堀内詔子氏は、山梨県第2区を政治活動の基盤としてきた衆議院議員です。国政へ進む前にはフランス文学を学び、子育てをしながらフジヤマミュージアム館長を務めるなど、政治だけではない時間を過ごしてきました。
この記事では、幼少期から学生時代、2012年の初出馬、政務官・副大臣・国務大臣を経験するまでの歩みを、本人が残した言葉とともにたどります。
- 学術研究や文化施設での仕事を経て国政へ進んだ
- 山梨2区で選挙を重ね、政務官・副大臣・国務大臣を経験した
- 女性活躍、環境、食品ロス、情報通信など複数の政策分野に関わってきた
堀内詔子の生い立ち|ニュージャージーから日本へ戻り、山梨にも通った幼少期
堀内詔子氏は1965年10月28日、東京都港区で生まれました。父は当時銀行員で、生後3か月のころに仕事の都合で家族とともに米国ニュージャージー州へ渡り、3歳で日本へ帰国しています。
きょうだいは姉、堀内氏、米国で生まれた妹、弟の4人。本人は、忍者ごっこや泥団子を作って遊んだ子ども時代を振り返っています。母から『若草物語』を読み聞かせてもらい、登場人物のジョーに自分を重ねていたとも記しています。
父方の祖父の家は、現在の山梨県笛吹市石和町にあり、子どものころから父に連れられて足を運んでいました。国政へ進んでから活動の中心となる山梨との接点は、この時期から続いていました。
母は英語学の大学教授、母方の祖父は教育学の大学教授、祖母は社会心理学の教授を務めながら幼稚園を創設し、園長も務めていました。仕事を持つ母や祖母の姿を身近に見て育った堀内氏は、小学校の卒業文集に将来の夢として「代議士」と記していました。
小学校の卒業文集に夢は代議士と書いていました。
出典:堀内のり子オフィシャルウェブサイト「プロフィール」(公開日記載なし)
堀内詔子の学歴|100人を超えるテニス部をまとめた学生時代
学習院で学校生活を送り、中学時代はテニスに打ち込みました。本人のプロフィールによれば、部員100人を超えるテニス部のキャプテンを務め、都中学選手権の団体戦で優勝し、関東大会でも上位に入っています。
高校に入ると、最初の1学期は大学進学を意識してテニス部へ入りませんでした。しかし競技を続けたい気持ちが強くなり、途中から入部。朝や昼休みまで練習時間を作るほど、再びテニス中心の生活を送るようになりました。
学習院大学文学部へ進んだ後もテニスの同好会に所属し、練馬にあった練習場へ4年間通っています。一方で、卒業後は大学院へ進むことを考えて勉強にも時間を使いました。
母が英語学、姉がドイツ語を学んでいたこともあり、自身はフランス語を選択。教員免許を取得し、教育実習ではフランス語を教えました。大学卒業後も学習院大学大学院人文科学研究科で研究を続け、1990年に博士前期課程を修了して文学修士を取得。1994年にはフランス文学専攻の博士後期課程を単位取得満期退学しています。
結婚と大学院、子育てを経てフジヤマミュージアム館長へ
1988年3月、学習院大学を卒業すると、在学中に見合いをしていた男性と結婚しました。結婚後に大学院へ進み、その後は2人の子どもを育てています。
政治の世界を身近に経験した出来事の一つが、1990年の衆議院議員総選挙でした。義父は元通商産業大臣の堀内光雄氏で、この選挙では義父の活動を手伝っています。本人は、当選が見込まれていると聞いていた選挙で義父が落選し、悔しさを感じたと振り返っています。
ただし、その経験からすぐ政治家を目指したわけではありません。その後も大学院での研究や子育てを続け、2006年4月には富士山を題材とする美術館、フジヤマミュージアムの館長に就任しました。館長職は国会議員となった後も続け、2016年8月に辞任しています。
堀内詔子の経歴|義父の引退を受け、2012年に初めて国政選挙へ
政治への進路が具体化したのは2012年です。義父の堀内光雄氏が政界を退くことになり、山梨2区の後継候補が決まらない中、堀内氏が地元で選挙応援をしていた姿を紹介する新聞記事を見た女性部の関係者から、後継候補として声がかかりました。
本人は当時、政策を決める場への女性の参加が少ないと感じていたと説明しています。家族は立候補を支える意向を示した一方、実父からは強く反対されました。それでも話し合いを重ね、自由民主党山梨県第二選挙区支部長となって衆院選へ進みます。
2012年12月の第46回衆議院議員総選挙が初めての立候補でした。山梨2区では2位となりましたが、比例南関東ブロックで復活し、衆議院議員として初当選しました。
2014年の第47回衆院選でも山梨2区では2位となり、再び比例復活で議席を得ています。選挙区での直接当選を果たすまでには、2回の比例復活を経験しました。
「ふるさとを良くすれば日本が良くなる、日本を良くすれば明日の山梨が良くなる」
出典:堀内のり子オフィシャルウェブサイト「メッセージ」(2021年10月)
2017年、無所属で山梨2区の小選挙区を初めて制す
2017年の第48回衆院選では、それまでの2回とは異なる形で選挙を迎えました。届出上は無所属で山梨2区から立候補し、自民党からは推薦候補として扱われました。
この選挙で1位となり、初めて比例復活ではなく山梨2区の小選挙区で議席を獲得しました。3期目からは選挙区選出議員として国会活動を続けることになります。
厚生労働大臣政務官から環境副大臣へ
