岡本三成の経歴・学歴と生い立ち|ゴールドマン・サックス執行役員から衆議院議員、政調会長へ

岡本三成
ひと目でわかるプロフィール 岡本三成
おかもと みつなり
出身地
佐賀県鳥栖市
初当選
2012年(第46回衆議院議員総選挙)
最終学歴
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修士課程修了(経営学修士・MBA)
主な前職
会社員、金融関係
政界入り
民間企業から
生年月日 1965年5月5日

岡本三成氏は、政治家になる前にシティバンクやゴールドマン・サックス証券で国際金融の仕事をしていました。ニューヨークやロンドンでも働き、政府や自治体を相手に金融アドバイスを行った経験を持ちます。

金融界で過ごした期間は約22年。その後、衆議院議員となり、外交、国土交通、経済産業、財政・金融と活動領域を広げてきました。佐賀県鳥栖市で育った少年が、どのように国際金融の世界へ進み、国政へ転じたのかをたどります。

岡本三成氏を理解する3つのポイント
  1. 佐賀から英国、米国へと学びの場を広げ、国際金融の世界で長く働きました。
  2. 金融マン時代の経験と9.11を経て国政へ進み、外交と経済の両分野に携わりました。
  3. 政府役職や党の政策部門を経験し、政党の枠組みが変わった後も政策責任者を務めています。

佐賀県鳥栖市で育った少年時代

岡本三成氏は1965年5月5日、佐賀県鳥栖市に生まれました。実家は小さな建設会社を営んでおり、本人の公式プロフィールでは、少年時代から堅実な経済感覚が身についたと紹介されています。

子どもの頃に抱いていた夢は、地元にとどまるものではありませんでした。

「世界をまたにかける男になる」

出典:岡本みつなり公式ホームページ「プロフィール」(公開日記載なし)

高校は佐賀県立鳥栖高等学校へ進学し、1984年に卒業しました。高校卒業後は創価大学経営学部で学びます。

創価大学から英国グラスゴーへ

大学時代の1988年には英国グラスゴー大学へ留学しました。幼少期に思い描いた「世界」を、学生のうちから実際に経験することになります。

翌1989年に創価大学を卒業。最初の就職先に選んだのはシティバンクでした。

ここから金融を仕事にするキャリアが始まります。国内だけでなく、海外を舞台に働く道へ進みました。

米国ケロッグ経営大学院でMBAを取得

金融実務を経験した後、米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院へ進学しました。1998年に修士課程を修了し、経営学修士、MBAを取得しています。

同年8月にはゴールドマン・サックス証券へ入社。ニューヨークやロンドンなどでも勤務し、金融マンとして活動の場を広げました。

ゴールドマン・サックスで政府や自治体の金融を支える

ゴールドマン・サックスでは、企業向けの仕事だけでなく、政府や地方自治体などを対象とするパブリックセクターの財務アドバイザーも経験しました。

資金調達や財政運営に関わる仕事を通じ、民間金融と公的機関の接点に立ちます。本人は後年、この時期の仕事について次のように振り返っています。

「政治家という職業を目指す一つの要因となりました。」

出典:政治ドットコム「公明党・岡本三成議員に聞く!グローバルヘルスで新たな民間資金の流れをつくるために必要なこと」(2024年10月7日)

2005年にはゴールドマン・サックス証券の執行役員に就任しました。金融業界でキャリアを積み上げる一方、その途中で人生の方向を変える出来事を経験します。

ニューヨークで9.11を経験し、政治を意識する

2001年9月11日、岡本氏はニューヨークにいました。勤務していたのは、テロ攻撃を受けたワールドトレードセンターのすぐ近くです。

目の前で多くの人が命を失う状況に直面し、なぜこのような事件が起きたのかを考える中で、政治が負う責任を強く意識したと振り返っています。

米国同時多発テロは、本人が「政治家を目指すきっかけとなった事件」と明言する出来事でした。

すぐに金融界を辞めたわけではありません。その後も仕事を続け、約22年間にわたる金融キャリアを築いた後、2011年に公明党幹部から次期衆院選への出馬を打診されます。

2012年、金融マンから衆議院議員へ

2012年12月の第46回衆議院議員総選挙で、公明党の比例北関東ブロックから立候補しました。

比例名簿2位で初当選し、47歳で国政へ。2014年、2017年の衆院選でも比例北関東ブロックから当選し、3期連続で議席を得ています。

初期の国会活動では外務委員会、国土交通分野、震災復興などに携わりました。2016年にはTICAD VIが開かれたケニアを訪れ、日本とアフリカの経済・人材交流にも関わっています。

