松島みどり氏は、新聞記者として政治や経済を取材した後、自民党が初めて行った衆議院候補者の全国公募を通じて政治の世界へ入りました。
初出馬では議席に届かず、国会議員になってからも一度落選を経験しています。一方で、外務、国土交通、経済産業、法務、司法制度、住宅・都市、中小企業政策など、扱ってきた領域は幅広くあります。
- 朝日新聞の記者から、自民党初の全国公募を通じて政界へ入った
- 東京14区を政治活動の軸とし、落選と国政復帰を経験しながら衆院当選を重ねた
- 法務・国交・経産などの行政経験に加え、中小企業、司法、住宅・都市、文化政策を長く扱ってきた
松島みどりの生い立ち|大阪・豊中で育ち、新しい活動を自分で始める学生時代へ
松島氏は1956年7月15日、大阪府豊中市に生まれました。大阪で育ち、北野高校を経て東京大学へ進学しました。大学時代には、既存の活動に参加するだけでなく、自分で新しいチームを立ち上げる行動力を見せています。
大学に入ったのは1976年です。ここで経験したのが、勉強とは別の新しい活動を一からつくることでした。
松島みどりの学歴|北野高校から東京大学経済学部へ
| 区分 | 学校名 | 学部・専攻 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 高校 | 大阪府立北野高等学校 | ― | 75(2026年度) | 卒業 |
| 大学 | 東京大学 | 経済学部経済学科 | 67.5(文科二類・2027年度前期) | 卒業 |
※偏差値は本人の在学当時ではなく現在の入試難易度の目安です。東京大学経済学部は進学選択制度のため、指定科類の一つである文科二類の現在値を参考表示しています。
入学後、神宮球場で東京大学応援部を訪ね、自分からバトンのチームをつくりたいと申し出ました。当時の同学年の女子学生約170人に勧誘のはがきを送り、最初は2人で活動を始めたと後年振り返っています。
「バトン部を作りたい」
出典:松島みどりオフィシャルブログ「東大にバトン創設50年」(2026年4月4日)
道具をそろえ、明治大学、法政大学、慶應義塾大学など他大学の先輩から教わりながら練習を重ねました。本人によれば、自身は決して器用な部員ではなく、バトンを落とさずに扱うことにも苦労したといいます。
それでも活動は後輩へ引き継がれ、後に応援部のチアリーダーズへ発展しました。自分が希望する活動がなかったため、仲間を募って新しくつくったという学生時代の具体的なエピソードです。
松島みどりの経歴|朝日新聞へ入社、宮崎支局から政治部・経済部へ
1980年に大学を卒業すると、朝日新聞社へ入社しました。最初の赴任先は宮崎支局で、その後は政治部、経済部などで取材を続け、1995年まで新聞記者として勤務しました。
宮崎支局時代には高校野球も担当しました。入社2年目の1981年、夏の甲子園でベスト8に進んだ宮崎県代表・都城商業と同じ宿舎に泊まり、取材記事を書いた経験を後年のブログで振り返っています。
「地方版向けの記事をたくさん書いたことを思い出します」
出典:松島みどりオフィシャルブログ「夏の甲子園、ご縁の関東一高、日大三高がんばれ」(2025年8月9日)
地域の現場から政治、経済へと担当分野を移しながら、約15年間にわたり報道の側から社会を見てきました。政治家になる前の主要な職歴は新聞記者です。
自民党初の全国公募に合格し、東京14区へ
転機は1995年でした。自由民主党が新しい候補者を探すため初めて実施した全国公募に応募し、合格します。朝日新聞を退社し、東京14選挙区支部長となりました。
新聞記者から政党公募を経て候補者になるという経路での政界入りでした。世襲による選挙区継承ではなく、東京の小選挙区で活動基盤をつくるところから始めています。
1996年の初挑戦は約2400票差で落選
初めて国政選挙へ出たのは1996年10月の第41回衆議院議員総選挙です。東京14区で58,581票を得ましたが、新進党の西川太一郎氏が60,995票を獲得し、松島氏は2位で落選しました。
2026年に当時を振り返った際には、自らの得票が当選者に約96%まで迫っていたことから、次の選挙を目指した心境を短い言葉で記しています。
「ほんの少し足りなかった」
出典:松島みどりオフィシャルブログ「一緒に選挙に出たガッツ石松さんを追悼」(2026年6月12日)
2000年、比例東京ブロックから初当選
