有本香の経歴・学歴と生い立ち|編集者・ジャーナリストから日本保守党結党まで

有本香
ひと目でわかるプロフィール 有本香
ありもと かおり
出身地
奈良県奈良市
最終学歴
東京外国語大学卒業
主な前職
会社員、会社経営者、新聞記者・ジャーナリスト
政界入り
民間企業から
生年月日 1962年8月3日

有本香氏は、雑誌編集者、企業広報、編集会社経営者、ジャーナリストという経歴を経て、政党運営へ進んだ人物です。

長く中国やチベット、国際関係、国内政治を取材してきた一方、2023年には百田尚樹氏らと日本保守党を結党しました。言論・編集の仕事を続けてきた有本氏が、どのように政党をつくる側へ移ったのか。その歩みをたどります。

有本香氏を理解する3つのポイント
  1. 雑誌編集と企業広報を経験し、独立後はアジア各地を取材するジャーナリストとして活動してきました。
  2. 中国・チベット問題から国内政治まで取材領域を広げ、著書やインターネット番組でも発信を続けました。
  3. 2023年の日本保守党結党後は党運営の中心に入り、自らも国政選挙へ立候補しています。

有本香の生い立ち|奈良市に生まれ、西伊豆で過ごした少女時代

有本香氏は1962年8月3日、奈良県奈良市に生まれました。その後は静岡県の西伊豆地域で育っています。

本人が後年Xで振り返った学校生活には、周囲へ合わせることより、自分が正しいと思ったことを押し通す性格がうかがえるエピソードがあります。小学校から中学校にかけて教師との関係が良好ではなかったとし、中学卒業を「村」からの脱出にたとえました。

有本香の学歴|三島北高校から東京外国語大学へ

学歴一覧有本香の学校歴
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区分学校名学部・専攻現在の偏差値・難易度備考
高校静岡県立三島北高等学校―最新同年度値を確認できた場合のみ数値掲載静岡県で学ぶ
大学東京外国語大学学部不明学部不明のため大学全体の数値を置かない卒業

※学部が公開資料で特定できないため、東京外国語大学の現在偏差値を推測で割り当てていません。

静岡県立三島北高等学校を経て、東京外国語大学へ進学しました。大学を卒業した後、すぐ政治や報道の世界に入ったわけではありません。

旅行雑誌の編集から企業広報へ

社会人としての出発点は出版・編集の仕事でした。旅行雑誌の編集に長く携わり、約10年間、編集長を務めています。

仕事では国内だけでなく世界各地へ足を運びました。1980年代後半に台湾の茶藝館へ入ったことをきっかけに中国茶へ興味を持ち、中国大陸の市場や茶荘を訪ねるようになったことも、当時の活動を伝えるエピソードです。

お茶は中国の文化に根ざした飲み物。生活の中にあってこそ、お茶は本領を発揮するのではないでしょうか。

出典:All About「すてきな茶人にお聞きしました♪ 有本香さん」(2003年6月27日)

旅行雑誌を離れた後は、上場企業で約3年間、広報関係の仕事を経験しました。出版物をつくる仕事だけでなく、企業側から情報を発信する実務にも携わったことになります。

その後、独立して編集・企画会社を経営。雑誌や書籍の企画・編集を続けながら、自ら取材して書く仕事を広げていきました。

中国、チベットを歩き、政治・国際問題を扱うジャーナリストへ

独立後の有本氏は、中国、チベット、国際関係、日本国内の政治などを主要な取材テーマにしていきました。旅行や食文化を扱っていた編集者としての経歴から、政治・社会問題を継続的に取材するジャーナリストへ活動領域が広がります。

『中国はチベットからパンダを盗んだ』『中国の「日本買収」計画』などを刊行し、中国をめぐる人権、安全保障、経済活動について発信しました。テレビやインターネット番組への出演も増え、国内政治について論評する機会も多くなります。

一つは、事実を伝えていないことです。

出典:日本原子力文化財団「原子力文化2017年11月号 インタビュー」(2017年11月)

このインタビューでは、テレビの情報の扱い方について、事実の選択や伝え方にバイアスが生じる危険を論じています。政治家ではなく、メディアを批評する側にいた時期の有本氏の問題意識が現れています。

安倍晋三ら政治家への取材と『日本国紀』の編集

取材対象は中国問題だけにとどまりませんでした。安倍晋三氏をはじめ政治家へのインタビューを重ね、国内政治も主要な活動分野になります。

国土交通省の政策懇談会委員、内閣府の死因究明等推進会議委員、大阪府人事監察委員など、公的な委員も経験しています。2022年には寄付に関する功績によって紺綬褒章を受章しました。