外務大臣政務官として外交の現場へ

2017年には外務大臣政務官に就任しました。国際金融の仕事で培った海外経験に加え、今度は日本政府の立場から外交に携わります。

外務大臣政務官は2018年9月まで務めました。その後は党国土交通部会長や衆議院国土交通委員会理事となり、交通政策や防災・減災を扱っています。

2021年、東京12区で初めて小選挙区を制す

3期目まで比例代表で当選してきましたが、2021年の第49回衆院選では東京12区へ立候補しました。

北区を中心に豊島区、板橋区、足立区の一部を含んでいた選挙区で、初めて小選挙区から当選。衆議院議員4期目に入りました。

選挙直前には、コロナ対応や荒川の水害対策に触れながら、有権者へこう訴えています。

「国民の命と暮らしを守るため全力で働く」

出典:公明党「全力で命と暮らし守る」(2021年10月15日)

財務副大臣として財政・金融行政を担当

2021年11月には岸田内閣で財務副大臣に就任しました。企業や政府の資金調達を扱ってきた金融マン時代とは立場が変わり、政府の財政・金融行政を担います。

財務副大臣は2022年8月まで務めました。退任後も財政・金融を主要な政策分野として扱い続けています。

経済産業委員長を経て公明党政調会長へ

2023年には衆議院経済産業委員長に就任。2024年9月には、公明党の政策全体を取りまとめる政務調査会長と東京都本部代表を任されました。

2024年の衆院選では、新たな区割りとなった東京29区から立候補しました。荒川区全域と足立区西部を舞台に戦い、5回目の当選を果たしています。

2026年、公明党を離れ中道改革連合へ

政治経歴が大きく動いたのが2026年1月です。1月21日に、初当選以来13年間所属してきた公明党を離党しました。

翌22日、中道改革連合へ入党。結党時には本庄知史氏とともに共同政務調査会長となり、衆院選へ向けた政策づくりを担当しました。

「新しい政策を化学反応を起こしてつくっていきたい」

出典:中道改革連合「『生活者ファースト』の衆院選公約を発表」(2026年1月22日)

政党を移るにあたり、本人はこれまで支えてきた人々への感謝と、新しい党で政治を続ける考えを自身のXでも発信しました。

第51回衆院選は比例東京で6回目の当選

2026年2月8日の第51回衆院選では、小選挙区ではなく中道改革連合の比例東京ブロックから立候補しました。

比例名簿1位で6回目の当選。選挙後には、厳しい寒さの中で支援した人々や有権者への感謝を投稿しています。

新しい党体制では政務調査会長となり、立憲民主党、公明党との三党合同政調審議会などで法案や予算、経済政策の調整を担うようになりました。

人生年表 岡本三成さんの歩み
1965年5月5日
佐賀県鳥栖市で生まれる
1984年
佐賀県立鳥栖高等学校を卒業
1988年
英国グラスゴー大学へ留学
1989年3月
創価大学経営学部を卒業
1989年4月
シティバンクに入社
1998年5月
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院を修了
経営学修士(MBA)を取得
1998年8月
ゴールドマン・サックス証券に入社
2001年9月
米国同時多発テロをニューヨークで経験
後に政界を志す大きな契機だったと振り返る
2005年
ゴールドマン・サックス証券執行役員に就任
2012年12月16日
第46回衆議院議員総選挙で初当選
比例北関東ブロック
2017年
外務大臣政務官に就任
2018年9月まで務める
2021年10月31日
東京12区で衆議院議員4期目の当選
2021年11月
財務副大臣に就任
2022年8月まで務める
2023年
衆議院経済産業委員長に就任
2024年9月
公明党政務調査会長、東京都本部代表に就任
2024年10月27日
東京29区で衆議院議員5期目の当選
2026年1月21日
公明党を離党
2026年1月22日
中道改革連合に入党
共同政務調査会長に就任
2026年2月8日
第51回衆議院議員総選挙で6回目の当選
比例東京ブロック
2026年2月
中道改革連合政務調査会長に就任

岡本三成氏が取り組んできた政策・政治姿勢

金融、外交、国土交通、経済産業と複数の分野を経験してきた岡本氏ですが、政策には民間金融時代の経験が色濃く表れているものもあります。ここでは、経歴部分で詳述していない政策の中から、継続して扱ってきた分野を見ていきます。

賃金上昇と生活者を軸にした経済政策

経済政策では、名目賃金だけでなく物価を差し引いた実質賃金を重視しています。2024年には、賃金が上昇していても物価上昇が続く状況を取り上げ、実質賃金をプラスへ転換する必要性を発信しました。

中道改革連合の政調会長となった後は、金融市場の動きと物価、財政運営を結び付けながら経済政策を調整しています。

「私どもは、国民生活を支え、経済政策を前へ進めていく責任を負っている」

出典:中道改革連合「第13回三党合同政調審議会を開催」(2026年5月14日)

NISA・iDeCoによる資産形成

財務副大臣時代に扱ったテーマの一つが個人の資産形成です。本人は、NISAとiDeCoの大幅な制度拡充を財務副大臣として推進した実績に挙げています。

NISAは2024年から非課税保有期間が無期限化され、年間投資枠や非課税保有限度額も拡大されました。岡本氏は金融業界での経験を生かす政策分野として、資産運用や金融教育についても発信しています。