次の総選挙が行われた2000年、松島氏は東京14区の小選挙区ではなく、自由民主党の比例東京ブロック単独候補として出馬しました。名簿順位1位で、衆議院議員へ初当選します。
2003年の第43回衆院選では東京14区へ戻り、66,417票を得て小選挙区で初めて当選。2005年には118,771票で3期目の議席を得ました。
外務政務官、国土交通副大臣へ
国会での活動と並行して政府の役職も経験します。2006年、第1次安倍内閣で外務大臣政務官に就任。2007年には第1次安倍改造内閣から福田内閣にかけて国土交通副大臣を務めました。
国交分野では、道路や鉄道、海上保安、国土政策などを扱う立場になります。本人は後年、国土交通副大臣在任中に与那国島を視察したことや、尖閣諸島周辺を上空から視察した経験を安全保障・海上保安政策での活動として挙げています。
2009年に議席を失い、3年3カ月の国政外生活
2009年8月の第45回衆院選では93,675票を得ましたが、民主党の木村剛司氏に敗れました。比例でも当選せず、衆議院の議席を失います。
「3年3カ月の浪人生活を送った」
出典:松島みどりオフィシャルブログ「同期当選14人が永年在職議員表彰」(2025年3月25日)
国会を離れていた時期には東京医療保健大学の客員教授となり、2010年にはTOKYO MXの番組「みどりのビタミン Biz」でリポーターも務めました。新聞記者とは別の形で、再び情報を伝える仕事に携わっています。
2012年12月の第46回衆院選では東京14区から90,608票を獲得。約3年3カ月ぶりに国政へ復帰しました。
経済産業副大臣から法務大臣へ
復帰後の2013年には第2次安倍内閣で経済産業副大臣に就任しました。中小企業政策は、その後も長期間取り組む政策分野になります。
2014年9月3日、第2次安倍改造内閣で法務大臣として初入閣しました。法務行政を担当する中で、性犯罪の法定刑について問題提起しています。
「強姦が、強盗より罪が軽いのはおかしい」
出典:法務省「2017年の刑法性犯罪改正 改正が実現するまでの道のり」(公開日記載なし)
法務省では同年10月から「性犯罪の罰則に関する検討会」が始まり、その後の法制審議会での検討を経て、2017年に刑法の性犯罪規定が改正されました。
「うちわ」配布をめぐる問題で法務大臣を退任
一方、法相在任中には、選挙区内の行事などで配った「うちわ」をめぐり、公職選挙法が禁じる寄付に当たるのではないかと国会で追及を受けました。民主党議員から刑事告発も行われ、松島氏は2014年10月20日に辞任を表明し、翌21日に法務大臣を退任しました。
刑事手続では、東京地検特捜部が2015年1月14日、嫌疑不十分で不起訴処分としました。検察は配布行為を寄付と認定した一方、配布時期などから選挙での当選を目的とした寄付とは認められないと判断したと報じられています。
委員長と党政策部門で担当領域を広げる
法相退任後も衆議院議員を続け、2015年には自民党副幹事長、2017年には衆議院環境委員長と党司法制度調査会長、2018年には党広報本部長を務めました。
2019年には衆議院法務委員長、2021年には衆議院消費者問題に関する特別委員長に就任。党では住宅土地・都市政策調査会長、政務調査会長代理など、政府入りとは異なる政策調整の役割を担うようになります。
松島みどり氏が継続して扱ってきた政策
中小企業と取引適正化
松島氏が長く扱ってきた分野の一つが、中小企業・小規模事業者政策です。価格転嫁、手形、事業承継、経営者保証など、企業間取引や資金調達に関する制度を取り上げています。
「下請けいじめは許さない」
出典:松島みどり公式サイト「松島みどりの政策」(公開日記載なし)
本人は、経済産業副大臣時代から経営者の個人保証を外した融資を増やす仕組みに取り組んできたと説明しています。近年は、価格転嫁の徹底や紙の約束手形の廃止などを掲げています。
司法制度と性犯罪対策
法務大臣経験に加え、党司法制度調査会長、衆議院法務委員長を経験していることから、司法制度は継続的な担当分野です。性犯罪法制では、2014年の法相時代から罰則の見直しを問題提起しました。
その後の2017年改正では従来の強姦罪が強制性交等罪へ改められ、非親告罪化や監護者性交等罪の新設などが行われました。2023年にはさらに規定が改められ、不同意性交等罪などへ再編されています。
