古屋圭司の経歴・学歴と生い立ち|保険会社勤務から国会議員、閣僚・憲法審査会長まで

古屋圭司
ひと目でわかるプロフィール 古屋圭司
ふるや けいじ
出身地
東京都千代田区
初当選
1990年(第39回衆議院議員総選挙)
最終学歴
成蹊大学経済学部経済学科卒業
主な前職
会社員、国会議員秘書
政界入り
国会議員秘書から
生年月日 1952年11月1日
血液型 B型

古屋圭司氏は、保険会社員や国会議員秘書を経て、1990年に衆議院議員へ初当選した政治家です。国会では委員長、副大臣、閣僚を経験し、自民党でも選挙、憲法、拉致問題などに関する役職を担ってきました。

長い政治経歴の途中には、郵政民営化をめぐって党公認を離れ、無所属で衆院選を戦った時期もあります。この記事では、政治家になる前の歩みから、その後の国政での活動を時系列でたどります。

古屋圭司氏を理解する3つのポイント
  1. 成蹊大学卒業後は保険会社に勤務し、安倍晋太郎氏らの秘書を経て政界へ入りました。
  2. 1990年の初当選後、衆議院の委員長、経済産業副大臣、国家公安委員長など国会・政府・党で幅広い役職を経験しています。
  3. 拉致問題、国土強靱化、憲法、台湾との交流などを長く扱い、地元ではリニア中央新幹線をめぐる活動にも携わってきました。

古屋圭司の生い立ち|中学時代の米国滞在と、政治家だった祖父の記憶

古屋氏は1952年11月1日に東京都千代田区で生まれました。本人は公式プロフィールで「岐阜県恵那市出身」としています。

中学時代には米国でホームステイを経験しました。教室に星条旗が掲げられ、授業前に国への忠誠を誓う「Pledge」を唱える光景を見たといい、本人は後年、自国への忠誠心や愛国心について考える経験になったと振り返っています。

もう一つ本人が政治を志す背景として語っているのが、祖父の古屋慶隆氏です。敬老会で自分が古屋慶隆氏の孫だと話したところ、参加者から祖父を懐かしむ声が上がり、それが政治家を目指す「決定打」になったとしています。

「政治は将来に対する責任、国家も郷里も」

出典:古屋圭司公式サイト「プロフィール」(公開日記載なし)

古屋圭司の学歴|成蹊高校・成蹊大学から保険会社へ

学歴一覧古屋圭司の学校歴
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区分学校名学部・専攻現在の偏差値・難易度備考
高校成蹊高等学校―68(2026年度版)―
大学成蹊大学経済学部経済学科52.5〜57.5(現行経済学部・2027年度参考)卒業

※偏差値・難易度は古屋氏の在学当時ではなく現在の目安です。

高校は成蹊高等学校へ進み、その後、成蹊大学経済学部経済学科で学びました。大学を卒業した1976年、大正海上火災保険へ入社します。同社は後の三井住友海上火災保険につながる会社です。

成蹊では、後に内閣総理大臣となる安倍晋三氏の1学年上でした。本人は、当時から安倍氏の存在を知っていたと後年の対談で話しています。

会社員として働いた後、政治の世界へ進む際には、この学生時代からの縁が具体的な入口の一つになりました。

古屋圭司の経歴|安倍晋太郎氏の秘書から古屋亨氏の秘書官へ

選挙への出馬を考えるようになった古屋氏は、安倍晋三氏に相談し、父・安倍晋太郎氏の秘書として働けないか尋ねたと振り返っています。

「ちょっと親父さんの秘書をやらしてくれる?」

出典:ログミーBusiness「山本一太の『大臣vs大臣』 ゲスト:古屋圭司・拉致問題担当大臣」(公開日記載なし)

1984年に安倍晋太郎外務大臣の秘書となり、同じ年に古屋亨自治大臣の秘書官を務めました。民間企業勤務から国政の現場へ移った時期です。

1990年に初当選、国会と自民党で役職を重ねる

1990年2月の第39回衆議院議員総選挙で、旧岐阜2区から自由民主党公認で初当選しました。当時は中選挙区制で、古屋氏は4議席のうち3位に入りました。

1995年には自民党青年局長と法務政務次官を務め、2000年には衆議院商工委員長、党政務調査会副会長に就きました。2001年には経済産業副大臣、翌2002年には衆議院文部科学委員長となっています。

国会活動は経済、教育、通信など複数の分野に広がりました。本人公式プロフィールでは、ICTの推進や通信インフラにも長く取り組んできたとしています。

2005年、郵政民営化への反対と無所属での選挙

長い議員歴の中で所属政党との関係が大きく動いたのが、2005年の郵政民営化をめぐる局面でした。

古屋氏は郵政民営化法案に反対。第44回衆院選では自民党公認を得ず、岐阜5区から無所属で出馬して当選しました。この選挙では88,874票を得ています。

その後、2006年に自民党へ復党しました。2009年の衆院選では岐阜5区で2位となりましたが、比例東海ブロックで復活当選し、議席を維持しています。

2012年に初入閣、国家公安・拉致・防災を担当

2012年12月の衆院選では岐阜5区で小選挙区当選。同月に発足した第2次安倍内閣で初入閣しました。

国家公安委員長、拉致問題担当、国土強靱化担当、防災担当を兼務し、国土強靱化については初代担当大臣となりました。

国家公安委員長としては治安、組織犯罪、サイバー空間の安全確保などを所管し、同時に北朝鮮による拉致問題、防災・減災という異なる分野を担当しました。

初代担当大臣として取り組んだ国土強靱化

国土強靱化では、大規模地震などへの備えだけでなく、企業や地域の競争力という視点も示しました。2013年1月の記者会見では、平時の産業競争力も含めて「しなやかな国家」「しなやかな企業」「しなやかな地域」をつくるという考えを説明しています。

