辰巳孝太郎の経歴・学歴と生い立ち|生活相談、参議院を経て衆議院へ

辰巳孝太郎
ひと目でわかるプロフィール 辰巳孝太郎
たつみ こうたろう
出身地
大阪府大阪市西淀川区
初当選
2013年(第23回参議院議員通常選挙)
最終学歴
米国エマーソン大学映画学科卒業
主な前職
NPO・市民活動、テレビ・放送関係、会社員
政界入り
市民活動から
生年月日 1976年8月21日

辰巳孝太郎氏は、参議院と衆議院の両方で議員を経験してきた大阪出身の政治家です。政治活動では「たつみコータロー」の表記でも広く発信しています。

映画を学んだ米国留学、紛争を経験した高校生との交流、地域での生活相談、三度の府議選挑戦。国会議員になるまでの道のりには、政治家になる以前の経験が数多くあります。

辰巳孝太郎氏を理解する3つのポイント
  1. 高校卒業後に米国で映画を学び、海外を歩いた経験があります。
  2. 地域の生活相談に長く携わった後、参議院で初めて議席を得ました。
  3. 国会議席を失った後も大阪で活動を続け、のちに衆議院へ舞台を移しました。

辰巳孝太郎の生い立ち|西淀川の「生活相談所」のような家で育つ

1976年8月21日、大阪市西淀川区に生まれました。父は当時すでに日本共産党の大阪市会議員で、辰巳氏が後年記した文章によると、自宅には電話が5台あり、そのうち1台はトイレにも置かれていました。

相談の電話を逃さないためで、真冬以外は玄関も開けていたといいます。父は地域の町会長やマンション自治会長も務め、自宅には住民が相談に訪れました。辰巳氏自身が「365日生活相談所のような慌ただしさ」と表現する家庭環境でした。

確信を持って仕事をする父を誇らしく感じていた

出典:日本共産党大阪府委員会「辰巳孝太郎の国会レポート 確信持ち仕事する父誇りに」(2016年12月18日)

辰巳孝太郎の学歴|北野高校のラグビー、生徒会、そして米国へ

進学した大阪府立北野高等学校ではラグビー部に所属しました。本人のプロフィールでは、花園出場はかなわなかったものの、厳しい練習を続けた経験を振り返っています。

高校では生徒会長を務め、バングラデシュのハンセン病患者を支援するボランティアにも参加しました。学校の中だけでなく、海外の社会問題に触れる機会を持った時期でもあります。

高校卒業後は米国へ渡り、エマーソン大学映画学科で学びました。当時は映画監督を目指していたといい、卒業後にはヨーロッパや東南アジアをバックパックで回っています。

帰国すると映像関係の会社に勤務しました。在阪ラジオ局では映画解説番組のシネマナビゲーターも務めており、映画は政治家になる以前から続く辰巳氏の専門的な関心の一つです。

学歴一覧辰巳孝太郎の学校歴
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区分学校名学部・専攻現在の偏差値・難易度備考
高校大阪府立北野高等学校―75(2026年度版)―
大学エマーソン大学映画学科日本式の偏差値なし米国・卒業

※北野高校の数値は本人在学当時ではなく2026年度の現在偏差値です。米国大学は日本式の偏差値で比較していません。

コソボ高校生との交流から、26歳で日本共産党へ

映像関係の仕事を経験した後、戦火を経験したコソボの高校生を日本へ招くプロジェクトに参加し、事務局長を務めました。

NATO軍による空爆を体験した高校生たちとの交流について、本人は憎しみが連鎖する現実に衝撃を受けたと振り返っています。その後、アフガニスタン戦争やイラク戦争へ向かう情勢の中で反戦への思いを強めました。

2002年、26歳で日本共産党に入党。翌2003年には大阪市此花区から大阪府議会議員選挙へ立候補しました。これが最初の選挙です。

三度の府議選と、7000件の生活相談

最初の府議選では当選に届かず、その後も2007年、2011年と此花区で挑戦しました。府議選への挑戦は三度とも落選という結果でした。

その時期に活動の中心となったのが「此花生活と健康を守る会」です。事務局員などとして9年間勤務し、低所得世帯、生活保護、多重債務、DVなど、暮らしに関する相談に対応しました。

衆議院の公式プロフィールにも、7000件を超える相談活動に携わった経歴が記載されています。制度を紹介するだけでなく、相談者が実際に利用できる社会保障制度や解決策を一緒に探す仕事でした。

さらに「ラジオ派遣村」で村長代理を務め、在阪ラジオ局では「タッチミー・コータロー」のパーソナリティーも経験しました。地方議会の議席を得る前から、相談活動と発信活動を並行していました。

