安野貴博の経歴・学歴と生い立ち|AI起業家から東京都知事選、チームみらい結党と参議院議員へ

安野貴博
ひと目でわかるプロフィール 安野貴博
あんの たかひろ
出身地
東京都
初当選
2025年(第27回参議院議員通常選挙(比例代表))
最終学歴
Royal College of Art 準修士
主な前職
会社員、会社経営者
政界入り
民間企業から
生年月日 1990年12月1日

安野貴博氏は、AIエンジニア、起業家、SF作家として活動した後、政治の世界へ進んだ人物です。

子どもの頃からソフトウェアを作り、大学ではAIを学び、卒業後は企業やスタートアップで技術を社会へ実装してきました。やがて関心は、ソフトウェアだけでなく、選挙や行政、国会といった社会の仕組みそのものへ広がっていきます。

安野貴博氏を理解する3つのポイント
  1. 小学3年ごろからプログラミングに親しみ、AIエンジニア、起業家、SF作家へ活動を広げてきた
  2. 2024年東京都知事選で初めて政治に挑み、AIやデジタル技術を取り入れた双方向型の選挙活動を行った
  3. 2025年にチームみらいを結党し、参議院比例代表で初当選して国会へ進んだ

安野貴博の生い立ち|東京都に生まれ、小学3年ごろからプログラミング

安野貴博氏は1990年12月1日、東京都に生まれました。

コンピューターに触れ始めたのはかなり早く、本人によると小学3年生くらいの頃からプログラミングを始めています。

父親が使うために購入したWindows 98のパソコンを触り、Excelを操作するうちにVBAへたどり着きました。独学でコードを書き、ゲームなどを作っていたと振り返っています。

プログラミングを始めたのは小学3年くらいのときです。

出典:朝日小学生新聞 特別増刊号 WILLナビnext首都圏版「新中学生へのメッセージ 安野 貴博さん」(公開日記載なし)

中高時代もソフトウェア制作を続け、ネット上で知り合った高校生たちとWebサービスを作った経験もあります。

一方で、興味はコンピューターだけに限られていませんでした。硬式テニスに取り組み、開成にはなかった演劇部を立ち上げ、高校生クイズにも参加しています。本人は当時から「面白そうならやってみる」という姿勢だったと振り返っています。

安野貴博の学歴|開成高校から東京大学へ、松尾研究室でAIを学ぶ

学歴一覧安野貴博の学校歴
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区分学校名学部・専攻現在の偏差値・難易度備考
高校開成高等学校―77(2026年度版)―
大学東京大学工学部システム創成学科67.5〜72.5(大学全体・2027年度参考)入学科類を特定せず大学全体レンジ
大学院Royal College of Art―日本式の偏差値なし準修士

※海外大学院は日本式偏差値で比較していません。

開成高校を卒業した後、東京大学へ進学しました。大学では工学部システム創成学科を選び、AI研究で知られる松尾豊氏の研究室に所属します。

本人は、駒場時代に松尾氏の授業を受け、ソフトウェアやAIが社会を変えていくという話を聞いたことが研究室選びに影響したと語っています。

大学時代には、国会議事録のデータを使い、議員がどのようなテーマについて発言しているかを可視化するツールも制作しました。当時の主な研究対象は自然言語処理でした。

卒業論文ではクラウドソーシングのデータを利用し、発注者と受託者をより適切に結び付ける仕組みを研究しています。

BCGから未踏、BEDORE・MNTSQの創業へ

東京大学卒業後は、ボストン・コンサルティング・グループに入社しました。

ただ、もともと自ら事業をつくることへの関心があり、コンサルティングの仕事を続けるだけではなく、再び技術を開発する側へ進んでいきます。

2015年度にはIPAの未踏IT人材発掘・育成事業へ参加し、「スーパークリエータ」に認定されました。

その後、AIチャットボットを手がけるBEDOREを立ち上げ、代表取締役を務めます。さらに2018年には、契約業務などをテクノロジーで支援するリーガルテック企業MNTSQを共同創業しました。

企業への助言、自らのソフトウェア開発、スタートアップ経営という異なる立場を経験しながら、技術を実際の社会システムへ組み込む仕事を続けていきました。

SF作家とアートへ広がった「未来を考える」仕事

エンジニア・起業家として働く一方、小説も書き続けていました。

2019年には「コンティニュアス・インテグレーション」で第6回日経「星新一賞」一般部門優秀賞を受賞。2021年には『サーキット・スイッチャー』で第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞し、2022年に同作が刊行されました。

技術は単体でインパクトをもたらすことはできません。

出典:Hayakawa Books & Magazines「第9回ハヤカワSFコンテスト受賞コメント」(2022年1月17日)

受賞コメントでは、技術そのものだけで社会が変わるのではなく、人が技術を受け入れることの重要性に触れています。小説も、未来の社会を考える方法の一つとして位置づけていました。

