本村伸子氏は、愛知県豊田市で育ち、市民運動や国会議員秘書を経て国政へ進んだ日本共産党の政治家です。比例東海ブロックを活動基盤に衆議院議員を4期務めました。
学生時代に出会った「人間の尊厳」という言葉、長崎で被爆した父の存在、秘書として接してきた地域の声。本村氏が候補者になるまでには、国会議員になってからの経歴だけでは見えにくい時間がありました。
- 豊田市で育ち、歴史研究を通じて「人間の尊厳」を政治信条の中心に据えてきました。
- 市民運動と国会議員秘書を経験した後、自ら候補者となり、複数回の国政選挙を経て衆議院へ進みました。
- 国会では人権、ケア、平和とともに、東海地方の生活や大型事業をめぐる問題を取り上げてきました。
本村伸子の生い立ち|豊田市で育ち、被爆した父から戦争の記憶を受け継ぐ
本村伸子氏は1972年10月20日、愛知県豊田市に生まれました。
家族の歴史には長崎の原爆があります。父は5歳だった1945年8月9日に長崎で被爆し、父の2歳の弟は原爆によって命を奪われたと、本村氏自身が後年語っています。
本村氏は被爆二世として、父の被爆体験を自らの言葉で繰り返し伝えてきました。
核兵器と戦争をなくしたいという父とともに頑張ります
出典:しんぶん赤旗「原爆病院など訪問/長崎 党議員、被爆者見舞う」(2015年8月9日)
本村伸子の学歴|刈谷高校から京都へ――古代史研究と「人間の尊厳」
| 区分 | 学校名 | 学部・専攻 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 豊田市立青木小学校 | ― | ― | 愛知県豊田市 |
| 中学校 | 豊田市立猿投台中学校 | ― | ― | ― |
| 高校 | 愛知県立刈谷高等学校 | ― | 70(2026年度版) | ― |
| 大学院 | 龍谷大学大学院 | 文学研究科国史学専攻修士課程 | 大学院は偏差値で単純比較しない | 修了 |
※偏差値は本村氏の在学当時ではなく現在の目安です。大学名は公開資料で確認できる範囲を優先し、大学院は偏差値で単純比較していません。
豊田市立青木小学校、豊田市立猿投台中学校を経て、1991年に愛知県立刈谷高等学校を卒業しました。その後は京都で学び、龍谷大学大学院文学研究科で国史学を専攻します。
専門は古代史でした。大学院時代の研究は、1999年発行の『龍谷大学大学院研究紀要 人文科学』に「平郡氏に関する研究」として掲載されています。
一方、戦争の歴史を学ぼうと受講した近現代史の授業では、教員が1年にわたり「人間の尊厳」の大切さを語ったと、本村氏は振り返っています。この学生時代に出会った言葉を、のちに政治信条として掲げるようになりました。
人間の尊厳が大事にされるような社会を実現したい
出典:日本共産党愛知県委員会「共同の歩み 衆院議員・比例東海ブロック 本村伸子さん(下)」(2016年12月24日)
本村伸子の経歴|新日本婦人の会、八田ひろ子参議院議員秘書を経て候補者へ
1998年に修士課程を修了すると、新日本婦人の会愛知県本部に勤務しました。同年からは八田ひろ子参議院議員の秘書を務め、2004年まで国会議員の活動を支えます。
2004年から2007年までは八田ひろ子事務所長。地域から寄せられる相談や政治要求に接する立場から、やがて自ら選挙に立つ側へ移りました。
2005年の第44回衆議院議員総選挙が、本村氏にとって初めての国政選挙でした。愛知11区から立候補しましたが、当選には届きませんでした。
その後も2009年の衆院愛知3区、2010年と2013年の参院愛知選挙区に挑戦します。国政選挙では4回続けて落選を経験することになりました。
4度の落選を経て2014年、比例東海で初当選
転機は2014年12月の第47回衆議院議員総選挙でした。日本共産党の比例東海ブロック名簿1位で立候補し、同党は東海で2議席を獲得。本村氏と島津幸広氏が当選しました。
初出馬から9年、5度目の国政選挙で初めて衆議院の議席を得ました。
当選直後には、雇用や学費、平和だけでなく、東海地方から国会に送られた議員として地域の具体的な要求を取り上げる考えも示しています。
比例東海の衆議院議員として4期
2017年の第48回衆院選で2期目、2021年の第49回衆院選で3期目、2024年の第50回衆院選で4期目の当選を果たしました。いずれも比例東海ブロックからの当選です。
国会では法務、国土交通、内閣、予算など幅広い分野の質問に立ち、2025年には衆議院法務委員会、消費者問題に関する特別委員会に所属しました。党内では党中央委員、幹部会委員も務めています。