百田尚樹氏との関係では、2018年刊行の『日本国紀』で編集を担当したことが、その後の政治活動をたどるうえで外せません。作家と編集者として仕事を重ね、2022年にはインターネット番組「あさ8時!」を始めました。

言論活動から日本保守党の結党へ

2023年、有本氏と百田氏は新しい政治団体の設立へ動きます。母体となる政治団体は同年9月1日に設立され、10月17日に「日本保守党」の結党を正式に発表しました。

代表には百田氏、有本氏は事務総長に就任しました。長年、政治を取材し論じる側にいた有本氏が、候補者選定、選挙、党組織などを動かす側へ移った瞬間です。

腹をくくって必死に走る

出典:月刊Hanada2023年12月号・有本香寄稿タイトル(2023年10月26日)

結党直後の活動では、国会議員を擁することだけを最初の目標とするのではなく、党員や各地の支持基盤をつくる方針が示されました。

人生年表 有本香さんの歩み
1962年8月3日
奈良県奈良市で生まれる
静岡県西伊豆地域で育つ
1980年代
静岡県立三島北高等学校を経て東京外国語大学へ進学
大学卒業後
旅行雑誌の編集に携わる
約10年間、編集長を務める
その後
上場企業の広報・IR業務を担当
約3年間勤務
1990年代以降
独立して編集・企画会社を経営
取材・執筆活動も本格化
2000年代
中国・チベット問題などの取材・執筆を拡大
国際関係や国内政治も主要テーマとなる
2018年
百田尚樹『日本国紀』の編集に携わる
2022年
紺綬褒章を受章
2022年
百田尚樹氏とインターネット番組「あさ8時!」を開始
2023年9月
日本保守党の母体となる政治団体の設立に参加
2023年10月17日
日本保守党の結党を正式発表
事務総長として党運営を担う
2024年10月27日
第50回衆議院議員総選挙に初出馬
比例東京ブロックで落選
2025年7月20日
第27回参議院議員通常選挙に立候補
比例代表で落選
2026年2月8日
第51回衆議院議員総選挙に立候補
比例東海ブロックで落選

有本香の経歴|2024年、初めて自ら国政選挙へ

日本保守党は2024年4月の衆議院東京15区補欠選挙に候補者を擁立し、同年秋の総選挙では複数の選挙区と比例代表へ候補を立てました。

有本氏自身も、2024年10月の第50回衆議院議員総選挙で初めて立候補。比例東京ブロックの日本保守党名簿1位に登載されましたが、同ブロックで党は議席を得られず、当選には至りませんでした。

一方、日本保守党全体では小選挙区と比例代表を合わせて3議席を得て、比例代表の得票率が政党要件の基準を上回りました。結党から約1年で国政政党として活動する段階へ入っています。

2025年参院選、全国比例で10万票を超える個人名票

次の挑戦は2025年7月の参議院議員通常選挙でした。有本氏は全国比例に立候補し、107,026.455票を獲得しました。

日本保守党が得た比例議席は2。候補者別得票では北村晴男氏、百田尚樹氏に続く党内3番目となり、有本氏は議席に届きませんでした。

選挙後も党務から離れることはなく、その後は代表代行として党を代表して討論番組などに出演する機会も増えました。

2026年衆院選では比例東海ブロックから再挑戦

2026年2月の第51回衆議院議員総選挙では、比例東海ブロックの日本保守党名簿1位で立候補しました。党は同ブロックで175,506票を得ましたが議席を確保できず、有本氏は3度目の国政選挙でも落選となりました。

この選挙では、党の政策を説明する役割も前面に担いました。代表代行として討論番組や選挙関連番組へ出演し、候補者であると同時に党の主張を発信する立場にありました。

選挙歴 有本香の選挙歴
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年月日選挙選挙区・地域所属結果得票・順位
第50回衆議院議員総選挙
定数:19 比例復活:該当なし(比例単独候補)
有本香、梅原克彦、冨田格、小柳岳史の順で日本保守党名簿に登載。党は東京ブロックで議席を獲得できなかった。
比例東京ブロック 日本保守党 落選 個人得票なし(日本保守党201,770票) 名簿順位1位
第27回参議院議員通常選挙
定数:50 比例復活:該当なし
日本保守党は比例代表で2議席を獲得。北村晴男、百田尚樹が当選し、有本香は党内3番目となった。
比例代表 (全国) 日本保守党 落選 107,026.455票 日本保守党候補者中3位
第51回衆議院議員総選挙
定数:21 比例復活:該当なし(比例単独候補)
日本保守党は比例東海ブロックで議席を獲得できなかった。
比例東海ブロック 日本保守党 落選 個人得票なし(日本保守党175,506票) 名簿順位1位

