山尾志桜里の経歴・学歴と生い立ち|初代アニーから検察官、衆議院議員を経て再挑戦まで

山尾志桜里
ひと目でわかるプロフィール 山尾志桜里
やまお しおり
出身地
宮城県仙台市
初当選
2009年(第45回衆議院議員総選挙)
最終学歴
慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了
主な前職
官僚・国家公務員、弁護士
政界入り
官僚から、政党公募から
生年月日 1974年7月24日
血液型 AB型

山尾志桜里氏は、子どものころに舞台へ立ち、その後は法曹界を経て国政へ進んだ人物です。衆議院では与党・野党の双方を経験し、国会を離れた後も弁護士や人権外交、国際法の分野で活動してきました。

舞台、法廷、選挙、政党、大学院と活動の場は何度も変わっています。ここでは、それぞれの時期に何を経験し、どのように次の道を選んだのかを時系列でたどります。

山尾志桜里氏を理解する3つのポイント
  1. 子役期の舞台経験を経て法曹を志し、検察官から政治の世界へ進みました。
  2. 衆議院議員を3期務め、子育て、憲法、刑事司法など幅広い政策論議に関わりました。
  3. 国会を離れた後は法律・国際法・人権外交へ軸足を移し、その後に国政への再挑戦も経験しました。

山尾志桜里の生い立ち|仙台生まれ、武蔵野で育ち「アニー」の舞台へ

山尾志桜里氏は1974年7月24日、宮城県仙台市に生まれました。その後は東京都武蔵野市で育ち、聖徳学園小学校に通いました。

小学生のころから舞台の世界に入り、1986年にミュージカル「アニー」の初代アニー役を務めました。本人によると、小学6年生から中学1年生にかけて舞台に立ち、オーディションや稽古を含めると約3年間を「アニー」に費やしたといいます。

大きな目標だった舞台を終えると、しばらく次に熱中できるものを見つけられませんでした。2026年のインタビューでは、中学2年生ごろから「長い休眠期間」に入ったような感覚だったと振り返っています。

山尾志桜里の学歴|法廷傍聴で見つけた次の目標、東大法学部から検察へ

学歴一覧山尾志桜里の学校歴
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区分学校名学部・専攻現在の偏差値・難易度備考
小学校聖徳学園小学校―――
中学校東京学芸大学附属大泉中学校―――
高校東京学芸大学附属高等学校―75(2026年度版)―
大学東京大学文科一類→法学部67.5(文科一類・2027年度)1999年卒業
大学院慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程大学院は偏差値で単純比較しない修了

※偏差値・難易度は山尾氏の在学当時ではなく現在の目安です。東京学芸大学附属高校は2026年度版、東京大学は河合塾Kei-Netの2027年度入試データを参照。大学院は偏差値で単純比較していません。

1987年に東京学芸大学附属大泉中学校、1990年に東京学芸大学附属高等学校へ進みました。高校時代、偶然訪れた法廷傍聴で検察官の姿を見たことが、新しい進路につながります。

被害者に代わって法廷で主張する検察官を見て、その仕事を目標に定めました。

「これが私の次の目標だ」と直感しました。

出典:双葉社 THE CHANGE「『強さの底』に何があるのか──燃え尽き症候群の元天才子役・山尾志桜里が検事から政治家に“CHANGE”した理由」(2026年7月31日)

1993年に東京大学文科一類へ入り、1999年に法学部を卒業。2002年に司法試験に合格し、司法修習を経て2004年10月に検察官となりました。

最初の赴任先は東京地方検察庁でした。翌2005年に千葉地方検察庁、2006年には名古屋地方検察庁岡崎支部へ異動し、刑事事件の捜査や公判を担当しました。

人生年表 山尾志桜里さんの歩み
1974年7月24日
宮城県仙台市で生まれる
のちに東京都武蔵野市で育つ
1986年
ミュージカル「アニー」で初代アニー役を務める
聖徳学園小学校在学中
1987年
東京学芸大学附属大泉中学校へ進学
1990年
東京学芸大学附属高等学校へ進学
1993年
東京大学文科一類へ入学
1999年
東京大学法学部を卒業
2002年
司法試験に合格
2004年10月
検察官に任官
東京地方検察庁に着任
2005年4月
千葉地方検察庁へ異動
2006年4月
名古屋地方検察庁岡崎支部へ異動
刑事事件の捜査・公判を担当
2007年12月
検察官を退官
民主党愛知県第7区総支部長に就任
2009年8月
第45回衆議院議員総選挙で初当選
愛知7区・民主党
2012年12月
第46回衆議院議員総選挙で落選
愛知7区・民主党
2014年12月
第47回衆議院議員総選挙で国政復帰
愛知7区・民主党
2016年3月
民進党初代政務調査会長に就任
2017年9月
民進党を離党
2017年10月
第48回衆議院議員総選挙で当選
愛知7区・無所属
2017年12月
立憲民主党に入党
2020年3月
立憲民主党を離党
2020年9月
新しい国民民主党の設立大会に参加
同年10月に憲法調査会長へ就任
2021年6月
次期衆院選に立候補しない意向を表明
同年10月に衆議院議員を退任
2023年4月
慶應義塾大学大学院法学研究科へ進学
国際法・国際刑事法を研究
2025年
慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程を修了
修士論文はジェノサイド条約加盟の国内法整備がテーマ
2025年7月
第27回参議院議員通常選挙に無所属で出馬
東京都選挙区で落選

