田村貴昭氏は、北九州市議会議員を2期務めた後、九州・沖縄を活動地域として国政を目指し、衆議院議員を4期務めた日本共産党の政治家です。
学生自治会、労働組合、党の専従活動、市議会、そして国会へ。政治の世界へ入る以前から地域の要求や労働問題に関わり続けてきた歩みがあります。
- 学生自治会や労働組合、党活動を経て北九州市議となった政治家です。
- 市議退任後は九州・沖縄を回りながら国政への挑戦を重ねました。
- 衆議院では農林水産、災害、税制、地域課題などを幅広く扱いました。
田村貴昭の生い立ち|大阪府枚方市で育ち、教師を志した学生時代
田村貴昭氏は1961年4月30日、大阪府枚方市に生まれました。高度経済成長期の住宅公団で育ち、本人によれば幼いころは体が弱かった一方、自転車に乗ることが好きな少年だったといいます。
中学生になるとテニスに打ち込み、キャプテンを務めました。高校では一転して書道部の部長となり、このころは教師を志していました。
「日本はこれでいいのか」
出典:田村貴昭オフィシャルサイト「プロフィール」(公開日記載なし)
田村貴昭の学歴|北九州大学法学部政治学科で自治会活動へ
進学先に選んだのは、政治学科のあった北九州大学法学部政治学科でした。大学では自治会活動に力を入れ、学友会委員長を務めています。
学費値上げへの反対運動やカリキュラム改善、学内環境の整備など、学生の要求を大学へ届ける活動に取り組みました。選挙で公職に就くより前から、集団の要求をまとめ、行政や組織へ働きかける活動を経験していたことになります。
労働組合書記から日本共産党の専従活動へ
大学卒業後は北九州市職員労働組合の書記となりました。その後、日本共産党の専従活動家となり、北九州市会議員団の事務局で政策や宣伝の仕事を担当します。
当時は政策を伝えるビラの作成にも携わりました。本人のプロフィールには、1987年ごろに高価なワープロを使って資料づくりをしていた思い出も記されています。
政党や議員団を裏方として支えた経験を経て、自ら選挙へ出ることになります。
| 区分 | 学校名 | 学部・専攻 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 高校 | 大阪府立枚方高等学校 | ― | 56(2026年度版・普通科) | ― |
| 大学 | 北九州大学 | 法学部政治学科 | 現在は北九州市立大学へ改称・組織再編のため単純比較しない | 卒業 |
※枚方高校は2026年度版の現在偏差値です。北九州大学は現在の北九州市立大学へ移行しており、本人在学時の政治学科と現行組織を単純比較していません。
田村貴昭の経歴|北九州市議として2期8年
1997年1月の北九州市議会議員選挙で、小倉北区から初当選しました。2001年には3,934票を得て再選し、市議を2期8年務めています。
市議時代に掲げたモットーは「税金のムダづかいを許さない」。官官接待や大型開発を取り上げ、行政の支出や事業計画を追及しました。
「税金のムダづかいを許さない」
出典:田村貴昭オフィシャルサイト「プロフィール」(公開日記載なし)
人工島事業をめぐっては、コンテナ貨物の需要予測を検証するため韓国・釜山や中国・大連にも出向きました。学校の教室へのストーブ設置を住民と求めた取り組みについては、後年「思い出深い」と振り返っています。
国政への挑戦と九州・沖縄を回った候補者時代
市議2期を終えた後、2005年の第44回衆議院議員総選挙に日本共産党から立候補しました。福岡10区では21,140票を得ましたが、比例を含め議席には届きませんでした。
2009年には比例九州ブロックに単独で立候補。同年、日本共産党国会議員団九州沖縄ブロック事務所長となり、福岡だけでなく九州・沖縄各県を回る活動が本格化しました。
川内原発、佐賀空港へのオスプレイ配備、沖縄の基地問題など地域ごとの課題に関わる一方、大企業の雇用問題をめぐって企業との交渉にも参加しました。
国政報告ではパソコンとプロジェクターを持ち歩き、スライドを使う「電気紙芝居」と呼ばれる説明方法も使っていました。
福岡県知事選で47万票、再び衆院選へ
2011年には「県民を主人公に、憲法をくらしに生かす福岡県民の会」から要請を受け、福岡県知事選挙へ無所属で出馬しました。日本共産党の推薦を受け、474,445票を獲得しましたが、小川洋氏に敗れています。
「遠くて見えない県政を県民に身近で役立つ県政に転換したい」
出典:田村貴昭オフィシャルサイト「福岡知事選 田村氏事務所開き 身近で役立つ県政へ」(2011年2月10日)
知事選後も国政への挑戦を続け、2012年の衆院選にも比例九州ブロックから立候補しました。この時も議席には届きませんでした。
転機となったのは2014年12月の第47回衆議院議員総選挙です。比例九州ブロックの日本共産党名簿2位で初当選し、2005年から続けてきた国政挑戦の末に衆議院へ入りました。