2022年後半には英国のRoyal College of Artで学び、本人の振り返りでは準修士を取得しています。エンジニアリングとは異なるアートの世界にも活動範囲を広げました。

2024年3月には、自作の「生成時計」が渋谷アートアワードで渋谷区長賞を受賞したことを公式Xで報告しています。

人生年表 安野貴博さんの歩み
1990年12月1日
東京都に生まれる
小学3年頃
プログラミングを始める
Windows 98を触り、VBAを独学してゲームなどを制作
2014年
東京大学工学部システム創成学科を卒業
松尾豊研究室で機械学習・自然言語処理などを学ぶ
2015年
ボストン・コンサルティング・グループに入社
2015年度
IPA未踏IT人材発掘・育成事業に参加
スーパークリエータに認定
2016年
BEDOREを立ち上げる
代表取締役を務める
2018年
MNTSQ株式会社を共同創業
リーガルテック事業に取り組む
2019年
「コンティニュアス・インテグレーション」で第6回日経「星新一賞」一般部門優秀賞を受賞
2021年
『サーキット・スイッチャー』で第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞
2022年
Royal College of Artで準修士を取得
同年『サーキット・スイッチャー』を刊行
2024年7月
東京都知事選挙に初出馬
154,638票を獲得し5位
2024年9月
東京都知事選で開発したソフトウェアや知見を公開
2025年1月
「デジタル民主主義2030」プロジェクトを発足
2025年5月
チームみらいを結党
党首に就任
2025年7月
参議院議員通常選挙の比例代表で初当選
239,349.018票
2026年
チームみらいが衆議院選挙で11議席を獲得
安野氏を含め同党の国会議員は12人となる
2026年7月
AI・デジタル技術を活用した立法府機能強化の提言を提出
超党派の勉強会で取りまとめた提言を衆参両院議長へ提出

安野貴博の経歴|2024年東京都知事選で初めて政治へ

政治へ直接踏み出したのは2024年です。

本人は後のインタビューで、妻と政治の仕組みについて話していた際、自分が選挙へ出ることを勧められたことも出馬までの経緯として振り返っています。

同年6月6日、東京都知事選挙への立候補を正式に表明しました。

選挙では、生成AIを使って政策への質問に回答する「AIあんの」、オンライン上で意見を集めて整理する仕組み、GitHubを使ったマニフェスト改善などを導入しました。

7月7日の投開票では154,638票を獲得。初めての選挙は落選となりましたが、この選挙で開発した仕組みは、その後の政治活動へ引き継がれていきます。

選挙後、デジタル民主主義の仕組みを「公共財」にする

都知事選後に選んだのは、選挙で使った技術やノウハウを自陣営だけに残すことではありませんでした。

AIあんの、マニフェスト改善の仕組み、ポスターマップなどのソースコードや知見を公開し、ほかの候補者や政治活動でも利用できる形を目指しました。

チーム安野がおこなったような双方向型の選挙を未来の当たり前にしたいと思っています。

出典:Tech Team Journal「チーム安野が目指すデジタル民主主義」(2024年7月22日)

選挙後も、AIで大人数の意見を収集・整理する「ブロードリスニング」の実践を続けます。2024年10月には、日本テレビの選挙特番でもデータ分析や意見集約の取り組みに関わったことを発信しました。

同年11月には米国大統領選の激戦州を訪れ、現地の選挙運動やテクノロジー活用を観察しています。

2025年1月には「デジタル民主主義2030」プロジェクトを発足。選挙期間だけではなく、継続的に政治参加の仕組みを開発する活動へ移っていきました。

チームみらいを結党し、2025年参議院選で初当選

デジタル民主主義の活動を進める中で、次の転機となったのが国政への挑戦です。

2025年5月8日、新党「チームみらい」を結党し、自ら党首として参議院比例代表へ立候補することを発表しました。

永田町を変えるには、永田町に入るしかありません。

出典:安野貴博note「新党『チームみらい』結党に関する記者会見の全文書き起こし」(2025年5月8日)

結党会見では、外部アドバイザーとして政治・行政に関わる中で感じた限界を説明し、国会の内側からテクノロジー活用を進める考えを示しました。

7月20日の参議院議員通常選挙では、比例代表で初当選。チームみらいも全国比例で政党要件を満たす得票を得ました。

当選証書を受け取った後、8月1日に国会議員として初登院しました。

国会へ入り、チームみらいは1議席から12議席へ

参議院議員となってからは、総務委員会やAI・デジタル分野を扱う特別委員会などで活動しています。

2026年には、チームみらいが衆議院選挙で11議席を獲得。参議院議員の安野氏と合わせ、同党公式発表では国会議員12人の体制となりました。

党の規模が変わる一方で、安野氏自身が継続して扱っているテーマの一つが、国会におけるAI・デジタル技術の利用です。

国会議員自身がDXを実践していくことは、立法府の機能強化にとどまらない観点からも重要だと思います。

出典:チームみらい公式note「第三回 AIと民主主義に関する超党派勉強会 ぶら下がり会見」(2026年7月7日)