岡崎で担当した事件から政治の世界へ

岡崎支部時代、河川敷で野宿生活をしていた60代女性が殺害された事件を担当します。逮捕されたのは20代男性と中学生3人でした。

本人は、事件の背景に失業、教育、高齢者福祉、貧困など複数の社会問題を感じたと語っています。個々の事件を捜査・公判で処理するだけではなく、社会の側から問題に向き合いたいと考えるようになりました。

検事として向き合った事件が、私の原点なんです。

出典:FACTA ONLINE「民進党政調会長 山尾 志桜里」(2016年7月号)

その後、民主党の候補者公募に応募し、2007年12月に検察官を退官。愛知県第7区総支部長となり、国政選挙への準備に入りました。

山尾志桜里の経歴|2009年初当選、落選を経て2014年に国政復帰

初めて立候補したのは2009年8月の第45回衆議院議員総選挙です。民主党公認で愛知7区から出馬し、初出馬で衆議院議員に当選しました。

1期目は法務委員会や外務委員会、安全保障委員会などで活動しましたが、2012年の衆院選では議席を失います。地元での政治活動を続け、次の総選挙を待ちました。

野党でもできる。女性でもできる。野党でも法律は作れるし、社会は変えられる

出典:双葉社 THE CHANGE「元衆院議員・山尾志桜里が語る誹謗中傷動画…『計り知れない』切り抜き落選運動の影響と今語る『保育園落ちた日本死ね』」(2026年8月3日)

2014年12月の第47回衆議院議員総選挙では再び愛知7区から立候補し、2年ぶりに国政へ復帰しました。

待機児童問題を国会で問い、民進党政調会長へ

2期目には法務委員会筆頭理事などを務め、2016年2月29日の衆議院予算委員会では、保育園に入れなかった保護者が書いた匿名ブログを取り上げました。政府に待機児童問題への対応を問い、保育をめぐる議論が国会内外で広がりました。

同年3月に民主党と維新の党などが合流して民進党が発足すると、山尾氏は初代政務調査会長に就任しました。個別政策を質問する議員から、党全体の政策を取りまとめる執行部の一員へ役割が広がります。

2017年の離党、無所属で834票差の再選

2017年9月、私生活をめぐる週刊誌報道が出ました。本人は男女関係を否定したうえで、同月7日に民進党へ離党届を提出しました。

直後の衆院選では政党公認を受けず、愛知7区から無所属で立候補します。結果は次点候補との差が834票という接戦で、無所属で3期目の当選を果たしました。

同年12月には立憲民主党へ入党。法務部会長や党憲法調査会事務局長、政務調査会長代理などを務めました。

選挙歴 山尾志桜里の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
第45回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
初出馬・初当選
愛知 7区 民主党 当選 182,028票 1位
第46回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
愛知 7区 民主党 落選 92,398票 2位
第47回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:なし
国政復帰
愛知 7区 民主党 当選 113,474票 1位
第48回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:該当なし
次点候補との差は834票
愛知 7区 無所属 当選 128,163票 1位
第27回参議院議員通常選挙
定数:7 比例復活:該当なし
改選6・欠員補充1
東京都 選挙区 無所属 落選 106,230票 16位

立憲民主党から国民民主党へ、憲法論議の場を移す

2020年3月、新型コロナウイルス対策の特別措置法改正案への対応などをめぐって立憲民主党に離党届を提出し、同月中に受理されました。

その後は国民民主党側へ移り、同年9月に発足した新しい国民民主党の設立大会にも参加しました。10月には憲法調査会長に就き、党所属議員だけに閉じない形で憲法論議を行う方針を掲げました。

2021年に国会を離れ、弁護士・大学院へ

2021年6月17日、次の衆院選には立候補せず、その任期を区切りにすると表明しました。

そこで、今回の任期を政治家としての一区切りとしたいと思います。

出典:山尾志桜里公式サイト「皆さまへのメッセージ。」(2021年6月17日)