衆議院議員として九州の課題を国会へ
初当選後は、農林水産、環境、災害対策、財務金融など複数の分野で国会質問を重ねました。特に九州各地の農林漁業、災害、水俣病、有明海、基地・原発といった地域課題を継続して扱っています。
2015年には水銀に関する水俣条約の審議で、水俣病被害者の救済状況を取り上げました。条約締結への賛成を示しながら、長く残されている被害者救済の問題を政府に問いただしています。
「水俣病と同じような被害を繰り返してはならぬ」
出典:国会議員白書「田村貴昭 委員会発言一覧」(公開日記載なし)
2017年の第48回衆院選では福岡10区にも立候補し、小選挙区では30,792票。比例九州ブロックで議席を得て2期目に入りました。
2021年は比例単独候補として3選、2024年にも比例九州ブロックで4選。2014年から2026年1月まで4期にわたって衆議院議員を務めました。
田村貴昭の政策・政治姿勢|農業の価格保障と所得補償
田村氏が国会で継続して取り組んだ分野の一つが農政です。農林水産分野では、農産物価格や米政策、家族農業、自由貿易協定、種子・種苗、食料自給率などを取り上げてきました。
2021年のインタビューでは、新型コロナ禍で需要低下や価格下落に直面した農林水産業への対策を批判。大規模化や輸出を中心とする政策ではなく、小規模な家族農業を支える立場を示しています。
2025年の米問題をめぐっては、価格保障と所得補償によって農業経営を支え、国内の生産基盤を維持する政策を主張しました。
「農村も含めた地方創生をどう進めるかも、もっと議論したかったです」
出典:JAcom「地方創生、もっと議論したかった」(2025年9月19日)
消費税減税とインボイス廃止を国会で要求
財政・税制では、消費税率を5%へ引き下げることと、インボイス制度の廃止を繰り返し主張しました。特に小規模事業者やフリーランスが負う納税・事務負担を問題として取り上げています。
2025年8月の衆院予算委員会では、参院選で消費税減税を求める候補が多数当選したことを挙げ、政府に減税へ踏み出すよう求めました。
「民意を実行に移すべきです」
出典:国会会議録検索システム「第218回国会 衆議院予算委員会」(2025年8月4日)
企業や富裕層への課税を見直すことで財源を確保し、物価高対策として消費税負担を引き下げるというのが田村氏と日本共産党の主張です。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1997年 1月 | 北九州市議会議員選挙 初当選。以後2期8年、市議を務める。 | 小倉北区 | 日本共産党 | 当選 | |
| 2001年 1月28日 | 北九州市議会議員選挙 2期目。 | 小倉北区 | 日本共産党 | 当選 | 3,934票 当選者中11位 |
| 2005年 9月11日 | 第44回衆議院議員総選挙 比例九州ブロック名簿2位で重複立候補。 | 福岡県 第10区・比例九州ブロック | 日本共産党 | 落選 | 小選挙区21,140票 小選挙区4位 |
| 2009年 8月30日 | 第45回衆議院議員総選挙 比例単独候補。日本共産党は九州ブロックで1議席を獲得し、名簿1位の赤嶺政賢氏が当選。 | 比例九州ブロック | 日本共産党 | 落選 | 党名簿2位 |
| 2011年 4月10日 | 福岡県知事選挙 日本共産党推薦。「県民を主人公に、憲法をくらしに生かす福岡県民の会」が擁立。 | 福岡県 | 無所属 | 落選 | 474,445票 2位 |
| 2012年 12月16日 | 第46回衆議院議員総選挙 比例単独候補。 | 比例九州ブロック | 日本共産党 | 落選 | 党名簿2位 |
| 2014年 12月14日 | 第47回衆議院議員総選挙 比例単独候補として衆議院初当選。 | 比例九州ブロック | 日本共産党 | 当選 | 党名簿2位 |
| 2017年 10月22日 | 第48回衆議院議員総選挙 比例九州ブロック名簿2位。日本共産党が同ブロックで1議席を獲得し再選。 | 福岡県 第10区・比例九州ブロック | 日本共産党 | 比例当選 | 小選挙区30,792票 小選挙区落選 |
| 2021年 10月31日 | 第49回衆議院議員総選挙 比例単独候補。衆議院3選。 | 比例九州ブロック | 日本共産党 | 当選 | 党名簿2位 |
| 2024年 10月27日 | 第50回衆議院議員総選挙 日本共産党の九州ブロック得票275,408票、獲得1議席。田村氏が4選。 | 比例九州ブロック | 日本共産党 | 当選 | 党名簿2位 |
| 2026年 2月8日 | 第51回衆議院議員総選挙 比例単独候補。日本共産党の九州ブロック得票210,751票、獲得議席0。 | 比例九州ブロック | 日本共産党 | 落選 | 党名簿2位 |
田村貴昭氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