人生年表 辰巳孝太郎さんの歩み
1976年8月21日
大阪市西淀川区に生まれる
高校時代
大阪府立北野高等学校で生徒会長を務める
ラグビー部に所属し、バングラデシュのハンセン病患者支援にも取り組む
高校卒業後
米国へ留学
エマーソン大学映画学科を卒業
大学卒業後
映像関係の会社に勤務
その後、コソボ高校生の日本招聘プロジェクトに参加
2002年
日本共産党に入党
26歳
2003年4月
大阪府議会議員選挙に初出馬
大阪市此花区で落選
2003年以降
此花生活と健康を守る会で相談活動に従事
9年間で7000件の生活相談に携わる
2013年7月
参議院議員通常選挙で初当選
大阪府選挙区
2019年7月
参議院議員通常選挙で落選
1期で国会議席を失う
2023年4月
大阪府知事選挙に立候補
無所属で出馬し落選
2024年10月
衆議院議員総選挙で初当選
比例近畿ブロック
2026年2月
衆議院議員総選挙で再選
比例近畿ブロック

辰巳孝太郎の経歴|2013年、参議院で初当選

府議選への三度の挑戦を経て、次の選挙の舞台は国政へ移ります。2013年7月の参議院議員通常選挙で大阪府選挙区から初当選しました。

同年11月の臨時国会で初めて質問に立ち、その後5年間で国会質問は約200回に及びました。国土交通、経済産業、予算などの委員会で、脱法ハウス、ブラックバイト、コンビニ労働、児童扶養手当、保育、森友学園問題などを取り上げています。

声なき声をさらに国会に届け、暮らしと平和を守るために勝ち抜きます

出典:たつみコータロー公式サイト「脱法ハウス・ブラックバイト・コンビニ・森友… たつみ参院議員の実績キラリ」(2018年5月13日)

参院議席を失い、大阪で再挑戦を続ける

2019年の参院選では再選を目指しましたが、大阪府選挙区で5位となり議席を失いました。国会を離れた後も大阪を拠点に政治活動を続けます。

2022年には再び参院選大阪府選挙区へ出馬しましたが、定数4に対して5位でした。

たたかいは続く

出典:日本共産党大阪府委員会「2022年参議院選挙/結果」(公開日記載なし)

翌2023年には大阪府知事選挙へ無所属で立候補しました。確認政治団体は「明るい民主大阪府政をつくる会」で、結果は6候補中3位でした。

024年、今度は衆議院へ

2024年10月の衆議院議員総選挙では、日本共産党の比例近畿ブロック名簿1位で立候補しました。同党は近畿で2議席を獲得し、辰巳氏は衆議院へ初当選。2019年以来、5年ぶりの国会復帰となりました。

5年ぶりに国会に戻ってきました。今度は衆議院。

出典:日本共産党大阪府委員会「衆院議員8氏が初登院 日本共産党」(2024年11月16日)

国会復帰後は総務委員会や経済産業委員会などで活動し、森友学園問題、大阪・関西万博、外国人へのヘイトスピーチなどを取り上げました。

2026年2月の衆院選では比例近畿から再選し、衆議院で2期目に入りました。

白紙委任ということには絶対させない。

出典:しんぶん赤旗「願いの実現へ ぶれずに全力/改憲をさせない 大阪・辰巳氏」(2026年2月10日)

再選後には、予算委員会の審議をめぐって次の発信も行っています。

選挙歴 辰巳孝太郎の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
大阪府議会議員選挙
定数:1 比例復活:該当なし
初出馬
大阪市此花区 日本共産党 落選 10,559票 2位
大阪府議会議員選挙
定数:1 比例復活:該当なし
2回目の府議選挑戦
大阪市此花区 日本共産党 落選 9,637票 2位
大阪府議会議員選挙
定数:1 比例復活:該当なし
3回目の府議選挑戦
大阪市此花区 日本共産党 落選 10,265票 2位
第23回参議院議員通常選挙
定数:4 比例復活:該当なし
初当選
大阪府 選挙区 日本共産党 当選 468,904票 4位
第25回参議院議員通常選挙
定数:4 比例復活:該当なし
現職として再選を目指したが議席を失う
大阪府 選挙区 日本共産党 落選 381,854票 5位
第26回参議院議員通常選挙
定数:4 比例復活:該当なし
参議院への議席復帰を目指して出馬
大阪府 選挙区 日本共産党 落選 337,467票 5位
大阪府知事選挙
定数:1 比例復活:該当なし
確認政治団体「明るい民主大阪府政をつくる会」
大阪府 無所属 落選 263,355票 3位
第50回衆議院議員総選挙
定数:28 比例復活:該当なし(比例単独)
衆議院初当選。日本共産党は近畿比例で2議席を獲得
比例代表 ・近畿 日本共産党 当選 個人得票なし(日本共産党649,195票) 名簿順位1位
第51回衆議院議員総選挙
定数:28 比例復活:該当なし(比例単独)
衆議院2期目。日本共産党は近畿比例で1議席を獲得
比例代表 ・近畿 日本共産党 当選 個人得票なし(日本共産党480,188票) 名簿順位1位

