安藤裕氏は、会社員と税理士の世界を経て政治へ入り、一度は国会を離れながらも選挙への挑戦を続けてきた政治家です。
最初の政界入りは自民党の候補者公募でした。その後は衆議院で3期を務め、政府役職や経済政策の議員活動を経験。国政離脱後には所属する政治勢力も変わり、参議院で国会へ戻っています。
- 民間企業と税理士の仕事を経験してから政治へ進みました。
- 国会では政府役職を経験する一方、経済・財政政策を継続して発信してきました。
- 国会を離れた後も複数回の国政選挙へ挑み、参議院で国政復帰を果たしました。
安藤裕の生い立ち|横浜で育ち、慶應義塾へ進学
安藤裕氏は1965年3月28日、神奈川県横浜市に生まれました。横浜市立高田小学校を卒業するまで地元で学び、その後は慶應義塾の中学・高校へ進んでいます。
国会議員になる以前について、本人は政治活動に関わった経験がなかったと振り返っています。政治家の家業や秘書経験から国政へ入ったのではなく、学生生活と民間企業での勤務、税務・会計の実務を経て政治へ進んだ人物です。
安藤裕の学歴|慶應義塾高校から慶應義塾大学経済学部へ
横浜市立高田小学校を卒業後、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校へ進み、1987年3月に慶應義塾大学経済学部を卒業しました。
大学卒業後の1987年4月に相模鉄道へ入社しました。社会人生活の出発点は民間企業の会社員でした。
| 区分 | 学校名 | 学部・専攻 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 横浜市立高田小学校 | ― | ― | 卒業 |
| 中学校 | 慶應義塾普通部 | ― | 中学受験は別指標 | 卒業 |
| 高校 | 慶應義塾高等学校 | ― | 75(2026年度) | 卒業 |
| 大学 | 慶應義塾大学 | 経済学部 | 67.5(2027年度) | 1987年3月卒業 |
※偏差値は本人の在学当時ではなく現在の入試難易度の目安です。高校は2026年度版、大学は河合塾Kei-Netの2027年度ボーダーを参考にしています。
安藤裕の経歴|会社員から税務・会計の世界へ、1998年に独立
相模鉄道を離れた後、1995年に税理士事務所へ入り、翌1996年には公認会計士事務所へ移りました。企業での勤務経験に加え、中小企業の経営や税務に直接接する仕事を重ねていきます。
そして1998年4月に安藤裕税理士事務所を開設しました。2011年には経営者向けの著書『「稼ぐ」社長の経理力』も刊行しています。
この時点でも、政治家としての職歴はありませんでした。本人が政治へ進む決断をしたのは、税理士として独立した後のことです。
2009年の危機感から、自民党京都6区の公募へ
安藤氏は政治を志した当時の思いを、自身の公式サイトで次のように表しています。
「今の国会にいる政治家には、この国は任せておけない」
出典:あんどう裕公式サイト「ご挨拶」(公開日記載なし)
具体的に国会議員を目指そうと考えた時期として、本人は2009年の政権交代を挙げています。民主党政権の国家観や経済政策、とりわけ歳出削減の方向に危機感を持ったと後のインタビューで説明しました。
その頃、自民党が候補者公募を始めます。
「下野していた自民党が公募を始めたので、京都6区で手を挙げたんです。」
出典:経済界ウェブ「令和の時代に必要な経済政策とは」(2020年8月5日)
自民党京都6区の公募候補に選ばれ、京都府第6選挙区支部長となりました。横浜で生まれ、民間企業と税理士の仕事を歩んできた安藤氏にとって、京都6区が最初の国政選挙の舞台になります。
2度の比例復活を経て、2017年に京都6区で勝利
最初の選挙は2012年12月の第46回衆議院議員総選挙でした。京都6区では民主党の山井和則氏に及びませんでしたが、比例近畿ブロックで復活し、衆議院議員へ初当選します。
2014年の第47回衆院選でも京都6区では2位となり、再び比例近畿で議席を得ました。2回の選挙を比例復活で勝ち上がり、衆議院2期目に入ります。
3度目となる2017年の第48回衆院選では、京都6区で小選挙区の議席を獲得しました。衆議院議員として3期目に入り、国会内で担う役割も広がっていきます。
政務官を経験し、経済政策の議員活動を強める
衆議院では法務委員会理事、文部科学委員会理事などを経験しました。2018年10月には内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官に就任しています。
一方、国会議員として特に継続して取り組んだ分野が経済・財政政策でした。当選直後から京都大学の藤井聡氏らを交えた勉強の場を持ち、2017年には「日本の未来を考える勉強会」を立ち上げます。
