竹谷とし子氏は、公認会計士、経営コンサルタントを経て国政に入った参議院議員です。北海道の小さな町で過ごした子ども時代から、企業改革や海外プロジェクトに携わった会社員時代まで、政治家になる以前にも長い実務経験があります。
その歩みをたどると、財政や会計だけでなく、食品ロス、女性や子どもの支援、平和外交へ活動分野を広げてきた過程が見えてきます。
- 北海道で育ち、10代で東京へ進学。大学在学中に公認会計士試験へ挑みました。
- 監査と経営コンサルティングの現場で国内外の企業改革を経験した後、国政へ進みました。
- 財務・復興分野の政府役職を経て、党運営を担う立場へ活動領域を広げています。
竹谷とし子の生い立ち|北海道・標津で育った6人きょうだいの末っ子
竹谷氏は1969年9月30日、北海道標津郡標津町に生まれました。知床半島と根室半島の間に位置し、海と山に囲まれた地域で、6人きょうだいの末っ子として育っています。
実家は水産加工業を営んでいました。父は料理を作って家族に振る舞い、気に入られた料理があればレシピまで教えていたと、本人は幼少期を振り返っています。
母について記憶に残っているのは、自分の子どもだけでなく周囲の人にも手を差し伸べる姿でした。近所のひとり親家庭の子どもの面倒をみていたこともあり、竹谷氏は幼い頃から人の世話をする母を見て育りました。
困っている人を笑顔にしたい
出典:竹谷とし子公式サイト「歩みを3分で」(公開日記載なし)
子どもの頃は動物も好きで、犬や猫、鳥などと暮らしていました。中学生の夏休みには短い漫画を描き、雑誌の漫画賞に応募しようとしたこともあります。ところが締め切りまでに結末を描けず、応募を断念したというエピソードも残っています。
竹谷とし子の学歴|高校進学で北海道を離れ、約30時間の船旅で東京へ
標津小学校、標津中学校を経て、高校進学を機に北海道を離れました。高校1年の春、約30時間かけて船で東京へ渡り、創価高等学校へ進学しています。
寮生活を送りながら学んだ高校時代、世界で起きている難民問題や紛争について考える機会を持ちました。国や民族の対立だけではなく、人間の心の問題にも関心を持つようになったと本人は紹介しています。
卒業後は創価大学経済学部へ進学しました。ここで選んだ専門資格が、公認会計士でした。
創価大学在学中、公認会計士試験に再挑戦して合格
大学4年時には、アルバイトを続けながら1日10時間ほど勉強する生活を送っています。最初の公認会計士試験第2次試験では合格できませんでした。
それでも受験を続け、1991年、大学在学中に公認会計士試験第2次試験へ合格。1992年3月に創価大学経済学部を卒業しました。
卒業後に政治へ直行したわけではありません。まず監査と企業経営の現場へ入り、約18年間にわたる民間企業でのキャリアを重ねていきます。
竹谷とし子の経歴|監査法人から経営コンサルタントへ、世界10カ国で仕事を経験
1992年4月、監査法人トーマツに入所しました。企業の財務諸表などを確認する監査業務を経験した後、1996年6月にアビームコンサルティングへ移ります。
新しい職場で担当したのは、企業のIT導入や経営改善です。あるシステム導入案件ではトラブルによって億単位の損失が生じかねない状況に直面し、原因を探して立て直しに取り組んだ経験を本人が紹介しています。
仕事は海外へも広がりました。2000年には香港、2006年にはインドネシアで勤務し、ベトナムの鉄道関連プロジェクトにも関わっています。活動した国は世界10カ国に及びました。
ベトナムで計画が停滞した際には、現地の関係者と食事を共にし、戦争の記憶などを直接聞きました。相手との信頼関係を築き直しながら仕事を進めたことを、海外勤務で印象に残った経験の一つとして挙げています。
36歳でアビームコンサルティングの執行役員に就任。約3500人の社員を抱えていた会社で経営側の立場も経験しました。
010年、東京都選挙区から初めて国政選挙へ転機は2010年です。民間企業で働いていた竹谷氏は、公明党から東京都選挙区の参議院議員通常選挙に立候補しました。
同年7月の参院選で初当選し、経営コンサルタントから国会議員へ。以後、東京都選挙区で議席を重ねることになります。
誰もが幸福を実感できる「支え合う温かな社会」を築きたい
出典:公明党「2016参院選に挑む党予定候補 竹谷とし子(現)」(2015年11月11日)
委員長、財務大臣政務官を経て復興副大臣へ
国会では2013年10月に参議院災害対策特別委員長を務め、2014年9月には第2次安倍改造内閣で財務大臣政務官に就任しました。第3次安倍内閣でも同職を担っています。