辰巳孝太郎氏の政策・政治姿勢

医療・社会保障

地域で生活相談に携わってきた経歴を持つ辰巳氏は、国会でも医療費や社会保障を継続して取り上げています。2026年4月の衆院厚生労働委員会では、高額療養費制度やOTC類似薬をめぐる患者負担の増加に反対しました。

「命の沙汰も金次第」でいいのか

出典:しんぶん赤旗「“命は金次第”でいいのか/健康保険法改定案 辰巳議員が批判」(2026年4月25日)

大阪の国民健康保険をめぐっては、維新の会が公表した内部調査について独自に内容を検討し、本人の見解を発信しています。

2026年6月には、合成洗剤や柔軟剤などの香りによる体調不良を訴える「香害」について厚生労働委員会で質問しました。厚生労働省からは、化学物質過敏症について病態や発生機序、治療法が確立しておらず、研究を続けているとの答弁がありました。

コンビニ本部と加盟店の関係

参議院議員時代には、コンビニ本部とフランチャイズ加盟店の取引関係を取り上げました。2019年4月の参院経済産業委員会では、公正取引委員会委員長から、契約内容や本部の行為によっては独占禁止法上の問題になり得るとの答弁を得ています。

同年5月には24時間営業や大量廃棄、本部へのロイヤルティーなどを問題として挙げ、フランチャイズ取引を対象とする法規制の必要性を主張しました。企業一般の雇用問題ではなく、加盟店オーナーと本部の契約関係に焦点を当てた取り組みです。

森友学園問題と公文書

2017年以降、日本共産党の森友学園問題追及チーム責任者として国有地売却や公文書をめぐる問題を追及してきました。国会復帰後の2025年にも、開示された文書をめぐり、関連資料の全面公開や第三者による調査を求めています。

国有地取引とは別に、大阪府の私立学校設置基準をめぐっても発信しました。

大阪IR・カジノ

大阪IR・カジノには一貫して反対の立場を取り、党大阪府カジノ・万博問題プロジェクトチームでも活動してきました。2024年には大阪IRの運営事業者となるMGMをめぐる米国での問題について、国内の免許審査との関係を問う発信をしています。

大阪・関西万博

大阪・関西万博では、会場建設、安全対策、取材環境などを国会で取り上げました。2025年には「しんぶん赤旗」への通期記者証をめぐって経済産業委員会で質問し、経済産業相から万博協会が発行へ向けて対応するとの答弁が示されました。

開幕直前には、会場で検知されたメタンガスとメディアの取材環境について次のように発信しています。

政治人生の転機 辰巳孝太郎の政治人生の転機
01
2002~2003年
日本共産党への入党と初出馬
海外での経験や反戦活動を経て日本共産党へ入党し、翌年の大阪府議選に出馬しました。
なぜ転機なのか 市民活動から選挙政治へ進んだ最初の節目となったため。
02
2013年7月
参議院議員に初当選
大阪府選挙区で当選し、初めて公職に就きました。
なぜ転機なのか 3度の府議選落選を経て国政へ進み、政治活動の舞台が国会へ移ったため。
03
2019~2023年
国会議席喪失から大阪府知事選へ
2019年に参院議席を失い、2022年の参院選を経て2023年には大阪府知事選へ立候補しました。
なぜ転機なのか 国会外での活動期間に入り、大阪府政そのものを争う選挙へ挑戦したため。
04
2024年10月
衆議院で5年ぶりに国会復帰
比例近畿ブロックから衆議院へ初当選しました。
なぜ転機なのか 参議院議席喪失から5年を経て国会へ戻り、活動する議院も参議院から衆議院へ変わったため。

辰巳孝太郎氏の国会発言をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

災害対応とカジノ審議

事業再生と労働者保護

生活保護と最低生活保障

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

動画で見る辰巳孝太郎氏の素顔

2025年3月に公開された小池晃氏との対談では、国会質問の準備だけでなく、休日の過ごし方、料理、子育て、映画の好みまで語っています。学生時代に映画を学んだ辰巳氏らしく、好きな作品についてまとまって話している動画です。

辰巳孝太郎氏の現在情報

2026年9月3日 時点
現在の公職 衆議院議員
現在の所属 日本共産党
選挙区・選出地域 比例近畿ブロック
現在の期・任期 衆議院議員2期目
現在の主な役職
日本共産党中央委員 日本共産党衆議院国会対策委員会副委員長 日本共産党大阪府カジノ・万博問題プロジェクトチーム責任者

医療・社会保障の負担問題に加え、大阪IR・カジノや大阪・関西万博など大阪に関わる政策課題を継続して扱っています。

参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料
報道・インタビュー

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