塩村あやか氏は、放送作家、東京都議会議員を経て国政へ進んだ政治家です。政治の仕事に就く前には、就職氷河期の非正規雇用、テレビやラジオの制作、動物愛護ボランティアなど、現在の国会活動とは異なる世界を経験してきました。
広島県福山市で過ごした少女時代から東京での学生生活、放送業界、動物愛護活動、東京都議、そして参議院議員へ。その歩みを時系列でたどります。
- 広島県福山市で育ち、進学を機に東京へ移り、就職氷河期に非正規雇用で社会へ出ました。
- 放送作家として働く一方で動物愛護活動に取り組み、市民活動と政治塾を経て選挙へ挑みました。
- 国政では就職氷河期、女性の健康、性被害、孤独・孤立、治安、動物愛護など幅広い課題を扱っています。
広島県福山市で育ち、18歳で東京へ
1978年7月、広島県福山市に被爆二世として生まれました。小中学生時代には、8月6日が毎年の全校登校日で、原爆や戦争について学ぶ平和教育を受けて育ったと振り返っています。
子どもの頃に夢中になったのが、福山市で生まれたスポーツであるフットベースボールでした。小学校の仲間がやめていった後も大人に交じって続けるほど好きだったといい、学校では生徒会や陸上部でも活動しています。
高校は隣の岡山県にある学校を選びました。卒業後は18歳で東京へ移り、共立女子短期大学へ進学します。
学生時代は学費の大半について家族の支援を受けながら、残る学費と生活費を自分で工面しました。まかないの出る飲食店など、常に2、3のアルバイトを掛け持ちしていたと2019年のインタビューで語っています。
広島との結びつきは国政へ進んだ後も続いています。2026年8月6日には、被爆二世として原爆の記憶と平和への祈りを次世代へ伝える責務について発信しました。
就職氷河期の非正規雇用から放送作家へ
短大を卒業した1999年は、就職氷河期の厳しい時期でした。希望していた職種には採用そのものがあっても正社員募集がなく、都議になるまでの職歴は非正規雇用が大半だったと本人は振り返っています。
卒業後はオーストラリアのAustralian School of Tourism and Hotel Managementで学んだほか、モデルや自動車ライターなど複数の仕事を経験しました。
2007年にはテレビ番組「恋のから騒ぎ」に出演。番組制作の現場を間近で見たことから、出演する側ではなく制作側にも関心を持つようになり、半年間の放送作家養成講座で学びました。
自分もこういう仕事をしてみたいと思うようになったんです。
出典:GAZOO「クルマ好きの都議会議員!塩村あやかにインタビュー」(2014年3月19日)
その後はオフィス・トゥー・ワン所属の放送作家として、「シューイチ」「24時間テレビ」などの制作に携わります。ラジオの時事番組では政治家への取材を担当し、テレビだけでは知る機会の少なかった社会問題にも接するようになりました。
動物愛護と東日本大震災を経て政治へ
放送作家として働きながら続けていたのが、保護された猫を新しい飼い主が見つかるまで預かる里親活動です。保健所から動物を引き出しても、個人やボランティアの力だけでは救える数に限界がありました。
2011年の東日本大震災後には気仙沼でのボランティアや動物レスキューにも参加。放送の仕事では、政治家や有識者を招くラジオ番組の台本を担当していました。
動物の殺処分対策について政治家へ働きかけた経験も重なり、自ら制度を変える側へ進むことを考えるようになります。2012年には維新政治塾の第1期塾生となりました。
私は政治家を目指していたわけではなく、変えたいことを解決する手段として議員になりました。
出典:週プレNEWS「“セクハラ野次騒動”の塩村あやか議員が明かす都議会の巨大与党体質」(2016年11月25日)
2013年、世田谷区から東京都議会へ
2013年、みんなの党に入り、世田谷区選挙区から東京都議会議員選挙へ出馬しました。初めての選挙で東京都議会議員に当選します。
都議会では、政治を志す原点だった動物愛護に加え、受動喫煙、妊娠・出産、子育て、保育などを質問しました。2014年6月18日の一般質問では、男性不妊に関する情報提供や女性への支援も取り上げています。
男性の協力を得る難しさから、悩みが大きくなる女性たちのサポートも必要です。
出典:東京都議会「平成26年第2回定例会 一般質問(塩村あやか)」(2014年6月18日)
この一般質問中、一部議員から不規則発言があり、都議会の問題へ発展しました。同月25日には東京都議会が「東京都議会の信頼回復に関する決議」を議決し、再発防止と信頼回復に努める方針を示しています。
動物愛護では、生体販売や飼養環境の問題を議会で取り上げました。ペットショップの現場視察を踏まえた質問も行い、販売業者への監視や飼育基準の整備を求めています。