選挙を重ねる一方、政府内で担う役割も変わっていきます。2016年8月には厚生労働大臣政務官に就任し、初めて政府の政務三役を経験しました。
2020年9月には菅内閣で環境副大臣兼内閣府副大臣となりました。環境分野では東日本大震災からの環境再生や、食・衣類を含む持続可能なライフスタイルに関する取り組みに関わっています。
環境行政を担当した経験は、その後に党内で環境・温暖化対策調査会や食品ロス削減を担う流れにも続きました。具体的な政策内容は後段で扱います。
2021年、ワクチン接種推進担当大臣として初入閣
2021年10月、第1次岸田内閣で東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣兼ワクチン接種推進担当大臣となりました。政務官、副大臣を経て初めて国務大臣に就任した時期です。
同年11月に発足した第2次岸田内閣でも留任しました。ワクチン担当では、追加接種が始まる中で関係省庁によるワクチンチームを設け、日本医師会や日本看護協会など接種現場の関係者との意見交換も行っています。
引き続き連携を深めながら、地域の皆様方が安心して接種できるように進めてまいります。
出典:堀内のり子オフィシャルウェブサイト「ワクチンチーム会合にて日本医師会および日本看護協会と意見交換を行いました」(2021年12月2日)
本人公式Xでも、当時の接種情報を発信していました。2021年11月には、1回目・2回目の接種機会を引き続き確保する方針を投稿しています。
ワクチン接種推進担当大臣と東京オリンピック・パラリンピック担当大臣は、2022年3月31日まで務めました。
党務・国会役職を広げ、総務副大臣へ
閣僚退任後は党務や国会内の役職が増えていきました。2022年8月に自民党副幹事長となり、2023年10月には女性活躍推進特別委員長に就任しています。
2024年には党環境・温暖化対策調査会幹事長、食品ロス削減・食品寄附促進PT座長を務め、同年11月には衆議院外務委員長となりました。2025年10月には自民党政務調査会長代理を経て、第1次高市内閣の総務副大臣に就任します。
総務副大臣として担当したのは、情報通信、放送、郵政などの分野でした。就任時には、信頼できる情報通信環境、偽情報・誤情報への対策、通信・放送インフラの強靱化、郵政事業の基盤などを課題として挙げています。
「くらしの中に総務省」を体現すべく、全力を尽くす所存です。
出典:堀内のり子オフィシャルウェブサイト「総務副大臣就任に伴う記者会見と所管分野に関する決意表明」(2025年10月28日)
2026年2月の第51回衆院選では山梨2区で6選。その後の第2次高市内閣でも総務副大臣に再任されました。2026年9月の第2次高市改造内閣発足に伴い総務副大臣を退任し、本人は9月24日に総務省幹部へ退任の挨拶を行ったことを公表しています。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年 12月16日 | 第46回衆議院議員総選挙 初出馬。小選挙区では長崎幸太郎氏に次ぐ2位となり、比例代表で復活当選 | 山梨県 第2区 | 自由民主党 | 当選 (比例復活) | 55,012票 2位 |
| 2014年 12月14日 | 第47回衆議院議員総選挙 2期目 | 山梨県 第2区 | 自由民主党 | 当選 (比例復活) | 68,109票 2位 |
| 2017年 10月22日 | 第48回衆議院議員総選挙 自由民主党の推薦候補として出馬し、初めて山梨2区の小選挙区で当選 | 山梨県 第2区 | 無所属 | 当選 | 70,532票 1位 |
| 2021年 10月31日 | 第49回衆議院議員総選挙 4期目 | 山梨県 第2区 | 自由民主党 | 当選 | 109,036票 1位 |
| 2024年 10月27日 | 第50回衆議院議員総選挙 5期目 | 山梨県 第2区 | 自由民主党 | 当選 | 99,080票 1位 |
| 2026年 2月8日 | 第51回衆議院議員総選挙 6期目 | 山梨県 第2区 | 自由民主党 | 当選 | 108,477票 1位 |
堀内詔子氏が取り組んできた主な政策
女性活躍と女性の健康
女性政策は、国政入り以前から本人が関心を示してきた分野の一つです。女性活躍推進特別委員長として、2025年の提言では「女性に選ばれる地方」、所得向上と経済的自立、個人の尊厳と安全、男女共同参画の加速を4本柱に据えました。
提言には、地域での人材育成、アンコンシャス・バイアスへの対応、女性・平和・安全保障(WPS)、性差に応じた健康支援などが盛り込まれています。女性のデジタル人材育成についても党内で議論を続けてきました。
男女共同参画は、誰もが個性と能力を発揮し、生きがいを持って暮らせる社会を実現するために不可欠なものであり、我が国の確固たる基本方針です。
出典:堀内のり子オフィシャルウェブサイト「女性活躍推進特別委員会における女性版骨太方針2025と新・女性デジタル人材育成プランの議論」(2025年6月9日)
食品ロス削減と食品寄附
食品ロスでは、党の食品ロス削減・食品寄附促進PTで座長を務めています。2025年6月にまとめた決議では、フードテックによる賞味期限延長、規格外の野菜や果実の活用、外食時の食べ残しの持ち帰り、備蓄食品の寄附などを具体策として掲げました。