2020年2月には同会を議員連盟へ移行し、自ら会長に就任。プライマリーバランス黒字化目標、財政支出、消費税、中小企業政策などについて党内から提言を続けました。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年 12月16日 | 第46回衆議院議員総選挙 初出馬・初当選 | 京都府 第6区/比例近畿ブロック | 自由民主党 | 小選挙区落選・比例代表で当選 | 80,990票 2位 |
| 2014年 12月14日 | 第47回衆議院議員総選挙 衆議院2期目 | 京都府 第6区/比例近畿ブロック | 自由民主党 | 小選挙区落選・比例代表で当選 | 94,736票 2位 |
| 2017年 10月22日 | 第48回衆議院議員総選挙 小選挙区で初めて議席を獲得。衆議院3期目 | 京都府 第6区 | 自由民主党 | 当選 | 101,977票 1位 |
| 2022年 7月10日 | 第26回参議院議員通常選挙 新党くにもり共同代表・東京代表として立候補 | 東京都 選挙区 | 新党くにもり | 落選 | 20,758.130票 19位 |
| 2024年 10月27日 | 第50回衆議院議員総選挙 参政党公認で国政復帰を目指して立候補 | 京都府 第6区/比例近畿ブロック | 参政党 | 落選 | 20,480票 5位 |
| 2025年 7月20日 | 第27回参議院議員通常選挙 4年ぶりに国政復帰。参議院初当選 | 比例代表 | 参政党 | 当選 | 118,567票 参政党候補内3位 |
安藤裕氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
コロナ禍の固定費支援
「固定費の補償ということをしっかりやらないと」
新型コロナの影響を受ける企業について、失業や賃金低下を防ぐ観点から固定費への支援を検討すべきだと述べた。
消費税減税と中小企業
「消費税の減税、これをぜひ検討していただきたい」
実質賃金と中小企業経営への影響を理由に、コロナ禍での消費税減税を検討するよう求めた。
子育てと柔軟な働き方
「どちらでもいいからすぐに行っていいよという環境をつくっておく」
子どもの急病時に父母のどちらでも仕事を離れて迎えに行ける職場環境を例に、仕事と子育てを両立しやすい環境整備の重要性を述べた。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
コロナ禍で粗利補償と大規模な財政支出を提言
2020年、新型コロナウイルス感染拡大で経済活動が急激に縮小すると、「日本の未来を考える勉強会」は企業の粗利を補償する仕組みや現金給付、大規模な財政支出を政府へ求めました。
安藤氏は当初30兆円規模と試算していた支援を50兆円へ広げ、その後は第2次補正予算で100兆円規模を主張したと説明しています。3月には消費税ゼロも緊急経済対策として提言しました。
感染拡大初期の2020年4月には、自身のXでも平時とは異なる経済対策が必要だとして、企業の粗利補償、現金給付、消費税ゼロを訴えています。
衆議院議員を3期9年務めた後、2021年の第49回衆院選には立候補せず、国会議員の立場を離れました。
ただし、政治活動そのものから退いたわけではありません。2022年には新党くにもりの共同代表・東京代表として活動し、第26回参議院議員通常選挙の東京都選挙区に立候補しました。
この選挙では議席に届かず、国政復帰は実現しませんでした。自民党の衆議院議員だった時期とは異なる政治勢力で、再び選挙へ挑む期間が始まります。
参政党から京都6区へ戻り、再び国政を目指す
2024年には参政党から国政へ再挑戦しました。第50回衆院選では、かつて3期にわたって活動した京都6区から同党公認で立候補します。
京都6区には5人が立候補し、安藤氏は20,480票で5位。比例近畿ブロックとの重複立候補でしたが、議席獲得には至りませんでした。
衆議院を退任してから、この時点ですでに3年が経過していました。次の国政選挙では、小選挙区ではなく全国を対象とする参議院比例代表へ舞台を移します。
025年の参院選で4年ぶりに国会へ2025年7月の第27回参議院議員通常選挙では、参政党の比例代表候補として立候補しました。個人名による得票は118,567票で、参政党候補の中では3番目となりました。
参議院議員へ初当選し、2021年以来4年ぶりに国政へ復帰しました。衆議院3期とは別に、参議院で新たな任期が始まります。
当選が確実となった際には、本人もXで国政復帰を報告しました。
当選後の8月には、参政党の幹事長兼政調会長に就任しました。
「自民党で3期9年間の議員経験を買われ、幹事長兼政調会長に任命をいただきました。」
出典:参政党「臨時記者会見報告 8月1日(金)」(2025年8月6日)
2026年2月の党役員人事では政調会長が豊田真由子氏に交代し、安藤氏は幹事長を継続。新たに参議院国会対策委員長も担う体制となりました。
