宮本徹氏は、日本共産党で衆議院議員を3期務めた政治家です。国会に入る以前から学生自治会や東京・多摩地域で活動し、選挙への挑戦を重ねてきました。
国会では教育、雇用、社会保障、行政監視など幅広いテーマを扱いました。なかでも教育無償化は、大学時代の卒業論文から続くテーマです。
- 学生自治会と地域政治の現場を経て、自ら選挙へ挑戦した政治家です。
- 複数回の落選後に衆議院へ入り、3期にわたって国会論戦を続けました。
- 教育無償化を長く掲げ、雇用・社会保障・ジェンダー格差などにも取り組んできました。
宮本徹の生い立ち|兵庫県三木市で育ち、音楽と文学に親しむ
宮本徹氏は1972年1月22日、兵庫県三木市で生まれました。少年期から音楽や文学に親しみ、本人のプロフィールではTHE BLUE HEARTS、本多勝一、灰谷健次郎、宮沢賢治らから影響を受けた存在として挙げています。
宮本徹の学歴|東京大学文科一類へ進学、学生自治会で活動
| 区分 | 学校名 | 学部・専攻 | 現在の偏差値・難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 大学 | 東京大学 | 文科一類入学 → 教育学部卒業 | 67.5(文科一類・2027年度前期) | 1991年入学 |
※偏差値は本人の在学当時ではなく現在の入試難易度の目安です。東京大学は進学選択制度のため、入学区分である文科一類の2027年度ボーダーを参考表示しています。
宮本氏は1991年に東京大学文科一類へ進学し、その後、教育学部を卒業しました。大学では学生自治会活動に深く関わり、教養学部学生自治会委員長などを務めています。
東京大学は進学選択制度を採用しているため、教育学部そのものへ入学する方式ではありません。現在の文科一類の2027年度前期ボーダー偏差値は67.5で、ここでは入学時の区分に対応する参考値として示します。
1991年に東京大学文科一類へ進学しました。大学では教養学部学生自治会委員長を務め、その後、本郷キャンパスでも学生自治会中央委員会議長を担いました。
学生時代から、社会や大学運営をめぐる問題に自ら働きかける活動へ深く関わっていたことが、宮本氏の経歴の早い段階から見えてきます。
宮本徹の経歴|学生自治会で学費問題と政治の現場に向き合う
大学時代には、佐川急便をめぐる政界汚職が社会問題となりました。宮本氏は学生の抗議の声を集め、佐川急便の飛脚を模した姿で自民党本部まで届けに行ったと振り返っています。
もう一つ、長く続くテーマとなったのが学費でした。学生自治会で学費値上げに反対する活動に取り組み、卒業論文でも教育無償化をテーマにしました。
「おかしなこと、困っている人、ほっておけない」
出典:宮本徹公式サイト「プロフィール」(公開日記載なし)
学生時代には旧統一協会をめぐる被害問題にも関わっていました。政治の世界を進路として考えるようになった時期について、宮本氏はその後の政局や沖縄で起きた事件などを挙げ、政治の方向そのものを変える仕事に関わろうと考えたと説明しています。
「政治の顔の向きをかえなければ、日本はダメになる」
出典:宮本徹公式サイト「プロフィール」(公開日記載なし)
党職員として武蔵野・三鷹の地域政治へ
東京大学教育学部を卒業後、日本共産党の職員として政治活動に入りました。武蔵野・三鷹地域では、地区委員長などを務めながら約8年間にわたって地域活動に携わっています。
この時期には、選挙だけでなく住民運動や自治体政策にも関わりました。武蔵野市の中学校給食を求める活動、認可保育園の増設を求める運動、青山の「こどもの城」などの存続を求める取り組み、原発事故後の脱原発運動などが本人の経歴に記されています。
2005年7月、東京都議会議員選挙の武蔵野市選挙区に日本共産党から立候補しました。得票は6,064票で3位となり、定数1の議席には届きませんでした。
その約2か月後の衆院選では東京18区へ。民主党の菅直人氏、自民党の土屋正忠氏と争い、21,542票で落選しました。本人は後年、この選挙で力不足を感じ、地域でさらに力をつける決意をしたと振り返っています。
2012年の再挑戦を経て、2014年に衆議院へ
次の衆院選挑戦は2012年でした。比例東京ブロックの日本共産党名簿2位で立候補しましたが、同党が得た議席は1で、当選には届きませんでした。
2014年12月の第47回衆院選では、再び比例東京ブロックから立候補。日本共産党は東京ブロックで3議席を得て、宮本氏は3度目の衆院選挑戦で初当選しました。
「私は入党の原点が反戦平和の活動です。」
出典:日本共産党東京都委員会「新衆院議員インタビュー 宮本徹さん(42)」(2014年12月23日)
初当選後は衆議院予算委員会や厚生労働委員会などで質問を重ねました。議席を得たことで、地域活動で扱ってきた生活問題を国会で直接取り上げる立場へ移ります。
東京20区へ移り、比例復活で2期・3期目
