梅村みずほ氏は、旅行会社勤務、フリーアナウンサー、話し方教育の仕事を経て国政へ進んだ参議院議員です。政治と距離のある生活を送っていた時期から、子育てを通して社会の課題へ目を向け、選挙へ踏み出しました。
生まれてから各地で過ごした子ども時代、関西での仕事、母親として政治を意識するまでの過程、初当選後に経験した党代表選や処分、そして所属政党を変えて再選するまでをたどります。
- 旅行・放送・話し方教育という「伝える仕事」を経験してから国政へ進んだ人物です。
- 子どもの安全やコミュニケーションを、政界入り前から継続して考えてきました。
- 日本維新の会で初当選と代表選を経験し、2025年には参政党へ移って全国比例から再選しました。
梅村みずほの生い立ち|愛知県で生まれ、4県を移りながら育った子ども時代
梅村みずほ氏は1978年9月10日、愛知県名古屋市に生まれました。その後は愛媛県、山口県、滋賀県、富山県で育っています。
後年のインタビューでは、小学生のころの社会見学で放送局を訪れ、自由に話した際に局員から褒められた経験を振り返っています。学校でも国語の先生から音読を褒められたことがうれしかったと話しており、本人は、そうした小さな経験の積み重ねが今につながっていると語っています。
高校は富山県立呉羽高等学校へ進み、卒業後は立命館大学文学部で学びました。
梅村みずほの学歴|立命館大学を卒業してJTBへ、そして放送の仕事へ
2001年に立命館大学文学部を卒業すると、株式会社JTBへ入社しました。担当したのは旅行営業です。
会社員生活を経て、2003年にフリーアナウンサーへ転向。大阪や京都を中心に、リポーター、キャスター、ナレーターとして活動しました。
2017年からは話し方教室を運営し、京都橘大学の非常勤講師、京都府高等学校文化連盟放送専門部の講師も務めています。出演する側だけではなく、人へ「話す」「伝える」方法を教える仕事にも活動の幅を広げました。
| 区分 | 学校名 | 学部・専攻 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 高校 | 富山県立呉羽高等学校 | ― | 最新同年度値を確認できた場合のみ数値掲載 | 富山県で学ぶ |
| 大学 | 立命館大学 | 文学部 | 52.5〜60.0(文学部・2027年度) | 卒業 |
※偏差値は梅村氏の在学当時ではなく現在の入試難易度の目安です。立命館大学文学部は河合塾Kei-Netの2027年度データを掲載しています。
子育ての中で政治を意識するようになった
政治を身近なものとして考えるようになったのは、子どもを育てる中でのことでした。本人は、以前は選挙へ行くこともあれば行かないこともある、ごく一般的な主婦だったと振り返っています。
いじめや虐待で命を落とす子どものニュースに接し、伝える側と受け取る側のコミュニケーションを学ぶ機会が必要ではないかと考えるようになりました。その話を大学の先輩にしたところ、「政治でやれば。あなたは向いてるよ」と言われ、政治家という選択肢を意識し始めます。
さらに、息子が小学1年生だったころ、学校の教育講演会で「どうすれば子どもが新しいことに挑戦するようになるのか」と質問すると、講師から「お母さん、まずはあなたが挑戦しないとね」と返されました。本人は、この言葉を受けて参院選への出馬を決めたと振り返っています。
夫は当初、出馬に強く反対しました。家庭内で話し合いを重ねた末に理解を得て、選挙への準備を進めていきます。
「この子たちが成長した時に今の日本で大丈夫かな」
出典:立命館大学新聞社「【参院選2019 大阪選挙区】『子供たちが安心して暮らせる日本を』梅村みずほ候補(日本維新の会)」(2019年7月9日)
梅村みずほの経歴|2019年、大阪府選挙区から初出馬して国会へ
初めて立候補したのは、2019年7月の第25回参議院議員通常選挙です。日本維新の会の新人として大阪府選挙区へ出馬しました。
大阪府選挙区は定数4に12人が立候補した選挙となり、梅村氏は得票トップで初当選。旅行会社や放送、教育の仕事から国会へ活動の場を移しました。
一期目には、児童虐待、いじめ、家族法、教育、入管行政など複数の分野で国会質問を重ねていきます。党内でも国会議員として活動するだけではなく、やがて党そのものの運営を問う選挙へ踏み込みました。
022年、日本維新の会代表選へ立候補松井一郎代表の後継を決める2022年の日本維新の会代表選では、馬場伸幸氏、足立康史氏とともに立候補しました。党所属の国会議員としては一期目でしたが、推薦人30人を確保して代表選へ進みます。
梅村氏が掲げた言葉の一つが「維新を維新する」でした。橋下徹氏、松井一郎氏ら強いリーダーの存在が続いた党で、次の組織運営のあり方を訴えました。
「カリスマに依存してはなりません。今こそ挑戦を選んでいただきたい。」