広島3区で国政へ挑み、2019年に東京から参院へ
東京都議を経た後、2017年の第48回衆議院議員総選挙では、故郷の広島県に戻り広島3区から無所属で出馬しました。初めての国政選挙は河井克行氏に及ばず、議席を得ることはできませんでした。
次に選んだ舞台は、高校卒業後から長く生活してきた東京でした。2019年の参院選では立憲民主党から東京都選挙区へ立候補します。
選挙を前にした党インタビューでは、自身も就職氷河期に非正規雇用で働いてきた立場から、政治に届けたい声について語りました。
当事者だからこそのリアルな声を政治に届けたいと思っています。
出典:立憲民主党「ロスジェネ世代が切り拓く未来。非正規、女性の一人として、等身大の声を上げたい」(2019年6月16日)
7月21日の投開票で東京都選挙区の6議席に入り、参議院議員として国政初当選を果たしました。
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年 6月23日 |
東京都議会議員選挙
初出馬・初当選。
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世田谷区選挙区 | みんなの党 | 当選 | 23,621票 6位 |
| 2017年 10月22日 |
第48回衆議院議員総選挙
国政選挙への初出馬。
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広島 3区 | 無所属 | 落選 | 61,976票 2位 |
| 2019年 7月21日 |
第25回参議院議員通常選挙
参議院議員として初当選。
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東京都 選挙区 | 立憲民主党 | 当選 | 688,234票 4位 |
| 2025年 7月20日 |
第27回参議院議員通常選挙
2期目。7位で欠員補充枠に入り、任期は3年間。
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東京都 選挙区 | 立憲民主党 | 当選 (欠員補充) | 517,885票 7位 |
参議院で制度や法律へ取り組む
就職氷河期・非正規雇用と休業支援金
国政で早くから扱った課題の一つが、自身も経験した非正規雇用です。新型コロナウイルスの感染拡大時には、会社から休業手当を受けられない労働者を対象とする休業支援金について国会質疑や厚生労働省への申し入れを重ねました。
2020年6月に制度が創設された後、日々雇用、登録型派遣、シフト制労働者への対象拡大や申請・対象期間の延長が行われ、2021年には大企業に雇用されるシフト労働者にも対象が広がりました。
制度が始まった直後の2020年7月には、申請件数が少ない状況を取り上げ、パートやアルバイトへ制度を周知する必要性をXでも発信しています。
無痛分娩と女性の健康
女性の健康分野では、不妊治療や無痛分娩を継続して国会で扱ってきました。2023年3月の参議院予算委員会では、無痛分娩を第8次医療計画に盛り込むよう求めています。
同月に示された「周産期医療の体制構築に係る指針」には、安全な無痛分娩の実施に向けた対応や、都道府県による研修・情報公開等への参画促進が盛り込まれました。
本人のXでは、制度の説明だけでなく、実際に無痛分娩を経験した人の声も紹介しています。
AV出演被害と子どもの性被害対策
2022年には、成年年齢の18歳への引き下げを前に、若年層のAV出演被害について質問主意書や国会質疑で問題提起しました。各党の実務者協議にも立憲民主党を代表して参加し、同年6月にAV出演被害防止・救済法が成立しています。
2024年には、子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認する、いわゆる日本版DBSをめぐる法案について参議院本会議で代表質問しました。対象事業者の範囲、性犯罪歴の確認範囲、個人情報、包括的性教育などを政府に質問しています。
日本のこども・若者が性搾取や性暴力により未来を奪われることがないよう
出典:立憲民主党「塩村議員『性搾取や性暴力により未来を奪われることがないよう』日本版DBS法案」(2024年6月7日)
高齢おひとり様と孤独・孤立
就職氷河期世代が年齢を重ねた先にある課題として、「高齢おひとり様」の問題も扱っています。身寄りのない高齢者の住まい、医療、介護、死後事務などを一つの政策分野として取り上げてきました。
2023年には、就職氷河期問題が将来の高齢単身者問題にも直結するとの考えをXで発信しています。