「産業の強靱化は、いざ有事の際だけではなくて、平時の際にも非常にこの競争力という視点では重要になる。」

出典:内閣府「古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨」(2013年1月25日)

政府はその後、国土強靱化基本計画やアクションプラン、地方自治体向けの地域計画策定を進めました。古屋氏は担当大臣として、地域側が優先順位を設定して計画をつくる考え方も説明しています。

長く関わってきた北朝鮮による拉致問題

拉致問題は、古屋氏が国会議員として長期間扱ってきたテーマの一つです。自民党では拉致問題対策本部長を経験し、第2次安倍内閣では拉致問題担当大臣となりました。

担当相時代には、北朝鮮への働きかけ、情報収集や捜査、国際社会との連携、被害者家族への対応などを政府の施策として進める立場にありました。

「私も自分が最後の拉致問題担当大臣になるんだという覚悟と決意で取り組みたい」

出典:内閣府「古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨」(2014年5月9日)

「真の保守政治」を掲げ、憲法問題へ

本人は政治信条を「真の保守政治の再生」としています。教育、憲法、安全保障、歴史認識などを自らの政治活動の中で扱ってきました。

靖国神社への参拝も継続しており、2022年8月15日の公式Xでは、初当選以来、春秋の例大祭や8月15日に参拝してきたと発信しています。

2021年には自民党の憲法改正実現本部長となりました。就任時には、従来の「憲法改正推進本部」を「憲法改正実現本部」に改称して活動を始めたことを自身のXで報告しています。

その後、衆議院では憲法審査会会長となりました。会長就任時には、各会派が異なる意見を聞きながら議論できる場にするとの姿勢を示しています。

「公平かつ円満なる審査会運営に努めてまいりたいと思います。」

出典:衆議院「第221回国会 憲法審査会 第1号」(2026年2月20日)

台湾との議員外交と日華議員懇談会

国会議員による台湾との交流では、超党派の日華議員懇談会会長を務めてきました。2021年、台湾が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への加入を申請した際には、自身のXで参加を支持する考えを示しています。

2022年10月の台湾訪問では、台湾側の要人との交流に加え、趣味のクラリネットを演奏したことも紹介しています。政治活動とは別の人物像が見える発信です。

岐阜・東濃とリニア中央新幹線

選挙区は多治見市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市を含む岐阜5区です。本人は公式プロフィールでも、東濃地域を通るリニア中央新幹線の開通実現を地元に関わるテーマとして挙げています。

2021年には、恵那市にある旧「かんぽの宿」の活用や、リニア岐阜県駅周辺の地域整備について、県や地元側と連携していることをXで紹介しました。

MANGA、モータースポーツなど議員連盟での活動

古屋氏の活動分野には、政府の主要政策とは性格の異なる文化・産業分野もあります。MANGA議員連盟やモータースポーツ振興に関する議員連盟などで役職を担ってきました。

2019年の京都アニメーション放火事件後には、MANGA議員連盟として政府に支援を申し入れたことを公式Xで報告しています。

本人の趣味にもモータースポーツ、音楽鑑賞、クラリネット演奏が挙げられています。クラリネットでは自身のCDを制作した経歴もあります。

人生年表 古屋圭司さんの歩み
1952年11月1日
東京都千代田区に生まれる
本人は岐阜県恵那市出身と紹介している
中学時代
米国でホームステイを経験
本人は後年、自国や郷土への考え方に影響した経験として振り返っている
1976年
成蹊大学経済学部経済学科を卒業
大正海上火災保険へ入社
1984年
安倍晋太郎外務大臣の秘書となる
会社員から政治の現場へ移る
1984年
古屋亨自治大臣秘書官を務める
1990年
第39回衆議院議員総選挙で初当選
旧岐阜2区
1995年
自由民主党青年局長、法務政務次官を務める
2000年
衆議院商工委員長、自由民主党政務調査会副会長を務める
2001年
経済産業副大臣に就任
2002年
衆議院文部科学委員長に就任
2005年
郵政民営化法案への反対後、無所属で衆院選に出馬し当選
岐阜5区
2006年
自由民主党へ復党
2009年
岐阜5区で敗れるが比例東海ブロックで復活当選
2012年
第46回衆議院議員総選挙で小選挙区当選
第2次安倍内閣で初入閣
2012年12月
国家公安委員長、拉致問題担当、国土強靱化担当、防災担当大臣に就任
初代国土強靱化担当大臣
2016年
自由民主党選挙対策委員長に就任
2017年
衆議院議院運営委員長に就任
2021年
自由民主党憲法改正実現本部長に就任
2025年
自由民主党選挙対策委員長に就任
2026年2月
第51回衆議院議員総選挙で13回目の当選
岐阜5区
2026年2月
衆議院憲法審査会会長に就任