出典:FNNプライムオンライン「維新・代表選めぐる『血みどろの争い』 立候補者から『冷や飯食う覚悟』発言も 松井代表が馬場氏を“後継指名”【大阪発】」(2022年8月26日)
投開票では馬場氏が代表に選ばれ、梅村氏は敗れました。国政初当選から約3年での党代表選挑戦となりました。
国会で明かした「宗教二世」としての経験
2022年11月18日の参議院本会議では、民法等改正案に関する質問の中で、児童虐待の防止や子どもの権利について政府へ問いかけました。
旧統一教会をめぐる被害救済が国会で議論されていた時期でもあり、質疑の終盤で自身が「宗教二世」であることを公表しました。小学5年生ごろに母親が入信し、家庭が変化していく過程を見てきたと国会で語っています。
「私は、いわゆる宗教二世です。」
出典:国会会議録検索システム「第210回国会 参議院 本会議 第7号」(2022年11月18日)
そのうえで、宗教を背景とする児童虐待にも児童虐待防止法で対応できるよう検討することや、被害を受けた宗教二世を救済する法令整備について政府の考えを尋ねました。
023年、入管行政をめぐる国会質疑と党員資格停止2023年5月、名古屋出入国在留管理局で2021年に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんをめぐる国会質疑が大きな論争になりました。
梅村氏は支援者の関与やハンガーストライキの可能性などに言及しました。遺族側は発言を事実無根として撤回と謝罪を求め、与野党からも批判が出ました。
日本維新の会は梅村氏を参議院法務委員から外し、5月26日に党員資格停止6カ月の処分を決定しました。党は発言内容を問題視する一方、処分の直接的な理由については、執行部の指示後も質疑を続けたことによるガバナンス上の問題だと説明しています。
「己の未熟さを痛感するところであり、今回の処分を謹んでお受けする」
出典:毎日新聞「梅村氏、『己の未熟さ痛感』と投稿 不適切発言で党員資格停止処分」(2023年5月27日)
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年 7月21日 | 第25回参議院議員通常選挙 初当選。12候補中トップで当選 | 大阪府 選挙区 | 日本維新の会 | 当選 | 729,818票 1位 |
| 2025年 7月20日 | 第27回参議院議員通常選挙 2期目。大阪府選挙区から全国比例へ移り再選。参政党は比例代表で7人が当選 | 比例代表 (全国) | 参政党 | 当選 | 211,527票 参政党名簿登載者中1位 |
2025年、維新を離れて参政党へ
2025年の参院選を前に、日本維新の会は大阪府選挙区の公認候補を決める党内予備選を実施しました。現職だった梅村氏も参加しましたが敗れ、公認を得られませんでした。
その8日後に離党届を提出し、4月27日付で離党しました。本人は、予備選で敗れたこと自体ではなく、現職議員を対象にした制度でありながら「今回に限った措置」と説明されたことなどを問題視し、「ガバナンス不全」を離党理由に挙げました。後のインタビューでは、制度としてルール化されるなら離党しなかったとも話しています。
離党後も次の政治活動を模索する中、参政党の神谷宗幣代表から改めて入党と出馬の打診を受けました。党の説明では6月26日に打診、27日に手続きが始まり、6月28日に参政党への入党が完了。全国比例での公認も決まりました。
「何としても『梅村みずほ』という選択肢を府民の皆様に提示したい」
出典:参政党「梅村みずほ参政党入党並びに出馬記者会見報告 6月30日(月)」(2025年7月1日)
7月20日の第27回参議院議員通常選挙では、参政党の全国比例候補として当選。党の比例候補の中で最も多い個人名得票を得て、2期目へ進みました。
再選後は参政党の参議院国会対策委員長、ボードメンバーなどを務めました。一方、2025年11月26日、党内情報の取り扱いに関するガイドラインに沿わない行動が確認されたとして、両役職から解任されています。
梅村みずほ氏の政策・政治姿勢
いじめ・児童虐待と子どもの安全
子どもをめぐる政策では、いじめ、児童虐待、不登校、子どもの心のケアなどを扱っています。2026年7月には、いじめ被害を受けた子どもの家族による団体から、教育機関による隠蔽・放置の是正、第三者機関の介入制度などに関する要望書を受け取り、いじめ防止対策推進法の改正を目指す考えを示しました。
共同親権と家族法
家族法では、離婚後も子どもが父母双方との関係を維持できる制度づくりを訴え、共同親権をめぐる法改正の議論に取り組んできました。親子交流、養育費の未払い、国際結婚家庭における子どもの連れ去りなども国会で扱っています。
外国人政策と国の制度
外国人政策では、外国資本による土地・不動産取得、在留資格、民泊などについて規制や制度の見直しを求めています。2025年のインタビューでは、土地取得への税制上の対応やビザの厳格化が必要だとの考えを示しました。
