石垣のりこ氏は、宮城県を拠点に長くラジオの仕事を続けた後、国政へ進んだ政治家です。
マイクの前で地域の人の声を伝えていた時代から、東日本大震災での情報発信、初めての選挙、そして国会での政策活動まで。その歩みを時系列でたどります。
- 仙台で育ち、大学卒業後は地域FMで宮城の人や文化を伝えてきました。
- 東日本大震災では放送の現場から災害情報を届け、その後は防災や復興にも関わりました。
- 国政では生活・農業・防災・人権など、地域で接してきた課題を幅広く扱っています。
仙台・岩切で育ち、教育心理学を学ぶ
石垣のりこ氏は1974年8月1日、宮城県仙台市に生まれました。仙台市立岩切小学校、岩切中学校を経て、宮城県第二女子高等学校へ進学しています。現在の宮城県仙台二華高等学校です。
中学校ではブラスバンド部でパーカッションを担当し、高校では地学部に所属しました。中学・高校では生徒会長も務めています。
高校卒業後は宮城教育大学教育学部へ進学。小学校教員養成課程で教育心理学を専攻し、1998年3月に卒業しました。小学校教諭一種免許状も取得しています。
家庭では、母方の祖父が沖縄で戦死したことから、母親から幼い頃より戦争について聞いて育ちました。後年、平和は何もしなくても維持されるものではないという考えを語っています。
エフエム仙台で約20年、宮城の人と地域を伝える
大学を卒業した1998年4月、株式会社エフエム仙台、現在のDate fmに入社しました。パーソナリティと番組制作の両方に約20年間携わったのが、政治家になる前の中心的な経歴です。
パーソナリティとしてインタビューした人数は延べ2000人以上。スタジオで番組を進行するだけでなく、企画や取材、番組制作まで担当しました。
2005年には、宮城を代表する作家の熊谷達也氏とB’zを組み合わせた特別番組を制作。翌2006年には作家同士が語る「居酒屋のソクラテス」シリーズを手がけています。
放送以外にも、仙台文学館の朗読劇で伊坂幸太郎氏の「死神の精度」に出演したほか、井上ひさし氏の作品を扱う「杜の都の演劇祭」に参加しました。地域誌「仙台学」ではエッセイも執筆しています。
ラジオでは地域の暮らしそのものを企画に取り込み、カフェやベーカリーとの商品開発、リスナーが参加する農業体験なども実施しました。大学在学中には「みやぎ米キャンペーンキャラクター」を務めた経験もあります。
2011年3月11日、情報が途切れた仙台でマイクを握る
2011年3月11日、4月から始まる番組の打ち合わせのため仙台駅前にいたとき、東日本大震災が発生しました。強い揺れが続き、街ではガラスが割れ、信号が止まり、道路では大渋滞が起きていました。
放送局へ戻っても、地元新聞社などから情報が入ってきません。つながっていた気象庁の回線から届く震度や津波警報を頼りに、街で自分が見た状況も含めて第一報を伝えました。
伝えるべきものがないという状態でした。
出典:立憲民主党「東日本大震災10年を超えて 石垣のりこ議員インタビュー」(2021年3月2日)
ラジオには、衛生用品やオムツ、ミルクなどが足りないという被災者の声も寄せられました。必要な物資を放送で伝え、届けられる人につなぐ役割も担っています。
震災後は防災士資格を取得。復興応援プロジェクト「Hope for MIYAGI」の番組を担当し、非常食から防災を考える「サバ・メシ防災ハンドブック」の企画制作にも加わりました。
震災を経験した後、政治という視点から日本の将来を考える意識が強くなったと本人は後に振り返っています。
東日本大震災から時間が経った後も、災害の記憶について発信を続けています。
放送の現場から国政へ――2019年、約60日前の挑戦
2019年5月、立憲民主党は石垣氏を参議院宮城県選挙区の公認候補に決定しました。投票日まで約2か月という時期からの挑戦でした。
約20年間、地域FMで宮城県各地を歩き、取材や番組を通じてさまざまな人の声を聞いてきました。政治への転身を決めた後、元リスナーから「中立ではなくなった」と声をかけられたこともあったといいます。
本人は、困っていても声を上げられない人がいる中で、何も言わないことが本当に中立なのかと問いかけました。
私の選挙は皆さんの選挙。
出典:立憲民主党「年金議論のふたをこじ開ける選挙にしよう 長妻代表代行が石垣さんを応援」(2019年7月14日)
初めて立候補した2019年7月の参院選で当選し、約20年続けた放送の現場から国会へ移りました。
初当選した選挙を後に「原点」と位置づけ、政治について自ら問い続けている言葉があります。
誰のための政治か。何のための政治か
出典:石垣のりこ公式サイト「プロフィール」(公開日記載なし)
| 年月日 | 選挙 | 選挙区・地域 | 所属 | 結果 | 得票・順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年 7月21日 |
第25回参議院議員通常選挙
初出馬・初当選。立憲民主党公認の野党統一候補として出馬。
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宮城県 選挙区 | 立憲民主党 | 当選 | 474,692票 1位 |
| 2025年 7月20日 |
第27回参議院議員通常選挙
参議院議員2期目の当選。
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宮城県 選挙区 | 立憲民主党 | 当選 | 367,794票 1位 |
参議院で取り組んできた政策
消費税と賃金
石垣氏が初出馬時から繰り返し掲げてきた政策の一つが、消費税の引き下げ・廃止です。2025年の参院選では、まず食料品の消費税をなくし、最終的に消費税ゼロを目指す方針を掲げました。
あげるべきは賃金であって、消費税ではない!
