
東京都第4区では2位
2012年12月
経済産業大臣政務官・内閣府大臣政務官に就任
2014年9月
内閣府副大臣に就任
地方創生、国家戦略特区などを担当
2019年9月
内閣府副大臣に就任
防災、IT政策、行政改革などを担当
2020年12月
デジタル庁創設に向けた中間提言を取りまとめ
自民党デジタル社会推進本部で政策形成に関与
2024年10月1日
デジタル大臣などに就任
サイバー安全保障担当大臣などを兼務
2025年5月16日
サイバー対処能力強化法等が成立
サイバー安全保障担当大臣として法案審議を担当
2025年10月21日
石破内閣総辞職に伴いデジタル大臣などを退任
2026年2月8日
第51回衆議院議員総選挙で8回目の当選

初当選後は中小企業政策から行政改革へ

初当選後は、自ら経験した中小企業経営を背景に、中小企業金融や経営環境に関する国会質疑を行いました。衆議院の公式経歴には、経済産業委員会理事や自民党経済産業部会長などの役職も残っています。

2009年の第45回衆院選では東京都第4区で2位となりましたが、比例代表東京ブロックで当選し議席を維持しました。自民党が野党となった時期には、党の経済産業部会長を務めています。

行政改革では、政権の交代にかかわらず行政事業レビューや事業仕分けの仕組みを継続する考えを示しました。2011年4月の衆議院内閣委員会では、当時の蓮舫行政刷新担当大臣に次のように述べています。

「今後、政権がかわっても事業仕分けをやるべきだと私は思っています。」

出典:国会会議録検索システム「第177回国会 衆議院内閣委員会 第5号」(2011年4月13日)

2012年の第46回衆院選では東京都第4区で当選し、小選挙区の議席を回復しました。同年12月には経済産業大臣政務官と内閣府大臣政務官に就任し、初めて政府側の役職を担います。

地方創生担当の副大臣としてRESASに関わる

2014年9月、内閣府副大臣に就任し、地方創生、国家戦略特区、クールジャパン戦略などを担当しました。地方創生を政府内で担当する副大臣となったことで、地域政策とデータ活用が新たな政策領域になります。

この時期に開発へ関わったのが、地域経済分析システム「RESAS」です。人口、産業、観光などに関するデータを地図やグラフで可視化し、自治体などが地域の実情をデータから把握できる仕組みとして2015年4月に提供が始まりました。

行政改革の分野では、政策の効果や予算の使われ方をデータで検証するEBPMにつながる取り組みにも携わりました。2016年には衆議院環境委員長を務めています。

2017年から2019年、デジタル政策が前面へ

2017年には自民党広報本部副本部長兼ネットメディア局長に就任しました。本人の公式Xでも、党のネット戦略やインターネット番組「カフェスタ」を担当すると発信しています。

平氏は後年、デジタル政策への関心をさかのぼると、2005年に自民党の公募へ応募した際の経験も印象に残っていると話しています。ダウンロードした申込書を手書きで記入する必要があったといいます。

「なるほど政治の世界はまだまだアナログなんだな」

出典:政治ドットコム「自由民主党・平将明議員に聞く! ~デジタル政策の未来と日本の成長戦略~【後編】」(2024年7月16日)

デジタル分野への関与がさらに強まったのは2019年です。内閣府副大臣としてIT政策と防災を同時に担当し、台風災害への対応では、電力・通信の強靱化や基盤的防災情報流通ネットワーク「SIP4D」の活用に関わりました。

防災担当とデジタル担当を兼ねたことで、災害時に各機関が持つ情報を集約し、支援の判断へつなげる仕組みも担当領域となりました。

選挙歴 平将明の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
第44回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
初当選
東京都 第4区 自由民主党 当選 119,812票 1位
第45回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:あり
東京都第4区では2位。比例代表東京ブロックで当選。
東京都 第4区/比例代表東京ブロック 自由民主党 比例代表東京ブロックで当選 (小選挙区落選) 93,583票 2位
第46回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
小選挙区議席を回復
東京都 第4区 自由民主党 当選 96,810票 1位
第47回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
東京都 第4区 自由民主党 当選 109,377票 1位
第48回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
東京都 第4区 自由民主党 当選 115,239票 1位
第49回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
東京都 第4区 自由民主党 当選 128,708票 1位
第50回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
デジタル大臣等在任中の総選挙
東京都 第4区 自由民主党 当選 86,773票 1位
第51回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
8回目の当選
東京都 第4区 自由民主党 当選 114,054票 1位

平将明氏の国会発言をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

行政改革・行政事業レビュー

地方創生とRESAS

デジタル政府・デジタル庁

行政へのAI実装

サイバー安全保障

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

コロナ対応で見えた行政の課題とデジタル庁構想

2020年の新型コロナ対応では、保健所、自治体、都道府県、国の間で情報がFAXを介して流れる仕組みや、自治体ごとに異なる個人情報保護制度など、行政のデジタル化を進めるうえでの課題に直面しました。

本人は当時、行政デジタル化を統括する「デジタル・ガバメント庁」の必要性を政府内で提案したと説明しています。

自民党ではデジタル社会推進本部の座長代理として制度設計に関わり、2020年12月に「デジタル庁創設に向けた中間提言」を取りまとめました。2021年にはデジタル改革関連法が成立し、同年9月にデジタル庁が発足しています。

この時期の活動では、デジタル化そのものを目的とするだけでなく、防災、感染症対応、本人確認、行政データの標準化など、具体的な行政課題とデジタル基盤を結び付ける政策が増えていきました。

web3、生成AI、フュージョンエネルギーへ政策分野を拡大

2022年には自民党のNFT政策検討プロジェクトチーム座長となり、NFTやweb3を扱う政策提言を取りまとめました。地域やコンテンツが持つ価値をデジタル技術で取引可能にすることなどを論点としてきました。