2026年6月25日には与野党24人の国会議員が参加するAI勉強会を実施。7月24日には、超党派勉強会でまとめた「立法府機能強化に向けた提言」を衆参両院議長へ提出しました。

さらに8月28日には総理官邸でAI活用を説明する機会が設けられています。

2026年のAIはまさに90年代のインターネットに相当するものだと思います。

出典:チームみらい公式note「国会にAIを、政治にもっと多くの声を」(2026年9月25日)
選挙歴 安野貴博の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
東京都知事選挙
定数:1 比例復活:なし
政治家として初めて立候補した選挙。
東京都 無所属 落選 154638 5位
第27回参議院議員通常選挙(比例代表)
定数:50 比例復活:なし
参議院議員に初当選。チームみらいは比例代表で1議席を獲得した。
比例代表 チームみらい 当選 239349.018 チームみらい名簿登載者中1位
政治人生の転機 安野貴博の政治人生の転機
01
2015年~2016年
コンサルタントから、自ら技術をつくる側へ
BCG勤務後、IPA未踏事業を経てBEDOREを立ち上げた。
なぜ転機なのか 企業への助言を行う立場から、ソフトウェアと事業を自ら構築する起業家へ活動の軸が移ったため。
02
2024年
東京都知事選へ初出馬
東京都知事選に無所属で立候補し、154,638票を獲得した。
なぜ転機なのか AIエンジニア・起業家・作家として活動してきた安野氏が、初めて自ら選挙へ立候補したため。
03
2025年5月
チームみらいを結党
新党「チームみらい」を立ち上げ、党首として参議院選への挑戦を発表した。
なぜ転機なのか 政治への外部参加から、自ら国政政党を組織する立場へ移ったため。
04
2025年7月
参議院議員に初当選
参議院比例代表で初当選し、国会議員となった。
なぜ転機なのか 選挙・政治プロジェクトを行う立場から、国会で立法・政策形成に携わる公職へ移ったため。

安野貴博氏とチームみらいの政策・政治姿勢

2026年9月時点で、安野氏が党首を務めるチームみらいは、政策を大きく「未来への成長投資」「いまの生活への支援」「テクノロジーによる行政・政治改革」の3領域に整理しています。

子どもの数に応じた「子育て減税」

子育て政策では、子どもの数に応じて所得税率を引き下げる「子育て減税」を掲げています。家族構成に応じた経済的支援を税制に組み込む考えです。

AI・ロボット・自動運転と科学技術への投資

成長政策では、AI、ロボット、自動運転などへの投資を掲げています。高等専門学校や大学、基礎研究への投資も同じ政策群に置いています。

社会保険料の負担軽減と高額療養費制度

生活支援では、現役世代の社会保険料負担の軽減を掲げ、消費税減税より優先する方針を示しています。一方、大きな病気やけがの際の負担を抑える高額療養費制度は維持する立場です。

「申請する支援」からプッシュ型給付へ

行政DXでは、対象となる人が制度を探して申請する方式だけに頼らず、行政側が条件を判定して必要な支援を届ける仕組みを掲げています。

政治資金の透明化

政治改革では、政治資金をデジタル技術とルール整備によって公開し、資金の流れを確認しやすくすることを政策に含めています。

AIを使ったデジタル民主主義と国会DX

都知事選以来続いているのが、市民の意見をAIで整理・可視化するブロードリスニングの取り組みです。最終的な政治判断をAIへ委ねるのではなく、多くの意見を集め、論点を整理するために情報技術を利用する形を進めています。

同時に、議員や国会職員がAIやデジタルツールを使える環境整備、審議資料のデジタル化など、政治を行う仕組み自体のDXも継続的なテーマとなっています。

安野貴博氏の国会発言をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

AI・デジタル政策

行政DX・生成AI活用

政治資金の透明化とデジタル化

AIとデジタル民主主義

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

動画で見る安野貴博氏の情報環境への考え方

安野氏の公式YouTubeチャンネルでは、政治だけでなくAI、インターネット、メディア、社会の情報環境についての対談も公開されています。

2024年12月に公開された伊沢拓司氏との対談では、SNSとテレビの違いや情報過多の問題などについて長時間議論しています。

安野貴博氏の現在情報

2026年9月26日 時点
現在の公職 参議院議員
現在の所属 チームみらい
選挙区・選出地域 参議院比例代表
現在の期・任期 参議院議員1期目
現在の主な役職
チームみらい党首

AI・デジタル政策や行政DXなどを国会で扱い、2026年には超党派のAI勉強会やAI・デジタル技術を活用した立法府機能強化の提言にも関わっている。

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参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料
その他の参考資料

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