食品を廃棄する前に活用できる仕組みを広げることに加え、学校教育を通じた意識づくり、消費者・事業者・地域の連携なども対象としています。
熱中症対策
熱中症対策では議員連盟で活動を続け、2026年には高齢者、子ども、働く人への対策、クーリングシェルターの指定促進、学校体育館への空調整備、新しい見守り技術の活用などを取り上げています。
暑さが災害避難時にも問題となることから、避難所の冷房や電源確保なども政策課題に含まれています。
私はこれまで、熱中症対策推進議員連盟として熱中症による犠牲を一人でも減らすため、対策の強化に取り組んできました。
出典:堀内のり子オフィシャルウェブサイト「熱中症から命を守るために」(2026年8月27日)
環境・脱炭素と持続可能な暮らし
環境副大臣を経験した後も、党の環境・温暖化対策調査会で役職を担ってきました。脱炭素だけでなく、資源を循環させる経済や自然再興、食や衣類を含む生活者側の行動まで、環境政策を複数の分野から扱っています。
2024年にはGX産業立地政策との連携を扱う党提言にも関わりました。環境政策を産業政策、地域政策と組み合わせて議論するテーマです。
情報通信・放送・郵政
総務副大臣在任中には、情報通信、放送、郵政を担当しました。偽情報・誤情報を含む情報空間への対応、通信・放送インフラの強靱化、郵政事業の基盤整備などを所管課題として扱っています。
自動運転の普及を見据えた次世代ITS通信など、通信インフラと新しい移動技術を結び付ける分野にも携わりました。
堀内詔子氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
女性活躍と仕事・子育ての両立
「初当選以来、私は、社会や企業あるいは政治にもっと女性の視線を、そして発想が生かされるべきだと主張してまいりました。」
女性活躍推進法の改正審議で、女性の視点を社会・企業・政治に生かす必要性と、仕事と子育てを両立できる環境整備について発言した。
熱中症対策
「熱中症対策、これは喫緊の課題であり、急ぎ進めていかなくてはなりません。」
気候変動適応法等の改正案審議で、熱中症対策を急ぐ必要性を述べ、政府一体の対策や警戒情報、自治体の対応体制について質問した。
資源循環・地域脱炭素
「日本の循環経済を国家戦略にしていこうといったことがポイントでございます。」
環境・温暖化対策に関する質疑で、循環経済の国家戦略化や地域資源の活用、人材育成、使用済み太陽光パネルのリユース・リサイクルを取り上げた。
予防接種事務のデジタル化
「ワクチン接種推進担当大臣のときに掲げた課題の一つに予防接種事務のデジタル化というものがあります。」
ワクチン接種推進担当大臣時代の経験を踏まえ、接種券や自治体事務を含む予防接種事務のデジタル化と医療DXについて質問した。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
動画で見る地方のインバウンド観光をめぐる議論
2023年には自民党の動画番組「CafeSta」で、地方へのインバウンド観光の促進をテーマに対談しています。観光を通じた地域経済について、本人がまとまった時間で話す内容です。
堀内詔子氏の現在情報
2026年2月の第51回衆院選で6選。2026年9月の第2次高市改造内閣発足に伴い、2025年10月から務めた総務副大臣を退任した。
本文内の関連投稿に加えて、本人の公式Xから最新の投稿を表示しています。
@genkihoriuchi の公式Xを見る- 氏名、生年月日、出生地、選挙区、当選回数、学歴、主要役職歴を確認
- 幼少期、学生時代、大学院、家族生活、フジヤマミュージアム館長、政界入りの経緯、政治経歴、党役職を確認
- 2026年9月18日時点の副大臣名簿を確認
- 2026年9月の総務副大臣退任を確認
- 女性活躍推進特別委員長としての提言内容を確認
- 食品ロス削減・食品寄附促進PT座長としての政策内容を確認
- 山梨2区、当選回数、主要政治経歴、公式サイト、公式X、公式YouTubeを確認
- 2012年、2014年、2017年、2021年の山梨2区の選挙結果を確認
- 2024年第50回衆院選山梨2区の得票、党派、順位を確認
- 2026年第51回衆院選山梨2区の得票、党派、順位を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 本文内の公式X投稿が5件未満の記事について、既存の関連投稿を保持したまま本人公式Xの最新投稿で不足分を補完
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ統一し、既存本文を維持したまま検索意図と読みやすさを整理
- 2026年10月2日 本文の経歴上重要な年月日を赤文字で補強し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年10月2日 本文の重要な年月・当選・就任・退任などを赤文字で強調し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月25日 記事を新規作成。第51回衆院選での6選と、2026年9月の総務副大臣退任を含む現況情報を確認
- 2026年9月25日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。



















