永藤英機氏は、民間企業のシステムエンジニアなどを経験した後、大阪府議会議員を2期務め、2019年に堺市長へ初当選した政治家です。
府議の議席を手放して挑んだ最初の市長選では敗れました。それでも約2年後に再び立候補し、市政のトップへ進んでいます。この記事では、政治家になる前の歩みから府議時代、市長選への挑戦、堺市政で重視してきた政策までをたどります。
- 小学生時代に泉北ニュータウンで暮らし、大阪府立大学を経て民間企業でSEなどを経験しました。
- 2011年に大阪府議へ初当選し、2期目途中の2017年に議員辞職して堺市長選へ挑みました。
- 最初の市長選では敗れましたが、2019年の再挑戦で初当選し、2023年に再選しました。
永藤英機の生い立ち|兵庫県に生まれ、泉北ニュータウンで過ごした小学生時代
永藤英機氏は1976年7月13日、兵庫県に生まれました。出生した市区町村までは、堺市が公開しているプロフィールでは明らかにされていません。
堺市との接点は幼い頃からありました。小学生の時期に泉北ニュータウンの高倉台で暮らしています。
泉北ニュータウンは高度経済成長期以降に整備された大規模住宅地です。永藤氏が市長となった後、この地域は駅前再編や住宅更新、スマートシティ化などの重点地域の一つになりました。
永藤英機の学歴|大阪府立大学で経済学を学び、情報処理会社へ
大学は大阪府立大学経済学部経済学科へ進み、1999年に卒業しました。大阪府立大学はその後、大阪市立大学と統合して現在の大阪公立大学となっています。
卒業後は情報処理会社に勤務し、システムエンジニアなどの業務に従事しました。行政や政党組織から政治家になったのではなく、民間企業で働いた経験を持つ点が経歴の一つの特徴です。
2009年には海外の大都市を実際に見るため世界18都市を巡ったことを、当時の本人サイトで紹介していたと報じられています。都市のあり方への関心を深めていた時期でした。
| 区分 | 学校名 | 学部・専攻 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 大学 | 大阪府立大学 | 経済学部経済学科 | 旧大学・学部再編のため現在値と単純比較しない | 卒業/現在は大阪公立大学へ統合 |
※大阪府立大学は現在の大阪公立大学へ統合され、学部構成も変わっているため、現在偏差値を本人在学時の経済学部へそのまま置き換えていません。
2011年、大阪維新の会から府議選へ初挑戦
政治家として最初の選挙は2011年4月の大阪府議会議員選挙です。大阪維新の会の候補として堺市堺区選挙区から立候補しました。
19,538票を獲得して初当選。34歳で大阪府議となりました。
2015年の府議選では21,829票で再選。府議時代には総務常任委員会委員長や政務活動費検査等協議会座長などを経験しました。
密度の濃い6年と3ヶ月だったと実感。
出典:大阪維新の会「辞職願提出」(2017年8月8日)
永藤英機の経歴|府議の議席を手放し、2017年の堺市長選へ
府議2期目の途中で、永藤氏は堺市長をめざす決断をします。2017年8月8日に大阪府議会議長へ辞職願を提出し、市長選へ進みました。
現職の府議という立場を残したままではなく、議席を手放しての挑戦でした。
同年9月24日の堺市長選は、現職の竹山修身氏との一騎打ちになりました。永藤氏は139,301票を得ましたが、竹山氏の162,318票に及ばず落選します。
市長選への初挑戦で公職を失い、府議から市長へそのまま移る道はここでいったん途切れました。
2019年の再挑戦で堺市長に初当選
2019年、竹山市政では政治資金をめぐる問題が表面化し、竹山氏が任期途中で辞職しました。これに伴って堺市長選が行われます。
永藤氏は再び大阪維新の会から立候補。野村友昭氏、立花孝志氏との選挙となり、137,862票を獲得して初当選しました。
2017年の敗北から約2年。地方議員として再出発するのではなく、同じ市長職へもう一度挑み、42歳で政令指定都市・堺の市長となりました。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2011年 4月10日 | 大阪府議会議員選挙 初当選。会社役員として立候補した記録が残る。 | 堺市堺区選挙区 | 大阪維新の会 | 当選 | 19,538票 1位 |
| 2015年 4月12日 | 大阪府議会議員選挙 府議2期目。 | 堺市堺区選挙区 | 大阪維新の会 | 当選 | 21,829票 1位 |
| 2017年 9月24日 | 堺市長選挙 大阪府議を辞職して挑戦。現職の竹山修身氏が162,318票で当選。 | 堺市 | 大阪維新の会 | 落選 | 139,301票 2位 |
| 2019年 6月9日 | 堺市長選挙 野村友昭氏、立花孝志氏との選挙を制して市長初当選。 | 堺市 | 大阪維新の会 | 当選 | 137,862票 1位 |
| 2023年 6月4日 | 堺市長選挙 野村友昭氏を破り再選。投票率34.12%。 | 堺市 | 大阪維新の会 | 当選 | 139,295票 1位 |
就任直後から財政と行政運営の見直しへ
市長就任後に大きなテーマとなったのが財政運営です。2021年には堺市が「財政危機宣言」を出し、基金に依存しない収支構造をめざして事業の見直しを進めました。
基金依存から脱却する「真に健全な財政」を実現します。
出典:堺市「市長のことば」(2021年2月8日)
その後、財政収支見通しの改善などを踏まえて2023年2月に財政危機宣言を解除。歳出削減だけでなく、将来の行政サービスを継続できる財政基盤の構築を掲げました。
新型コロナへの対応と市政運営
初当選から1年を待たず、新型コロナウイルス感染症への対応が始まりました。感染拡大期には医療・検査体制の強化、事業者向け融資やテレワーク支援、学校休業中の学習支援などを実施しました。