法案審議そのものだけでなく、国会でどのような法案が進んでいるのかをSNSでも発信してきました。
本村伸子氏が重視してきた政策・政治姿勢
保育・医療・介護など「ケア」の基盤
本村氏が継続して扱ってきた分野の一つが、保育や医療、介護などを支える人員と待遇です。
保育士の配置基準をめぐっては、2024年度から4・5歳児について保育士1人あたり30人から25人へ、3歳児では20人から15人へ基準が改められました。本村氏は国会質問で、さらに配置基準と処遇を改善するよう求めています。
長く据え置かれてきた基準が改定された後も、「丁寧な保育」ができる人員配置を求め続けました。
命を守る基盤を強化し、ケアに手厚い日本に変えていくために全力を挙げていきます。
出典:しんぶん赤旗「命を守る 基盤強く/東海比例 本村氏力強く」(2021年11月1日)
選択的夫婦別姓と個人の尊厳
選択的夫婦別姓も繰り返し扱ってきたテーマです。2025年2月の衆議院予算委員会では、改姓によって感じる喪失感や仕事上の不利益など当事者の声を示しながら質問しました。
本村氏の主張は、名字の利便性だけではなく、人格やアイデンティティーを本人がどう扱うかという人権の問題に置かれています。
個人の尊厳が何よりも大切にされる法制度に変えることを強く求め、質問とさせていただきます。
出典:もとむら伸子公式サイト「選択的夫婦別姓を求める質問をしました」(2025年2月18日)
性暴力被害者支援と性搾取をめぐる問題
性暴力被害者支援では、ワンストップ支援センターの拡充、医療・心理・同行支援を担う専門人材の安定的な確保などを求めてきました。2019年のインタビューでは、愛知県内の支援現場を例に、相談しやすい体制を地域に整える必要性を説明しています。
私たちは、同意のない性交等はあってはならないという原則へ進んでいくべきだと考えています。
出典:もとむら伸子公式サイト「『しんぶん赤旗』さんが、個人の尊厳を踏みにじる性暴力・ハラスメントの問題のインタビュー記事を2日にわたって載せてくださいました。」(2019年5月10日)
国会での性暴力対策に加え、買春や性搾取をどのような法制度で抑止するかについても発信しています。
入管行政と外国人の人権
名古屋出入国在留管理局の収容施設で2021年に亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの問題をはじめ、入管施設の医療、収容のあり方、在留資格を持たない外国人の人権も国会で扱ってきました。
2023年の入管法改定をめぐっては、法案審議と並行して院外にも情報を発信しています。
核兵器禁止条約と平和憲法
核兵器廃絶では、日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める立場を取っています。2025年9月には、第80回国連総会を前に「非核の政府を求める会」が政府に行った申し入れに同席しました。
国会議員を退任した後も、憲法と平和をめぐる街頭活動への参加や発信を続けています。
設楽ダム、リニアと大深度地下――東海の地域課題
比例東海の議員として、全国政策だけでなく大型公共事業も取り上げてきました。初当選直後には設楽ダム問題に触れ、その後はリニア中央新幹線と大深度地下法を国会で質問しています。
国会では設楽ダム建設ストップなど、東海地方の地元要求も取り上げたい。
出典:しんぶん赤旗「日本共産党 新衆議院議員/熱い期待胸に」(2014年12月22日)
大深度地下をめぐっては、地権者への情報提供や安全性、土地利用上の権利を問い、法制度そのものの見直しを求めています。
2026年総選挙で比例東海の議席を失う
2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、再び日本共産党の比例東海ブロック名簿1位で立候補しました。
しかし、日本共産党は同ブロックで議席を確保できませんでした。本村氏は4期務めた衆議院の議席を失い、国会議員としての在職はいったん区切りを迎えました。
国会を離れた後の発信では、災害時の避難環境や被災者支援についても情報を伝えています。2026年7月末の熊本地震では、日本共産党の対策本部などが政府と熊本県へ行った支援要請の内容を紹介しました。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2005年 9月11日 | 第44回衆議院議員総選挙 国政選挙への初出馬 | 愛知 11区 | 日本共産党 | 落選 | 15,468票 3位 |