2017年の衆院選では東京20区に立候補しました。小選挙区では57,741票を得て2位でしたが、比例東京ブロックで復活当選し、2期目に入りました。
2021年も東京20区から出馬。小選挙区では66,516票で2位となり、再び比例東京ブロックで当選しました。これで衆議院議員は3期となります。
小選挙区で議席を直接獲得するには至らなかった一方、2017年と2021年は比例重複制度によって国会活動を継続しました。
国会で続けた行政監視と問題追及
宮本氏の国会活動には、政策提案だけでなく政府や行政を監視する質問も多く見られます。2019年には「桜を見る会」の予算や参加者をめぐる問題を国会で質問し、その後も関連する政府対応を追及しました。
学生時代から関わっていた旧統一協会をめぐっては、2022年に名称変更の経緯や解散命令請求をめぐる政府の法解釈などを取り上げました。
そのほか、シェアハウス投資をめぐる金融問題、社会保障、労働条件、障害者施策などへ質問範囲を広げました。本人サイトの「国会10年のあゆみ」では、国会質問のテーマを年度別に整理しています。
教育無償化を学生時代から追い続ける
宮本氏が自ら「ライフワーク」と位置づけているのが教育無償化です。大学卒業後に突然掲げたテーマではなく、学生自治会時代に学費値上げ問題と向き合ったところから続いています。
国会では大学授業料、奨学金、学校給食、教育費負担などを取り上げてきました。2022年には、政府が教育・軍事費をどう配分するのかを問う街頭での発信も行っています。
自治体の取り組みにも目を向け、学校給食の無償化が広がる動きを紹介しています。
教育費を家庭の経済力だけに委ねないことは、学生時代から国会議員時代まで継続した政策軸でした。
最低賃金と雇用、男女の賃金格差
労働分野では、最低賃金の引き上げと中小企業への支援を組み合わせる政策を繰り返し訴えました。非正規雇用の待遇改善、長時間労働の是正なども扱っています。
男女間の賃金格差については、企業による格差情報の開示だけでなく、その対象範囲や是正の仕組みまで厚生労働委員会で質問しました。
「男女の賃金格差の公表の義務づけまではやらないと」
出典:国会会議録検索システム「第208回国会 衆議院 厚生労働委員会 第16号」(2022年4月22日)
2021年の衆院選時には、最低賃金を時給1500円へ引き上げる政策について、中小企業支援と同時に進める考えを示しました。
「これくらいの賃金水準は政治の責任で実現すべきだと思います。」
出典:宮本徹公式サイト「解散にあたり。東京20区から政権交代の流れをつくりましょう」(2021年)
社会保障と「暮らせる条件」を具体的に問う
社会保障分野では、年金、介護、障害福祉、保育、子育て支援などを扱ってきました。制度の理念だけでなく、利用者が実際にサービスを受けられる条件や家計負担を国会質問の対象にしています。
住まいについても、生活を支える基盤として政策課題に位置づけています。
障害者施策では、青年期の居場所、移動支援、働き方などを国会で取り上げてきました。衆議院議席を失った後も、日本共産党の「障害者の権利委員会」副責任者を務めています。
平和・安全保障と気候問題
宮本氏は、共産党に入った原点の一つとして反戦平和の活動を挙げています。衆議院初当選後には安全保障法制をめぐる国会審議にも参加しました。
気候変動については、温室効果ガス削減やエネルギー政策を生活・産業政策と結びつけて発信しています。
2026年の総選挙でも、暮らしと平和を主要な争点として掲げました。
「政治は国民の幸せのためにあります。」
出典:宮本徹公式サイト「宮本徹 総選挙政策の訴え(要旨)」(2026年)
2024年に議席を失い、2026年も東京20区で挑戦
2024年10月27日の第50回衆院選では、東京20区で58,215票を得て2位となりました。比例東京ブロックでも議席を得られず、2014年以来3期務めた衆議院議席を失いました。
その後も東京20区を中心に活動し、2026年2月8日の第51回衆院選へ日本共産党公認で立候補。45,031票で3位となり、比例でも当選には至りませんでした。
2026年の選挙では、物価高への対応、賃上げ、社会保障、教育費などを訴えました。衆議院議員だった時期に取り上げてきた課題を、議席喪失後の選挙でも掲げています。
動画で見る宮本徹氏の政策説明
教育費をめぐる考え方を本人の説明で確認できる動画として、宮本徹事務所の公式チャンネルでは大学学費の問題を扱っています。
宮本徹氏の国会発言をテーマ別に見る
記事本文で扱ったテーマを、本人の国会発言まで深掘りできます。まずは代表的な発言を表示し、関連発言があるテーマだけ追加で確認できます。
消費税と家計負担
「低所得者ほど消費税というのは負担が重い」
宮本氏は、消費税は低所得者ほど負担が重く、家計消費が弱い中での増税は適切でないと主張した。
社会保険料と少子化対策財源