2026年には出入国在留管理庁の基本計画案へのパブリックコメントを取り上げ、寄せられた意見を今後の政策の参考にしたいとして、自身でも内容の収集を呼びかけています。
同年7月17日には、「国旗の損壊等の処罰に関する法律案」について参政党を代表して参議院本会議の賛成討論に立ちました。
デジタル・中小企業と経済安全保障
経済産業分野では、デジタル人材の育成、AIや情報処理技術への対応、サイバーセキュリティの強化を政府へ求めています。物価高や人手不足に直面する中小企業・小規模事業者への支援に加え、供給網の多様化や国内産業基盤の強化も取り上げてきました。
環境・エネルギーと太陽光パネル廃棄
環境政策では、脱炭素政策に伴う国民負担や公的資金の透明性を問題として取り上げています。官民ファンドの投資内容について説明責任を求めるほか、エネルギー安全保障と産業競争力を重視する立場です。
太陽光パネルの廃棄・リサイクルをめぐっては、費用負担を利用者側へ重ねて求めるのではなく、「拡大生産者責任」を制度へ明記するよう求めました。2026年5月の関連法案審議では、責任の明記が不十分だとして反対討論を行っています。
働き方と医療
厚生労働分野では、画一的な労働時間規制の見直しと柔軟な働き方を訴えています。会社員だけでなく、子育てや介護、自営業、副業・兼業など、それぞれの生活に応じた働き方を選べる制度を求めています。
医療では、治療中心から予防を重視する方向への転換を提案し、慢性腎臓病の早期発見につながる血清クレアチニン検査の普及などを取り上げています。オンライン診療については利便性を認めながら、継続して患者を診る医療体制との両立を求めています。
梅村みずほ氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
教員の長時間労働
「公立学校の教員の過剰な労働が見過ごされてきたことは大きな問題」
教員の時間外勤務が長時間化している状況を取り上げ、児童生徒への教育環境の観点からも教員の働き方を改善する必要があると述べた。
子どもの権利教育
「子どもの権利条約が非常に子供にとってなじみやすい」
子どもの権利に関する知識を学校教育で伝える必要性を取り上げ、子どもの権利条約を教育現場で活用する考えを示した。
入管法改正と難民認定
「この入管法の改正案は大変重要な法案」
入管法改正案の審議で、難民認定と不法滞在をめぐる国民の理解について自身の問題意識を示し、制度の論点を質問した。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
動画でたどる梅村みずほ氏のルーツ
参政党公式の「TheRoots」では、幼少期から旅行会社、アナウンサー時代までを本人がまとまった時間で振り返っています。
梅村みずほ氏の現在情報
2026年9月時点では、環境政策をはじめ、災害復興や沖縄・地方政策を扱う国会審議に携わっている。
- 氏名、生年月日、出生地、学歴、職歴、当選回数、会派・委員会所属を確認
- 公式SNS、YouTube、政策、国会活動を確認
- 児童虐待、子どもの権利、宗教二世に関する本人発言を確認
- 2025年6月の参政党入党、全国比例公認、本人発言を確認
- 2025年11月のボードメンバー・参議院国対委員長解任と党の説明を確認
- 2026年の副幹事長、政務調査会総務部会長など最新党役職を確認
- 2019年参院選大阪府選挙区の得票数、順位、当落を確認
- 2025年参院選比例代表の個人名得票数、党内順位、当選を確認
- 幼少期、政界入りのきっかけ、家族との話し合い、2025年の政治活動を確認
- 2019年初出馬の動機、子育て、政策姿勢を確認
- 2022年日本維新の会代表選への立候補と主張を確認
- 2025年の党内予備選、日本維新の会離党、本人が説明した離党理由を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 学歴後の最初の職歴・政界入りを経歴H2へ再配置し、後続の経歴項目を人物固有H3へ整理
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ統一し、既存本文を維持したまま検索意図と読みやすさを整理
- 2026年10月2日 本文の経歴上重要な年月日を赤文字で補強し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年10月2日 本文の重要な年月・当選・就任・退任などを赤文字で強調し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月28日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。
- 2026年9月7日 記事を新規作成。現況情報を確認




