住宅・都市と空き家、マンション政策
住宅土地・都市政策調査会長として、住宅、マンション、空き家、都市政策も扱ってきました。都市部では住宅の老朽化や管理、建て替えなどが長期的な課題になるため、議員連盟でもマンション対策を担当しています。
文化・コンテンツ政策
文化政策では、マンガ、アニメなどを産業政策として位置付ける一方、舞台芸術や伝統芸能の支援も掲げています。党文化立国調査会でも活動してきました。
2026年6月の本人投稿では、レコード演奏・伝達権に関する著作権法改正への自身の関わりと音楽業界との接点について発信しています。
東京14区での地域政策
東京14区は区割り変更により、2024年衆院選から墨田区全域と江戸川区北部で構成される選挙区になりました。松島氏は従来からの墨田区に加え、平井、小松川、小岩など江戸川区北部を新たな主要活動地域としています。
国政で扱う住宅、交通、防災、中小企業政策と、東京下町の地域課題が重なることも多く、本人公式サイトでは鉄道、まちづくり、防災などを地元政策として掲げています。
2025年、外国人政策担当の首相補佐官に就任
2025年10月、高市内閣発足に伴い、松島氏は外国人政策担当の内閣総理大臣補佐官に任命されました。官邸に置かれた補佐官として、在留外国人政策などを担当します。
担当テーマには、日本語教育、在留制度、外国人労働者、民泊など複数の制度が含まれました。12月には、在留外国人への日本語教育の充実について、自身が担当する政策として説明しています。
2026年衆院選の期間中には、博士課程学生への生活費支援制度について、留学生への適用を見直す政府方針を取り上げました。
第51回衆院選後も第2次高市内閣で補佐官を続け、外国人材の受け入れと日本語・生活ルールの教育について発信しました。
同じ外国人政策でも、不法就労などルール違反への対応は、日本語教育や就労前教育とは別の行政課題です。2026年7月には、こうした制度運用や取締りに関する発信も行っています。
2026年9月17日に第2次高市改造内閣が発足すると、官邸の新しい首相補佐官名簿から松島氏は外れました。約11カ月担当した外国人政策担当の首相補佐官を退任しています。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1996年 10月20日 | 第41回衆議院議員総選挙 初出馬。西川太一郎氏の60,995票に次ぐ2位。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 落選 | 58,581票 2位 |
| 2000年 6月25日 | 第42回衆議院議員総選挙 比例単独候補として初当選。自由民主党は東京ブロックで1,110,177票を得て4議席を獲得。 | 比例東京ブロック | 自由民主党 | 当選 | 個人得票なし 自由民主党名簿順位1位 |
| 2003年 11月9日 | 第43回衆議院議員総選挙 小選挙区で初当選。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 当選 | 66,417票 1位 |
| 2005年 9月11日 | 第44回衆議院議員総選挙 3期目。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 当選 | 118,771票 1位 |
| 2009年 8月30日 | 第45回衆議院議員総選挙 木村剛司氏が110,624票で当選。松島氏は議席を失った。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 落選 | 93,675票 2位 |
| 2012年 12月16日 | 第46回衆議院議員総選挙 国政へ復帰。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 当選 | 90,608票 1位 |
| 2014年 12月14日 | 第47回衆議院議員総選挙 5期目。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 当選 | 87,546票 1位 |
| 2017年 10月22日 | 第48回衆議院議員総選挙 6期目。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 当選 | 104,137票 1位 |