その後、2017年9月に参議院総務委員長、2019年10月に参議院法務委員長を歴任しました。委員会運営から政府側の実務まで、国会で担当する領域を広げています。
2022年8月には第2次岸田改造内閣で復興副大臣に就任。東日本大震災からの復興を所管する政府役職を担いました。
公認会計士の専門性を国の財政改革へ
国政入り後も、公認会計士として扱ってきた会計や財務は継続的な活動分野になりました。特別会計や基金、政府資産などを確認し、支出や財産の扱いを見直す「財政の見える化」を進めています。
国の会計を企業会計に近い発生主義・複式簿記の視点から捉える取り組みにも関わり、地方自治体の公会計整備を求めてきました。2015年には総務省から地方公共団体へ統一的な基準による財務書類作成を求める通知が出されています。
参議院の議員プロフィールは、竹谷氏が国会質問や決算調査を通じて累計7000億円を超える税金の無駄削減につなげたと紹介しています。これは議員本人側の実績紹介として公的プロフィールに掲載されている数値です。
食品ロス削減を議員立法のテーマに
財政とは別に長く取り組んできたテーマが食品ロスです。まだ食べられる食品が廃棄される問題に対し、国や自治体、事業者、消費者がそれぞれ取り組む法的な枠組みづくりを進めました。
食品ロスの削減の推進に関する法律は2019年5月31日に公布され、同年10月1日に施行されました。法律は食品ロス削減を国民運動として進め、国・地方公共団体などの責務や基本方針を定めています。
成立後も、食品事業者や自治体などへの現場視察、政府への提案を続けています。自身のXでは、党の食品ロス削減推進プロジェクトチームで座長を担っていることも紹介しました。
女性や子どもの困り事を制度へつなぐ
女性政策では、賃金格差、仕事と子育ての両立、女性のデジタル人材育成、女性特有の健康課題などを扱ってきました。女性の健康を包括的に支援する拠点整備やデジタル分野での就業支援などを党内で推進しています。
現場の声から政策を練り上げ、実現するのが公明党の強みです。
出典:竹谷とし子公式サイト「地域に希望と信頼広げる」(2023年12月25日)
税制では、ひとり親に関する所得控除の見直しに取り組みました。子どもの居場所や食事を支える活動にも関わり、備蓄米の活用では、こども食堂などへ米が届く仕組みを後押ししています。
北海道の自然環境をめぐる発信
出身地である北海道に関しては、釧路湿原周辺で進む大規模太陽光発電事業をめぐる環境問題にも発信しています。希少生物や自然環境への影響を念頭に、地元議員らと連携して対応する姿勢を示しました。
政治資金問題では「政治とカネ」への姿勢を発信
自民党派閥の政治資金問題が続いた時期には、選挙協力を含む公明党側の対応についても発言しています。2025年4月には、収支報告書への不記載があった議員への推薦をめぐり、自身の考えをXで示しました。
2026年初めには、政党間の再編をめぐって公明党の立場も大きく動きました。中道改革勢力の結集に向けた動きの中で、竹谷氏自身も新たな政治勢力について発信しています。
同年3月14日に開かれた公明党の臨時全国大会では、竹谷氏が公明党代表に正式選出されました。国会議員として16年目を迎える中で、党全体を率いる立場となりました。
「快活で愛される党」として、未来への希望を開く党の前進のために全身全霊で何でもやらせていただく
出典:公明党「生活者、平和守り抜く」(2026年3月15日)
党代表として掲げる政策テーマ
物価高と中小企業の経営環境
党代表就任後、前面に出している課題の一つが物価高への対応です。2026年3月27日から4月13日にかけて中道改革連合、立憲民主党、公明党の3党が実施した緊急調査には、個人7366人、企業5196社の計1万2562件の回答が集まりました。
竹谷氏は調査結果を基に、家計だけでなく原材料費やエネルギー価格の上昇に直面する中小企業への支援を求めました。政府に対しては補正予算を速やかに組み、生活者と事業者への対策を講じるよう主張しています。
核兵器廃絶と平和外交
平和政策では、核兵器廃絶、非核三原則、核兵器禁止条約をめぐる国際的な議論への日本の関与を訴えています。2026年8月、広島で開かれた討論会では公明党の核廃絶への立場を次のように述べました。
結党以来、一貫して核廃絶を党是として掲げ、平和外交に取り組んできた。この原点はいささかも揺るがない
出典:公明党「『核なき世界』の先頭に」(2026年8月6日)
中東情勢が緊迫した際には、停戦の働きかけとともに、日本国内のエネルギー安定供給への対応も求めています。