2023年には「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」の座長としてAIホワイトペーパーを取りまとめ、AIの開発・利用と安全性を扱う体制づくりを提言しました。日本のAIセーフティ・インスティテュート(AISI)は2024年2月に設立されています。

生成AIをめぐっては、開発や利用を一律に制限するのではなく、リスクに応じて規制を設計する考えを示しています。

「規制をかけるべきところはかけて、それ以外はできるだけ自由にするという方針が重要だと思っています。」

出典:政治ドットコム「自由民主党・平将明議員に聞く! ~デジタル政策の未来と日本の成長戦略~【後編】」(2024年7月16日)

2024年には自民党のフュージョンエネルギー政策を扱うプロジェクトチームでも座長を務めました。デジタル政策だけでなく、AI、web3、次世代エネルギーを成長政策の対象として扱うようになります。

デジタル大臣とサイバー安全保障担当大臣に就任

2024年10月1日、デジタル大臣として初入閣しました。行政改革、国家公務員制度、規制改革に加え、サイバー安全保障も担当しています。

就任会見では、AIの活用も含めた行政デジタル化について、次の方針を述べました。

「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を」

出典:デジタル庁「平大臣就任記者会見(令和6年10月2日)」(2024年10月2日)

サイバー安全保障では、2025年にサイバー対処能力の強化に向けた法整備を担当しました。3月に衆議院で法案審議が始まった際には、自身の公式Xで趣旨説明を行ったことを報告しています。

2025年5月16日にはサイバー対処能力強化法等が成立しました。同年7月には政府のサイバー政策を統括する国家サイバー統括室(NCO)が発足しています。

同年10月21日、石破内閣の総辞職に伴いデジタル大臣などを退任しました。2024年10月1日の就任から386日間の在任でした。

8回目の当選後、AIとサイバーを組み合わせた政策へ

2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では東京都第4区で114,054票を得て、8回目の当選となりました。

投開票翌日の公式Xでは、サイバー防衛、デジタル政府、AI、フュージョンエネルギー、デジタル金融など、次の国会で扱う政策分野を挙げています。

金融分野では、AIエージェントが商取引や決済を行う時代を想定し、AIとブロックチェーンを組み合わせたオンチェーン金融を検討するプロジェクトを党内で進めました。

サイバー分野では2026年4月、先端AIによる脆弱性発見能力の急速な向上を受け、金融システムや基幹インフラを防御する官民連携の枠組みについて議論しました。

5月には自民党のサイバーセキュリティ戦略に関する提言を政府へ提出しました。AIによってサイバー攻撃と防御の双方が変化することを前提に、法制度だけでなく人材、情報共有、官民連携を含む体制が政策課題となっています。

6月17日には衆議院内閣委員会で、科学技術・イノベーション分野の法案について質疑に立つことを公式Xで告知しました。

政治人生の転機 平将明の政治人生の転機
01
1996年
大田市場の青果仲卸会社を三代目として継承
家業の社長に就任し、バブル崩壊後の金融危機や貸し渋りの中で中小企業経営を経験しました。
なぜ転機なのか 本人が後年、この経営経験を政治を目指した大きなきっかけの一つとして挙げています。
02
2005年
自民党公募から衆議院議員へ
東京青年会議所で公開討論会の運営を重ねた後、自民党の候補者公募に応募し、東京都第4区から初当選しました。
なぜ転機なのか 民間企業経営者・青年会議所活動から、国政の担い手へ立場が変わりました。
03
2019年
防災とIT政策を兼ねる内閣府副大臣へ
防災、IT政策、行政改革などを担当する内閣府副大臣に就任し、災害対応や新型コロナ対応の中で行政デジタル化に深く関わりました。
なぜ転機なのか その後のデジタル庁構想やデジタル政策へ連なる担当領域が本格化しました。
04
2024年10月
デジタル大臣・サイバー安全保障担当大臣に就任
初入閣し、デジタル、行政改革、規制改革、サイバー安全保障などを担当しました。
なぜ転機なのか 党や副大臣として関わってきたデジタル政策を、閣僚として担う立場になりました。

国会質疑を動画で見る

2026年3月3日の衆議院予算委員会で行った質疑は、自由民主党公式の全編動画でも確認できます。政策をどのような言葉で質問へ組み立てているかを、映像と音声で確認できる資料です。

平将明氏の現在情報

2026年9月24日 時点
現在の公職 衆議院議員
現在の所属 自由民主党
選挙区・選出地域 東京4区
現在の期・任期 衆議院議員8期目
現在の主な役職
自由民主党 国家サイバーセキュリティ戦略本部長 自由民主党 デジタル社会推進本部 本部長代行 自由民主党 デジタル社会推進本部 AI・web3小委員会 委員長 自由民主党東京都支部連合会 政調会長

2025年10月にデジタル大臣等を退任した後も、党ではサイバー、デジタル、AI・web3分野の政策組織で役職を担っています。2026年9月15日には国家サイバーセキュリティ戦略本部長として、政府のGSS不正アクセス事案を扱う合同会議に出席しました。

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超現場主義中小企業金融論 役人、学者、銀行員…エリートにはわかるまい!
書籍
超現場主義中小企業金融論 役人、学者、銀行員…エリートにはわかるまい!
著者:平将明 / 出版社:カナリアコミュニケーションズ / 発売日:2006年06月

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参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料
その他の参考資料

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