| 2021年 10月31日 | 第49回衆議院議員総選挙 7期目。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 当選 | 108,681票 1位 |
| 2024年 10月27日 | 第50回衆議院議員総選挙 区割り変更後の東京14区(墨田区全域・江戸川区北部)で8期目の当選。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 当選 | 75,862票 1位 |
| 2026年 2月8日 | 第51回衆議院議員総選挙 9期目の当選。候補者5人。 | 東京都 第14区 | 自由民主党 | 当選 | 109,892票 1位 |
松島みどり氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
中小・小規模事業者政策
「個人保証に頼らない」
経営者保証ガイドラインの周知と、中小企業経営者が一定の生活基盤を確保しながら事業再生や廃業に対応できる仕組みについて答弁した。
このテーマの関連発言をさらに見る 1件
不公正取引と優越的地位の乱用について、業界ごとのガイドラインや契約書による取引条件の明確化を求めた。
国会会議録で発言全文を見る性犯罪法制
「強盗致傷罪よりも軽いということは私には信じがたい」
性犯罪の法定刑について、強盗致傷罪との刑の均衡を取り上げ、被害の重大性を踏まえた見直しを求めた。
住宅・都市政策
「それまで暮らしてきた地域社会の中で老後を全うできるように」
密集市街地の再開発で住まいを失う高齢者について、家賃補助や公営住宅などを通じて地域内で居住を継続できる対策を求めた。
このテーマの関連発言をさらに見る 1件
犯罪や事故によって従来の住居に住み続けることが難しくなった被害者について、公営住宅への優先入居を求めた。
国会会議録で発言全文を見る※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
動画で見る、国政復帰前の松島みどり氏
自民党公式チャンネルには、国会議員ではなかった2012年に東京14区支部長として政策を語る映像が残っています。2009年の落選から同年12月の国政復帰へ向かう時期の本人の話し方や発信を確認できる資料です。
松島みどり氏の現在情報
2026年2月の第51回衆院選で9選。2025年10月から外国人政策担当の内閣総理大臣補佐官を務め、第2次高市改造内閣が発足した2026年9月17日に同職を離れた。
※商品リンクにはアフィリエイトリンクを含みます。
- 出身地、最終学歴、前職、政府・党・国会役職、当選回数、現職情報を確認。
- 現在の党役職、政策、東京14区の区域、主要経歴、公式SNSを確認。
- 生年月日、朝日新聞時代、自民党公募、初出馬、初当選、政府・党役職、2025年の首相補佐官就任を確認。
- 2026年9月17日発足の改造内閣で首相補佐官を退任したことを確認。
- 2014年の法相時代の問題提起と性犯罪罰則検討会から2017年改正までの時系列を確認。
- 東京大学入学後のバトントワラーズ創設、勧誘、練習など学生時代の具体的エピソードを確認。
- 2026年東京14区、109,892票、9期目当選を確認。
- 2000年比例東京ブロックの自由民主党得票と初当選時の選挙情報を確認。
- 2009年東京14区での落選を確認。
- 「うちわ」配布をめぐる刑事告発について2015年1月14日に嫌疑不十分で不起訴となったことを確認。
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ個別整理し、既存本文を維持したまま構成を統一
- 2026年10月2日 本文の重要な年月・当選・就任・退任などを赤文字で強調し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月24日 記事を新規作成。現況情報を確認し、2026年衆院選での9選、首相補佐官退任、最新の党役職・選挙区情報を反映
- 2026年9月24日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。




