| 2009年 8月30日 | 第45回衆議院議員総選挙 | 愛知 3区 | 日本共産党 | 落選 | 21,611票 3位 |
| 2010年 7月11日 | 第22回参議院議員通常選挙 初の参議院議員選挙 | 愛知県 選挙区 | 日本共産党 | 落選 | 193,710票 4位 |
| 2013年 7月21日 | 第23回参議院議員通常選挙 2度目の参議院愛知選挙区への挑戦 | 愛知県 選挙区 | 日本共産党 | 落選 | 271,278票 4位 |
| 2014年 12月14日 | 第47回衆議院議員総選挙 初当選。日本共産党は比例東海で2議席を獲得 | 比例東海ブロック | 日本共産党 | 当選 | 日本共産党 618,695票 党名簿1位 |
| 2017年 10月22日 | 第48回衆議院議員総選挙 2期目 | 比例東海ブロック | 日本共産党 | 当選 | 日本共産党 450,970票 党名簿1位 |
| 2021年 10月31日 | 第49回衆議院議員総選挙 3期目 | 比例東海ブロック | 日本共産党 | 当選 | 日本共産党 408,606票 党名簿1位 |
| 2024年 10月27日 | 第50回衆議院議員総選挙 4期目 | 比例東海ブロック | 日本共産党 | 当選 | 日本共産党 334,599票 党名簿1位 |
| 2026年 2月8日 | 第51回衆議院議員総選挙 日本共産党の比例東海での獲得議席は0。本村氏は衆議院議員を退任 | 比例東海ブロック | 日本共産党 | 落選 | 日本共産党 241,848票 党名簿1位 |
本村伸子氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
技能実習制度と外国人の人権
「深刻な人権侵害の温床」
本村氏は、技能実習制度で強制労働や性的搾取などの問題が指摘されているとして、外国人労働者の人権と転籍の自由を重視するよう求めた。
同性婚と少数者の権利
「少数者の人権の尊重、擁護」
同性カップルに法律婚制度がないことをめぐる高裁判決を取り上げ、少数者の権利擁護は国会の責務だと述べた。
女性への暴力と表現の自由
「暴力をなくすためにも、是非分析をして対策」
女性への殺害予告や暴力的脅迫をジェンダーに基づく暴力と捉え、自由な発言を萎縮させないための対策強化を求めた。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
動画で見る本村伸子氏の発信
2026年4月からは、本人公式XでYouTubeの「(仮)癒し系政治チャンネル」を始めたことを告知しています。国会質問とは異なる対話形式の発信も始めました。
本村伸子氏の現在情報
2026年2月の衆議院議員総選挙後も、前衆議院議員として政治活動を継続し、平和・人権、生活課題などについて発信しています。
- 出生地、学歴、新日本婦人の会、八田ひろ子参議院議員秘書・事務所長、立候補歴、衆議院議員歴、党役職を確認
- 日本共産党中央委員、幹部会委員としての役職を確認
- 学生時代、近現代史の授業、人間の尊厳という政治信条との出会いを確認
- 性暴力被害者支援、ワンストップ支援センター、同意をめぐる本人の考えを確認
- 2005年愛知11区の初出馬と得票を確認
- 2010年参議院愛知県選挙区の立候補と得票を確認
- 2024年比例東海ブロックでの4期目当選を確認
- 2026年比例東海ブロックの選挙結果と議席喪失を確認
- 父が5歳で長崎で被爆したこと、被爆二世としての本人発言を確認
- 2026年衆院選後に前衆議院議員となったことと政治活動継続を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ整理し、既存本文を維持したまま検索意図を明確化
- 2026年10月2日 本文の経歴上重要な年月日を赤文字で補強し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年10月2日 本文の重要な年月・当選・就任・退任などを赤文字で強調し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月28日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。
- 2026年9月12日 記事を新規作成。2026年衆院選後の公職、所属、党役職、政治活動状況を確認




