古屋圭司氏が重視してきた政策・政治テーマ

  • 北朝鮮による拉致問題:担当大臣、自民党拉致問題対策本部長、議員連盟での活動を経験。
  • 国土強靱化・防災:初代国土強靱化担当大臣として基本計画や地域計画の仕組みづくりに関与。
  • 憲法:自民党憲法改正実現本部長などを経験し、国会では憲法審査会の運営に携わる。
  • 台湾との交流:日華議員懇談会を通じ、台湾側との議員交流や経済・安全保障をめぐる活動を継続。
  • ICT・通信:自民党通信部会長などを経験し、本人も通信インフラ整備を長年の活動テーマに挙げている。
  • リニア中央新幹線:岐阜県東濃地域の沿線整備や早期開通に関する政治活動を続けている。
選挙歴 古屋圭司の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
第39回衆議院議員総選挙
定数:4 比例復活:なし
初当選
旧岐阜県 第2区 自由民主党 当選 86,871票 3位
第40回衆議院議員総選挙
定数:4 比例復活:なし
2期目
旧岐阜県 第2区 自由民主党 当選 78,019票 4位
第41回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
小選挙区比例代表並立制導入後、岐阜5区で当選
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 1位
第42回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
4期目
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 114,654票 1位
第43回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
5期目
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 110,553票 1位
第44回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
郵政民営化法案への反対により自民党公認を得ず無所属で出馬
岐阜県 第5区 無所属 当選 88,874票 1位
第45回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:あり
岐阜5区では落選し、比例東海ブロックで7期目の当選
岐阜県 第5区・比例東海ブロック 自由民主党 比例復活当選 100,931票(小選挙区) 2位(小選挙区)
第46回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
8期目
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 98,718票 1位
第47回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
9期目
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 90,116票 1位
第48回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
10期目
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 92,113票 1位
第49回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
11期目
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 82,140票 1位
第50回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
12期目
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 73,679票 1位
第51回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
13期目
岐阜県 第5区 自由民主党 当選 83,214票 1位

古屋圭司氏の国会発言をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

国土強靱化

北朝鮮による拉致問題

憲法

台湾との経済関係

リニア中央新幹線

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

拉致問題について語った動画

拉致問題担当大臣時代には、自民党の公式番組で問題の経緯や政府の取り組みについてまとまった時間を使って説明しています。

古屋圭司氏の現在情報

2026年9月24日 時点
現在の公職 衆議院議員
現在の所属 自由民主党
選挙区・選出地域 岐阜5区
現在の期・任期 衆議院議員13期目
現在の主な役職
衆議院憲法審査会会長

2026年2月の第51回衆議院議員総選挙後、同月に衆議院憲法審査会会長へ就任し、2026年9月17日時点でも会長を務めている。

関連書籍
古屋圭司さんの著書・関連書籍
”消防団基本法”を読み解く第2版 地域防災力の充実強化のために
書籍
”消防団基本法”を読み解く第2版 地域防災力の充実強化のために
著者:古屋圭司/石田真敏 / 出版社:近代消防社 / 発売日:2015年04月
“消防団基本法”を読み解く 地域防災力の充実強化のために
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“消防団基本法”を読み解く 地域防災力の充実強化のために
著者:古屋圭司/石田真敏 / 出版社:近代消防社 / 発売日:2015年03月
そうだったのか!!「国土強靭化」 レジリエンス社会への挑戦
書籍
そうだったのか!!「国土強靭化」 レジリエンス社会への挑戦
著者:古屋圭司 / 出版社:PHP研究所 / 発売日:2014年05月19日頃

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政治人生の転機 古屋圭司の政治人生の転機
01
1984年
保険会社員から政治家秘書へ
大正海上火災保険を経て、安倍晋太郎外務大臣の秘書、古屋亨自治大臣秘書官となった。
なぜ転機なのか 民間企業勤務から政治の現場へ進み、初出馬へ直接つながる経歴となった。
02
1990年
旧岐阜2区から初当選
第39回衆議院議員総選挙で初当選した。
なぜ転機なのか 秘書から国会議員へ立場が変わり、その後の長期にわたる国政活動が始まった。
03
2005年
郵政民営化をめぐり無所属で当選
郵政民営化法案に反対し、自民党公認を得ないまま岐阜5区から無所属で出馬して当選した。
なぜ転機なのか 所属政党との関係が大きく変化した選挙であり、翌年の復党まで政治的立場が変わった。
04
2012年12月
第2次安倍内閣で初入閣
国家公安委員長、拉致問題担当、国土強靱化担当、防災担当大臣に就任した。
なぜ転機なのか 党・国会の役職を重ねてきた立場から、政府の政策執行を担う閣僚へ移った。
参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料
その他の参考資料

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