市民の皆様、どうか「家にいてください」。
出典:堺市「市長からのメッセージ」(2020年4月15日)
大型連休を前にしたメッセージでは外出自粛を呼びかけ、市職員と一体で感染対策に取り組む姿勢を示しました。
私と職員も一丸となって市民の皆様を守るために力を尽くします。
出典:堺市「市長からのメッセージ」(2020年4月29日)
2023年の市長選で再選、2期目へ
1期目の任期満了に伴う2023年6月4日の市長選では、大阪維新の会所属の現職として再び立候補しました。
相手は無所属の野村友昭氏。永藤氏は139,295票を獲得し、88,077票だった野村氏を上回って再選しました。
2017年の落選、2019年の初当選を経て、2023年に初めて市長として再選を果たしました。
堺の安心/未来への挑戦
出典:堺市「市長訓示/初登庁」(2023年6月9日)
永藤市政が進める主要政策
持続可能な財政運営
市政運営の基盤として継続的に掲げているのが財政の安定です。事業見直し、基金への過度な依存からの脱却、毎年度の財政収支見通し公表などを進めてきました。
泉北ニュータウンの再生
自身も小学生時代を過ごした泉北ニュータウンでは、泉ケ丘や栂・美木多の駅前再編、公民連携、スマートシティなどの取り組みが進んでいます。
教育と子どもの未来
2026年に策定した教育大綱では、「未来を切り拓き、個々の幸せを実現する堺の教育」を基本理念に掲げました。エビデンスに基づく事業立案や、市長部局と教育委員会の連携も方針に盛り込んでいます。
未来を切り拓き、個々の幸せを実現する堺の教育
出典:堺市「堺市教育大綱」(2026年3月)
産業・都市魅力とイノベーション
企業誘致や新産業の創出、歴史・文化資源を生かした観光振興にも重点を置いています。市の都市像には「未来を創るイノベーティブ都市」を掲げています。
輝く堺の未来を、一緒に創りましょう!
出典:堺市「市長メッセージ」(2026年2月27日更新)
大阪・関西万博の成果を堺へ
2025年の大阪・関西万博では、堺市として会場催事や海外パビリオンとの連携を実施しました。閉幕後も展示物や国際交流などを地域の観光・文化・産業へつなげる「万博レガシー」の活用を進めています。
万博閉幕後は、会場で使われた展示物や文化的な成果を堺へつなぐ取り組みも発信しています。2026年4月には、ヨルダンパビリオンの鯉幟などを堺で展示する企画を紹介しました。
防災と安心して暮らせる都市づくり
防災では地域防災計画の更新や防災会議を通じて、大規模災害への備えを継続しています。健康長寿、防犯、市民生活の安全確保も2期目の政策群に位置づけられています。
永藤英機氏の話し方や市政観を動画で見る
2025年には大阪市長・横山英幸氏のYouTube配信にゲストとして出演し、首長同士の対談形式で堺市政などについて語っています。
永藤英機氏の公式発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の公式発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
教育と未来を切り拓く力
「未来を切り拓き、個々の幸せを実現する堺の教育」
生成AIなど急速な社会変化の中でも、子どもが自ら未来を切り拓き、それぞれの幸せを実現できる力を育む教育を掲げた。
エビデンスに基づく教育行政
「エビデンスに基づく事業立案を強化する」
教育委員会と市長部局が方向性を共有し、課題への挑戦とデータ・根拠に基づく政策立案を進める運用方針を示した。
産業・文化と都市イノベーション
「未来を創るイノベーティブ都市」
歴史・文化・産業の資源を活かし、新しい技術や挑戦を通じてイノベーションを生み続ける都市を目指す考えを示した。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
永藤英機氏の現在情報
財政運営、泉北ニュータウンを含む都市再生、産業振興、教育、防災、万博レガシーの活用などを市政の主要課題として扱っています。
- 生年月日、出生都道府県、泉北ニュータウン居住歴、学歴、前職、府議歴、市長歴を確認
- 大阪維新の会での所属、経歴、本人公式X、府議時代の役職を確認
- 日本維新の会での所属、学歴、職歴、府議歴、市長歴を確認
- 財政運営、再選後の所信、市政運営方針を確認
- 教育理念、教育政策の基本姿勢を確認
- 都市像、万博の位置づけ、イノベーションへの姿勢を確認
- 2026年9月時点で堺市長として執務していることを確認
- 2017年堺市長選の候補者、党派、得票数を確認
- 2019年堺市長選の候補者、党派、得票数、当落を確認
- 2023年堺市長選の日程、候補者、得票数、投票率を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 重複していた政策・政治姿勢H2を1本へ整理し、後続テーマをH3へ統合
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ統一し、既存本文を維持したまま検索意図と読みやすさを整理
- 2026年10月2日 本文の重要な年月・当選・就任・退任などを赤文字で強調し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月29日 大阪・関西万博に関するX投稿2件が連続していたため、万博体験と万博レガシーを分ける説明文を追加して文脈を明確化。
- 2026年9月28日 自治体公式の知事・市長発言、施政方針等を一次情報としてテーマ別に確認し、一次情報深掘りセクションを追加・更新。
- 2026年9月12日 記事を新規作成。現況情報を確認



