出典:石垣のりこ公式サイト「石垣のりこ2期目に挑戦 参議院選挙スタート」(2025年7月3日)
賃金については、減税だけでなく、賃上げと労働時間の短縮を組み合わせる政策も掲げています。
初当選から数か月後には、党派を越えた消費税減税の議論にも参加しました。
農業と食料安全保障
農業は、参議院で継続して扱ってきた分野です。震災時に食料が容易に手に入らなかった経験について、本人は食が安全保障に直結すると語っています。
2025年の政策では「アグリファースト」を掲げ、生産者への直接支払制度「食農支払」の導入を提案しました。農家の所得を支えながら国内生産と食料自給率を高める構想です。
また本人は、農業統計の精度向上や、水田活用をめぐる「5年水張り要件」の撤廃を、1期目に取り組んだ実績として掲げています。
国会だけでなく、宮城の農業関係者から直接政策提案を受ける機会も設けています。
復興と防災
震災経験を持つ宮城県選出議員として、避難所のあり方、自宅避難者への支援、防災教育、情報公開などを国政で扱ってきました。
災害時だけ特別な対策を用意するのではなく、平時の生活や制度そのものを災害に強くする考え方を示しています。
2026年には、災害対応を一元的に担う組織をめぐる「防災庁設置法案」の審議にも参加しました。
人権・民主主義と個人情報
人権と立憲主義も継続して掲げる政治上の軸です。2025年参院選では「人権ファースト」を掲げ、属性によって人の尊厳が損なわれない社会を政策の柱に置きました。
本人が自ら挙げる政治信条も、経済政策だけにはとどまりません。
2026年6月の個人情報保護法改正案の審議では、本人同意なしで扱われる要配慮個人情報、顔特徴データ、AI学習に利用されるデータの消去や監査制度などを質問しました。
個人の尊厳が守られない不備のあるザル法だ
出典:立憲民主党「『個人の尊厳が守られない』石垣議員、個人情報保護法改正案をただす」(2026年6月18日)
医療・介護と社会保障
医療・介護では、サービスを受ける側だけでなく、現場で働く人の処遇を政策課題としてきました。2025年の参院選では、医療・介護従事者の賃金を全産業平均水準へ引き上げる方針を掲げています。
訪問介護報酬の引き下げと事業所経営への影響についても発信してきました。
2025年、宮城県選挙区で2期目の当選
2025年7月の第27回参議院議員通常選挙では、立憲民主党から宮城県選挙区へ再び立候補しました。
選挙戦では、消費税ゼロに加え、「人権ファースト」「アグリファースト」、賃上げ、医療・介護従事者の処遇改善などを掲げています。
7月20日の投開票で1位となり、参議院議員2期目の当選を果たしました。
当選が決まった直後には、自身の公式Xから支援者へメッセージを発信しています。
石垣のりこ氏の現在情報
2026年には個人情報保護法改正案でAI利用を含む要配慮個人情報の扱いを問い、農林水産政策や災害対応に関する国会審議にも継続して携わっています。
動画で聞く東日本大震災と政治への思い
立憲民主党の公式YouTubeでは、東日本大震災から10年の節目に行われた石垣氏のロングインタビューが公開されています。震災発生時の放送局の様子、避難所、食料安全保障、防災、政治への思いを本人の言葉で聞くことができます。
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本名、生年、出身地、学歴、エフエム仙台での経歴、当選回数、国会役職を確認
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生年月日、選挙区、2期、現行党役職、国会役職、公式SNSを確認
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学校歴、学生時代、エフエム仙台での番組制作、文化活動、防災活動、資格を確認
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2011年3月11日の被災状況、ラジオでの情報発信、防災、食料安全保障、政治への問題意識を確認
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FM時代、2019年の政界入り、選挙へ挑戦した理由、本人発言を確認
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2025年参院選政策、消費税、賃金、農業、医療・介護、人権を確認
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経済、農業、医療・福祉、教育、復興などの政策姿勢を確認
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2026年の個人情報保護、顔特徴データ、AI学習データに関する国会質疑を確認
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2019年参院選宮城県選挙区の開票結果を確認
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2025年参院選宮城県選挙区の候補者別得票数を確認
この記事の更新履歴
- 2026年8月27日 記事を新規作成。2025年参院選後の公職、所属、選挙区、当選回数、党・国会役職を確認

















































