「今でも社会保険料は重い負担」
少子化対策の財源をめぐり、低中所得者にとって税・社会保険料の負担が既に重いとして、追加負担に慎重な姿勢を示した。
インボイス制度と高齢者就業
「このままだと本当に運営が困難になる」
シルバー人材センターについて、インボイス制度導入後の消費税負担が運営を圧迫する可能性を指摘し、制度上の対応を求めた。
※ 内容の要点は公式一次情報をもとに整理しています。正確な文脈・全文は各リンク先の公式資料から確認できます。
宮本徹氏の現在情報
2026年2月8日の衆議院議員総選挙では東京20区で45,031票・3位となり、比例でも当選には至りませんでした。その後も国政復帰を目指す政治活動を継続しています。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2005年 7月3日 | 第17回東京都議会議員選挙 宮本徹氏にとって確認できる最初の実出馬。 | 武蔵野市選挙区 | 日本共産党 | 落選 | 6,064票 3位 |
| 2005年 9月11日 | 第44回衆議院議員総選挙 菅直人氏、土屋正忠氏と争った。 | 東京 18区 | 日本共産党 | 落選 | 21,542票 3位 |
| 2012年 12月16日 | 第46回衆議院議員総選挙 日本共産党の東京都での比例得票は484,365票、獲得議席は1。名簿2位の宮本氏は当選に届かなかった。 | 比例東京ブロック | 日本共産党 | 落選 | 個人得票なし(拘束名簿式) 日本共産党名簿2位 |
| 2014年 12月14日 | 第47回衆議院議員総選挙 日本共産党は東京ブロックで885,927票を得て3議席を獲得。宮本氏は初当選。 | 比例東京ブロック | 日本共産党 | 当選 | 個人得票なし(拘束名簿式) 日本共産党名簿2位 |
| 2017年 10月22日 | 第48回衆議院議員総選挙 東京20区では木原誠二氏に次ぐ2位。比例東京ブロックで再選。 | 東京20区・比例東京ブロック重複 | 日本共産党 | 比例当選 | 57,741票(小選挙区) 2位 |
| 2021年 10月31日 | 第49回衆議院議員総選挙 東京20区では木原誠二氏に次ぐ2位。比例東京ブロックで3選。 | 東京20区・比例東京ブロック重複 | 日本共産党 | 比例当選 | 66,516票(小選挙区) 2位 |
| 2024年 10月27日 | 第50回衆議院議員総選挙 小選挙区2位。比例復活ならず、3期務めた衆議院議席を失った。 | 東京20区・比例東京ブロック重複 | 日本共産党 | 落選 | 58,215票(小選挙区) 2位 |
| 2026年 2月8日 | 第51回衆議院議員総選挙 木原誠二氏108,985票、大西健太郎氏46,910票に次ぐ3位。比例でも当選せず。 | 東京20区・比例東京ブロック重複 | 日本共産党 | 落選 | 45,031票(小選挙区) 3位 |
- 生年月日、出身地、学歴、学生時代、党活動、初出馬、国会議員歴などを確認
- 国会質問、労働、社会保障、障害者施策、男女賃金格差などの活動歴を確認
- 男女賃金格差の開示・是正をめぐる国会質問を確認
- 2026年衆院選での候補者情報、元職3期、東京20区、政策・経歴を確認
- 日本共産党中央委員、障害者の権利委員会副責任者としての現況を確認
- 2014年衆院選比例東京ブロックの日本共産党得票と宮本徹氏の初当選を確認
- 2017年東京20区の得票・順位を確認
- 2021年東京20区の得票・順位を確認
- 2024年東京20区の得票・順位と議席喪失を確認
- 2026年東京20区の候補者、得票、順位、最新選挙結果を確認
この記事の更新履歴
- 2026年10月2日 H2過多を整理し、主要章はH2、経歴イベント・政策細目はH3へ統一。本文内容は削除せず維持
- 2026年10月2日 学歴後の最初の職歴・政界入りを経歴H2へ再配置し、後続の経歴項目を人物固有H3へ整理
- 2026年10月2日 経歴の続きと重複政策H2をH3へ整理し、高橋光男・岸本周平記事と同じ見出し階層へ統一
- 2026年10月2日 本文内の手動管理ショートコードと監査用の汎用H3を撤去し、WordPress側の自動表示と内容に即した見出し構造へ整理
- 2026年10月2日 生い立ち・学歴・経歴の本文に人物固有のH3小見出しを追加し、長文の視認性と検索意図の整理を改善
- 2026年10月2日 主要見出しを「生い立ち・学歴・経歴」の3本柱へ整理し、既存本文を維持したまま検索意図を明確化
- 2026年10月2日 本文の経歴上重要な年月日を赤文字で補強し、重要箇所の視認性を改善
- 2026年9月28日 本人の公式一次情報をテーマ別に確認できる一次情報深掘りセクションを追加・更新。
- 2026年9月12日 記事を新規作成。2026年衆院選結果と現況情報を確認




