安藤裕氏が重視してきた政策・政治姿勢
税理士時代から国政へ進んだ安藤氏の政治活動では、経済・財政政策が長く中心的な分野となっています。衆議院時代の党内提言だけでなく、参議院へ移った後も予算委員会などで論点を取り上げています。
積極財政とプライマリーバランス
安藤氏はデフレから十分に脱却する前に財政支出を抑制する考え方に批判的で、プライマリーバランス黒字化目標についても、少なくともデフレ脱却まで凍結すべきだとの立場を示してきました。
2025年の参院選後にも「政府の赤字は国民の黒字」という考え方を改めて示しています。国債発行や財政支出を活用し、需要や所得を拡大させる積極財政を継続して訴えています。
消費税廃止と中小企業・賃上げ
消費税については、単なる家計の物価対策としてではなく、企業経営や賃金にも関わる税制として捉えています。2025年の参院選後には、次のように発言しました。
「今回の選挙でも『消費税廃止』を強く訴えました。」
出典:参政党「定例記者会見報告 7月22日(火)」(2025年7月30日)
同じ会見では、消費税廃止を中小企業の経営支援と賃上げにつながる政策として説明しています。2025年11月の参議院予算委員会でも、消費税の納税義務者や赤字企業の負担などを論点として質問しました。
国民負担率35%と年金積立金の運用
参議院では税や社会保険料を合わせた国民負担率にも焦点を当て、35%を目指す考えを示しています。負担軽減と積極財政を組み合わせる政策を主張しています。
2026年7月の予算委員会では年金積立金の運用を取り上げ、海外の株式・債券への投資額にも言及しました。
年金積立金については、国内のインフラ整備や経済成長につながる投資へ振り向け、その利益を国民へ還元する仕組みを提案しています。
比例定数削減と選挙制度
経済政策以外では、衆議院の議員定数や選挙制度についても発信しています。特に現行制度のまま比例代表だけを削減する案について、大政党に有利となり、新しい政党が議席を得にくくなるとの見方を示しました。
2026年7月の国会閉会後にも、この論点について自身の考えを述べています。
「定数削減は国民の幸せにはつながらない」
出典:参政党「定例記者会見報告 令和8年7月28日(火)」(2026年8月3日)
国会審議をめぐる姿勢
2026年の国会では、与野党間の審議日程をめぐる対立についても発信しました。総理出席の予算委員会集中審議を開くことが与野党間で合意されていたとして、開催を求める側の立場を説明しています。
参政党からの再挑戦を本人の動画で見る
2024年9月、安藤氏は自身のYouTubeチャンネル「ひろしの視点」で「重大発表」と題した動画を公開しました。参政党から再び国政を目指す時期の本人の話し方や説明を映像で確認できます。
安藤裕氏の現在情報
2026年の国会では、消費税と積極財政、国民負担率、年金積立金の運用、衆議院比例定数削減、予算委員会の審議などを継続的に取り上げている。
- 生年月日、出生地、学歴、前職、衆議院歴、政府役職、参議院当選、所属会派、委員会を確認
- 政界入りの動機、学歴、会社員・税理士としての経歴、衆議院3期の在職歴を確認
- 2022年の新党くにもり共同代表・東京代表としての活動と参院選出馬を確認
- 2025年参院選比例代表での当選、衆議院3期歴、積極財政・消費税政策を確認
- 2025年の幹事長兼政調会長就任を確認
- 2026年9月時点の幹事長、参議院国会対策委員長、ボードメンバーとしての役職を確認
- 2026年の党役員改編、幹事長継続、参議院国会対策委員長就任、政調会長交代を確認
- 2012年、2014年、2017年、2024年の衆議院議員総選挙結果を確認
- 2024年京都6区の候補者、党派、得票結果を確認
- 2009年に政治を志した経緯、自民党公募、経済政策、勉強会、コロナ経済対策を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 学歴後の最初の職歴・政界入りを経歴H2へ再配置し、後続の経歴項目を人物固有H3へ整理
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ整理し、既存本文を削除せず検索意図と読みやすさを統一
- 2026年10月2日 本文の経歴上重要な年月日を赤文字で補強し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年10月2日 本文の重要な年月・当選・就任・退任などを赤文字で強調し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月28日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。
- 2026年9月7日 記事を新規作成。現況情報を確認



