有本香氏が掲げる政策・政治姿勢

移民政策の抜本的な見直し

日本保守党が近年とくに強く打ち出しているのが外国人受け入れ政策の見直しです。2026年衆院選では「移民はもういらん。」というコピーを用い、外国人受け入れや在留管理のあり方を争点として前面に出しました。

頑張ります。

出典:日刊スポーツ「『移民はもういらん。』百田尚樹代表『日本保守党』衆院選ド直球コピー」(2026年1月26日)

一方、外国人に関する情報については、誤った映像や説明を移民抑制論の根拠として広めることにも注意を促しています。

食料品の消費税ゼロ

税制では食料品の消費税率をゼロとする方針を掲げています。2025年参院選、2026年衆院選と継続して提示されている党の主要政策です。

再エネ賦課金の廃止

エネルギー政策では、電気料金に上乗せされる再生可能エネルギー発電促進賦課金の廃止を主張しています。有本氏自身もジャーナリスト時代からエネルギー安全保障を論じてきました。

日本のエネルギー安全保障が大きな脅威にさらされてきていると思います。

出典:電気事業連合会「Enelog Vol.59 VOICE」(2023年8月)

経済成長と「失われた30年」への問題意識

経済については、長期間の低成長を税制、社会保障、国力など複数の問題につながるものとして取り上げています。2025年の討論番組出演後には「成長なき30年は諸悪の根源」と発信しました。

皇室制度では男系継承を支持

皇位継承をめぐっては、男系継承の維持を支持し、女系天皇には反対する立場を明確にしています。これは日本保守党の結党前から有本氏が示してきた主張の一つです。

中国を安全保障上の主要課題として扱う

中国に対する警戒は、政治活動を始めてから突然現れたものではありません。取材・著作活動の段階から、中国の人権問題、経済進出、安全保障を継続して扱ってきました。

政治人生の転機 有本香の政治人生の転機
01
2000年代
中国・チベット問題を軸とする取材活動へ
編集会社を経営する一方、中国、チベット、国際関係、国内政治を主要な取材・執筆分野とした。
なぜ転機なのか 雑誌編集者から政治・国際問題を扱うジャーナリストへ活動領域が広がったため。
02
2018年
百田尚樹『日本国紀』の編集
百田尚樹氏の著書『日本国紀』の編集に参加した。
なぜ転機なのか 後に日本保守党を共同で立ち上げる百田氏との協働が深まる契機の一つとなったため。
03
2023年
日本保守党の結党
百田尚樹氏らと日本保守党を立ち上げ、事務総長に就いた。
なぜ転機なのか 長く言論・編集の世界で活動してきた有本氏が、政党運営の当事者となったため。
04
2024年10月
初の国政選挙へ出馬
衆議院比例東京ブロックで初めて自ら国政選挙に立候補した。
なぜ転機なのか 政党を運営する立場から、自身が候補者として有権者の審判を受ける立場へ進んだため。

有本香氏の公式発言をテーマ別に見る

一次情報を深掘り

記事本文で扱ったテーマを、本人の公式発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。

移民政策と情報の正確性

経済成長と長期停滞

エネルギー安全保障

※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。

日本保守党をめぐる評価と論点

結党から約1年で国政政党となった一方、党運営や元候補者との対立をめぐっては批判や論争も生じました。2024年には元候補者の飯山陽氏が党運営に関する複数の問題を主張し、党側は一部について反論しています。

党内外の対立をめぐる主張には、当事者間で見解が一致していない事項があります。刑事上・司法上の確定事実ではない主張を、確定した事実として扱うことはできません。

有本氏は事務総長として、候補者対応、組織運営、選挙実務、メディア出演まで幅広く担ってきました。そのため党の拡大とともに、有本氏個人の判断や組織運営のあり方も政治的評価の対象になっています。

まず党の基盤を支える党員を増やしていこう

出典:言論テレビ「緊急特番『日本保守党』の衝撃!」櫻井よしこ氏による対談後記(2023年10月20日)

映像で見る有本香氏

ジャーナリスト時代の有本氏がエネルギー安全保障をまとまった時間で語るインタビューでは、政党結成前から続く問題意識や話し方を映像で確認できます。

有本香氏の現在情報

2026年9月10日 時点
現在の所属 日本保守党
現在の主な役職
日本保守党代表代行 日本保守党事務総長

2026年2月の衆議院選で比例東海ブロックから立候補して落選した後も、街頭演説やメディア出演など党の対外発信に関わっています。

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参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料
報道・インタビュー

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