同年秋に衆議院議員を退任した後は弁護士として活動し、国際人道プラットフォームや人権外交に関わる活動へ比重を移していきました。

2023年4月には慶應義塾大学大学院法学研究科へ進学し、国際法・国際刑事法を研究。2024年度の修士論文では、日本のジェノサイド条約加盟に必要となる国内法整備をテーマにしました。

議員ではない立場になった後も、人権外交を超党派で考える議員連盟などの活動には関わり続けています。

政治人生の転機 山尾志桜里の政治人生の転機
01
2006~2007年
岡崎で担当した事件から政界へ
名古屋地検岡崎支部で殺人事件を担当した経験を経て、民主党の候補者公募へ応募しました。
なぜ転機なのか 検察官から政治の世界へ進路を変える直接の契機となったため。
02
2009年
初出馬で衆議院議員に当選
愛知7区から民主党公認で立候補し、初当選しました。
なぜ転機なのか 検察官出身の新人候補から国会議員へ立場が変わったため。
03
2017年
民進党離党と無所属での再選
民進党を離党した後、愛知7区から無所属で衆院選に臨み再選しました。
なぜ転機なのか 政党公認に依存しない形で議席を維持し、その後の所属政党も変化したため。
04
2021~2025年
国会を離れ、法律・人権外交を経て再挑戦
2021年に衆院議員を退任し、弁護士・人権外交・大学院での研究へ活動を移した後、2025年参院選に出馬しました。
なぜ転機なのか 国会議員以外の立場を経験した後、再び国政選挙へ挑戦したため。

2025年、無所属で参院選に再挑戦

2025年春、国民民主党から参議院比例代表候補として国政へ再挑戦することになりました。しかし6月11日、党の両院議員総会で公認候補としないことが決まりました。

7月1日には、政党公認を受けず東京都選挙区から立候補すると発表。無所属で参院選へ再挑戦しました。

7月20日の投開票では当選に届きませんでした。2021年に国会を離れてから約4年を経ての国政選挙でした。

山尾志桜里の政策・政治姿勢

子どもの尊厳を支える政策

2025年の政策では、保育の受け皿だけでなく、保育の質、児童虐待、待機学童、司法面接、学校での子どもの意思反映などを一体で扱いました。子ども本人の尊厳や権利へ政策対象を広げています。

憲法と安全保障

憲法については改正そのものを避けるのではなく、具体的な条文や安全保障上の権限を議論する立場を取ってきました。2025年の参院選では、自衛のために必要な実力組織と統制のあり方、緊急時にも国会機能を維持する仕組みなどを論点として提示しました。

女性天皇を含む皇位継承論

皇位継承では、安定的な継承を確保するための選択肢として女性天皇を認める立場を示しています。2025年の参院選でも、皇室制度を長く維持するための論点として明示しました。

刑事司法の公正と犯罪への対応

刑事司法では、重大犯罪への厳正な対応と冤罪防止を両立させる方針を掲げています。2025年の政策には、取調べの全面的な録音・録画、弁護人の立会い、再審での証拠開示の拡充などを盛り込みました。

これらは選挙時に提示した政策案であり、山尾氏自身が制度化・実施した施策として扱うものではありません。

人権外交と国際法

人権外交では、国内政治だけでなく国際機関や各国議員との連携を重視してきました。IPACへの参加を表明した2020年には、国境を越えて自由と人権を守る考えを次のように述べています。

世界のどこかの国で自由が縮めば、世界全体の自由が縮みます。

出典:山尾志桜里公式サイト「IPAC参加によせてのメッセージ」(2020年6月5日)

大学院では国際刑事法を研究し、その後も国際刑事裁判所(ICC)や国際的な人権保障をめぐる活動を続けています。2026年8月にはオランダ・ハーグのICCを訪れ、赤根智子所長と面会しました。

国際機関との対話だけでなく、紛争や人権問題が起きている地域を自ら訪ねる活動も行っています。

本人の政策説明を動画で見る

2025年の国政再挑戦時に、政治へ戻る理由や安全保障、人権保障などについて本人がまとめて説明した公式動画です。

山尾志桜里氏の国会発言をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

外国人労働者受け入れと入管法

国民投票とインターネット広告

待機児童と保育の質

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

山尾志桜里氏の現在情報

2026年9月15日 時点
現在の所属 無所属
現在の主な役職
弁護士 IPAC(国際対中政策議連)日本ディレクター 「人権外交を超党派で考える議員連盟」顧問 一般社団法人国際人道プラットフォーム代表理事

2025年参院選東京都選挙区での落選後も、人権外交・国際法・憲法などをめぐる研究、提言、発信を続けています。

関連書籍
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立憲的改憲 憲法をリベラルに考える7つの対論
著者:山尾 志桜里 / 出版社:筑摩書房 / 発売日:2018年08月06日頃
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参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料
報道・インタビュー
その他の参考資料

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