特殊詐欺・悪質ホストと国境を越える犯罪
治安分野では悪質ホストや匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」を国会で取り上げています。
2025年3月の参議院予算委員会では、ミャンマー周辺など海外の特殊詐欺拠点をめぐり、石破茂首相へ国際的な連携を質問しました。その後、日本政府はASEAN諸国などと犯罪組織対策の枠組みづくりを進めています。
政治を志す原点だった動物愛護
動物愛護は都議時代から国政まで続く政策分野です。都議時代にはペット販売業者の飼養環境を取り上げ、国政では超党派議員連盟などを通じ、飼養施設の数値基準や動物愛護法改正を扱ってきました。
2023年には改正動物愛護管理法を考えるシンポジウムへ参加し、次の法改正を見据えた活動を発信しています。
2025年参院選、欠員補充枠で2期目へ
2025年の第27回参議院議員通常選挙では、再び立憲民主党から東京都選挙区に出馬しました。選挙戦では「小さな声を、大きな力に。」を掲げ、それまで扱ってきた政策を有権者へ訴えています。
東京都選挙区では通常の改選6議席に加え、欠員補充1議席を合わせた7人が選ばれる選挙となりました。塩村氏は7位で当選し、参議院議員2期目へ進みましたが、欠員補充枠のため任期は3年間です。
その年の大晦日、本人は選挙結果について次のように振り返りました。
勝ちきることができなかった自身の力不足を、深く反省しております。
出典:塩村あやか公式サイト「2025年 大晦日のご挨拶」(2025年12月31日)
再選後の2025年10月には、立憲民主党「次の内閣」で、ジェンダー、共生社会、就職氷河期、消費者などを担当するネクスト国務大臣に任命されたことを発信しました。
塩村あやか氏の現在情報
2026年には、水俣病被害者救済新法案、空襲被害者への一時金支給法案、障がい児福祉に係る所得制限撤廃法案などの議員立法にも関わっている。就職氷河期、女性の健康、孤独・孤立、性被害、治安、動物愛護などの政策分野を継続して扱っている。
公式動画で見る2025年参院選の訴え
本人事務所の公式YouTube「塩ちゃんねる」では、2025年参院選の政見放送が公開されています。生い立ちや政治へ入った経緯、国政で取り組んできた政策を本人の言葉と話し方で確認できます。
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本名、生年月日、出生地、学歴、放送作家歴、東京都議歴、参議院当選回数、国会役職を確認
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参議院2期、東京都、党役職、国会役職、生年月日、出身地、学歴、公式SNSを確認
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出生、被爆二世、学歴、放送作家歴、東京都議・参議院経歴、動物愛護活動を確認
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福山での幼少期、平和教育、学生時代、就職氷河期、動物愛護活動、政界入りの経緯を確認
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受動喫煙、生体販売、動物愛護、妊娠・出産・子育てに関する都議時代の質問を確認
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2013年東京都議選世田谷区の党派、得票数、順位、初当選を確認
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2017年衆院選広島3区の得票数、順位、落選を確認
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2019年参院選東京都選挙区の初当選、得票数、順位を確認
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2025年参院選東京都選挙区の得票数、7位、欠員補充枠を確認
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自動車ライター、テレビ出演、放送作家への転身、ラジオ番組、動物愛護、維新政治塾への参加を確認
この記事の更新履歴
- 2026年8月27日 記事を新規作成。2025年参院選後の現況情報、任期、党・国会役職を確認

















































