米価と農家支援
「米づくりを守るあらゆる農家を応援する政策」
米価低迷と直接交付金廃止で農家経営が厳しくなるとして、米づくりを続ける幅広い農家を支える政策への転換を求めた。
農地復旧と災害支援
「それぞれ事情があるわけなんですよね」
災害で農地や果樹園が被害を受けた農家について、中心経営体かどうかだけで支援を分けず、個々の事情を踏まえて復旧を支えるよう求めた。
市町村の人員と地域農業計画
「人員の拡充は喫緊の課題」
職員削減や災害・感染症対応で市町村の負担が増える中、地域農業計画の策定を担う自治体のマンパワーを拡充する必要性を指摘した。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
災害現場へ足を運ぶ政治活動
豪雨、地震、台風などが相次ぐ九州で、災害対策も長く取り組んできた分野です。被災地へ入り、自治体や被災者、事業者から要望を聞き、国への支援要求につなげる活動を重ねてきました。
2023年の福岡県豪雨では広川町で被害を調査。久留米絣の工房などを訪ね、再建に必要な支援について聞き取りを行いました。
国会議員でなくなった後もこの活動は続いています。2026年夏の熊本地震では八代市や宇城市などを訪れ、住宅、避難所、観光業、鉄道などの被害状況を調べました。
「国に対して支援を求めていきたい」
出典:しんぶん赤旗「2026熊本地震 観光も鉄道も存続の危機」(2026年8月21日)
基地・原発問題でも九州各地へ
九州・沖縄で活動してきた田村氏は、鹿児島県の川内原発や馬毛島、沖縄の基地問題、佐賀空港への自衛隊機配備などについても現地調査や国会質問、政府交渉を行ってきました。
原発問題では事故時の避難計画や地域住民の安全確保を問い、基地問題では建設費や環境への影響、地元住民の生活への影響などを取り上げています。
議席の有無にかかわらず現場へ入り、地域で集めた要求を政府へ届けるという活動方法は、市議時代から国政、前議員となった後まで一貫して見られます。
田村貴昭氏の演説・国会活動を動画で見る
公式サイト内の「田村チャンネル」では、国会質問や演説、集会での発言などの動画が公開されています。次の動画は衆院議員を離れた後、2026年5月の福岡県中央統一メーデーで行ったあいさつです。
本人の公式Xで見る最近の発信
本人公式Xでは、政策や地域活動について継続的に発信しています。以下は本人アカウントで確認できる投稿です。
日々の政策・地域活動に関する本人の発信です。
日々の政策・地域活動に関する本人の発信です。
日々の政策・地域活動に関する本人の発信です。
田村貴昭氏の現在情報
2026年2月の衆院選後も九州・沖縄を中心に政治活動を継続し、同年夏の熊本地震では被災地調査や被災者支援を求める活動に参加しています。
- 生年月日、生い立ち、学歴、前職、北九州市議歴、国政挑戦、福岡県知事選、2014年初当選を確認
- 2026年衆院選後の政治活動、本人公式サイト、公式Xを確認
- 消費税減税をめぐる田村氏の国会質問を確認
- 2026年衆院選後の被災地調査と政治活動を確認
- 本人公式サイトに掲載された動画と2026年衆院選後の活動を確認
- 2026年比例九州ブロックの日本共産党得票と獲得議席を確認
- 米政策、価格保障、所得補償、家族農業に関する考えを確認
- 2001年北九州市議選の得票数と当選を確認
- 2011年福岡県知事選の得票数と結果を確認
- 衆議院比例九州ブロックでの立候補歴、名簿順位、当落を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 既存本文の政策テーマを独立H2へ整理し、人物が重視した政策・政治姿勢を把握しやすい構成へ統一
- 2026年10月2日 学歴後の最初の職歴・政界入りを経歴H2へ再配置し、後続の経歴項目を人物固有H3へ整理
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 本文内の公式X投稿が5件未満の記事について、既存の関連投稿を保持したまま本人公式Xの最新投稿で不足分を補完
- 2026年10月2日 3本柱の本文にH3小見出しを追加し、長文の視認性と構造を改善
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ整理し、既存本文を削除せず検索意図と読みやすさを統一
- 2026年10月2日 本文の重要な年月・当選・就任・退任などを赤文字で強調し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月28日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。
- 2026年9月12日 記事を新規作成。2026年衆院選後の現況情報を確認



