「現場目線」を軸にした党運営
代表就任後も、地方議員や支援者が地域で拾い上げる声を政策へ反映する「現場目線」を強調しています。生活者の困り事を制度へつなぐという、参議院議員時代からの政策形成の方法を党運営にも置いています。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2010年 7月11日 | 第22回参議院議員通常選挙 初当選 | 東京都 選挙区 | 公明党 | 当選 | 806,862票 2位 |
| 2016年 7月10日 | 第24回参議院議員通常選挙 2期目 | 東京都 選挙区 | 公明党 | 当選 | 770,535票 3位 |
| 2022年 7月10日 | 第26回参議院議員通常選挙 3期目 | 東京都 選挙区 | 公明党 | 当選 | 742,968票 2位 |
竹谷とし子氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
財務透明性と災害復旧コスト
「国の財務書類の精度を上げて透明化を高める」
竹谷氏は、公的部門で公認会計士を活用し、復旧・復興事業の費用や社会資本整備のコストを検証できる財務透明性を高める必要性を述べた。
避難所の生活環境
「避難されておられる方の生活環境の整備」
東日本大震災後の避難所で、入浴・食事・洗濯・プライバシーなど生活環境が十分でない実態を取り上げ、改善を求めた。
中小企業の資金繰りと雇用支援
「中小企業が何とかこの難局を乗り切っていくために」
国際情勢による供給停滞で売上げが立たない中小企業を支えるため、資金繰り支援や雇用調整助成金の拡充を求めた。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
竹谷とし子氏の党首討論を動画で見る
国会での質問の組み立て方や話し方を確認したい場合は、党代表として党首討論に立った映像があります。
竹谷とし子氏の現在情報
2026年8月31日の3党協議後、公明党単独での中道改革連合への合流を見送り、中道政治の実現を掲げて活動を継続している。
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- 氏名、本名、生年月日、選挙区、当選回数、略歴、委員会、政治経歴、主要実績を確認
- 学歴、監査法人・コンサルティング会社での職歴、参院初当選、財務大臣政務官、委員長、復興副大臣の経歴を確認
- 生い立ち、家庭環境、学生時代、公認会計士試験、企業勤務、海外経験、政策活動、公式SNSを確認
- 党役職、出身地、学歴、前職、初当選、資格、公式リンクを確認
- 食品ロス削減推進法の公布日、施行日、制度内容を確認
- 2026年3月14日の臨時全国大会、公明党代表への正式選出、代表就任時の発言を確認
- 2026年の3党緊急調査、回答数、物価高・中小企業対策への発言を確認
- 核兵器廃絶、非核三原則、核兵器禁止条約をめぐる政策姿勢を確認
- 2026年8月31日の3党党首会談、公明党単独での中道改革連合への合流見送り、その後の政治方針を確認
- 2022年参院選の得票数、順位、当落、党派を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 H2過多を整理し、主要章はH2、経歴イベント・政策細目はH3へ統一。本文内容は削除せず維持
- 2026年10月2日 学歴後の最初の職歴・政界入りを経歴H2へ再配置し、後続の経歴項目を人物固有H3へ整理
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 生い立ち・学歴・経歴の本文に人物固有のH3小見出しを追加し、長文の視認性と検索意図の整理を改善
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ統一し、既存本文を維持したまま検索意図と読みやすさを整理
- 2026年10月2日 本文の経歴上重要な年月日を赤文字で補強し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月28日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。
- 2026年9月10日 記事を新規作成。参議院議員としての在職状況、選挙区、任期、公明党での党役職、政党再編をめぐる最新方針、公式リンクを確認



