政府資産を運用する「ジャパン・ファンド」構想

2026年に打ち出したのが、政府が保有する資産を戦略的に運用し、その収益を政策財源へ回す「ジャパン・ファンド」の構想です。

中道改革連合では、食料品の消費税率をゼロにする政策などと合わせ、新たな財源を生み出す仕組みとして掲げました。

中小企業の資金繰りと省力化投資

中小企業政策では、コロナ禍の資金繰り支援や、人手不足への対応を扱ってきました。

本人公式サイトでは、政府系金融機関などによる実質無利子・無担保融資の拡充や、設備投資費用の一部を補助する「中小企業省力化投資補助金」の創設・改善を、自ら推進した政策として挙げています。

省力化投資補助金では、配膳ロボットや検品・仕分けシステムなど、人手不足を補う設備を対象にし、企業が製品を選びやすいカタログ方式も採用されました。

荒川流域の水害対策と防災・減災

東京での地域活動では、荒川の水害対策を継続して扱っています。荒川第二・第三調節池の整備や流域治水、荒川橋梁の架け替えなどを取り上げてきました。

公式政策では、防災・減災を社会の主流にする「防災先進国」を掲げています。大規模水害だけでなく、木造住宅密集地域の火災対策や電柱の地中化なども対象です。

外交は対話を重視し、グローバルヘルスにも取り組む

外交では、国際金融時代から築いた海外ネットワークと、外務大臣政務官としての経験を生かした活動を続けています。グローバルヘルスでは、政府資金だけに頼らず、民間投資を社会課題の解決へ結び付ける仕組みにも関心を示してきました。

2026年には中道改革連合の国際局長として各国大使との意見交換にも参加しています。3月に駐日イラン大使と中東情勢について協議した際には、立法府側の役割についてこう述べました。

「国民の思いを代弁し、国民の常識を政策にしていくのが私たちの役割だと思う。」

出典:中道改革連合「小川代表、駐日イラン大使にホルムズ海峡の安定を要請」(2026年3月12日)

金融を一般向けに伝える活動も続ける

金融政策を国会で扱う一方、一般の視聴者へ金融や経済を伝える発信にも取り組んでいます。公式YouTubeでは「金融ロードショー」と題したライブ配信を行い、経済や金融の話題をゲストと語っています。

岡本三成氏の現在情報

2026年8月28日 時点
現在の公職 衆議院議員
現在の所属 中道改革連合
選挙区・選出地域 比例東京ブロック
現在の期・任期 衆議院議員6期目
現在の主な役職
中道改革連合政務調査会長 中道改革連合国際局長

2026年8月時点では、経済・予算・法案に関する党内外の政策調整に加え、各国大使との意見交換など党外交にも携わっている。

選挙歴 岡本三成の選挙歴
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年月日 選挙 選挙区・地域 所属 結果 得票・順位
第46回衆議院議員総選挙
定数:20 比例復活:比例単独
公明党の北関東ブロック得票820,358票、同党当選者3人。衆議院議員初当選
比例北関東ブロック 公明党 当選 個人得票なし(比例代表) 公明党比例名簿2位
第47回衆議院議員総選挙
定数:20 比例復活:比例単独
公明党の北関東ブロック得票868,102票、同党当選者3人。衆議院議員2期目
比例北関東ブロック 公明党 当選 個人得票なし(比例代表) 公明党比例名簿2位
第48回衆議院議員総選挙
定数:19 比例復活:比例単独
公明党の北関東ブロック得票784,671票、同党当選者2人。衆議院議員3期目
比例北関東ブロック 公明党 当選 個人得票なし(比例代表) 公明党比例名簿2位
第49回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:該当なし
初めて小選挙区から当選。衆議院議員4期目
東京都 第12区 公明党 当選 101,020票 1位
第50回衆議院議員総選挙
定数:1 比例復活:該当なし
区割り変更後の東京29区から当選。衆議院議員5期目
東京都 第29区 公明党 当選 60,100票 1位
第51回衆議院議員総選挙
定数:19 比例復活:比例単独
中道改革連合の東京ブロック得票1,119,155票。衆議院議員6期目
比例東京ブロック 中道改革連合 当選 個人得票なし(比例代表) 中道改革連合比例名簿1位

動画で岡本三成氏の半生を見る

中道改革連合と政治ドットコムの企画「山あり谷あり中道へ」では、岡本氏自身が学生時代、外資金融で働いた日々、9.11と政界入りなどを振り返っています。経歴一覧だけでは分からない本人の話し方や人物像を確認できる動画です。

政治人生の転機 岡本三成の政治人生の転機
01
2001年9月
ニューヨークで9.11を経験
ワールドトレードセンター近くで勤務中に米国同時多発テロを経験した。
なぜ転機なのか 本人が後に、政治の責任を強く意識し、政治家を目指す大きな契機になったと語っているため。
02
2012年12月
約22年の金融界から国政へ
シティバンク、ゴールドマン・サックスなどでの金融実務を経て、第46回衆院選で初当選した。
なぜ転機なのか 民間の国際金融から、自ら政策決定に参加する国会議員へ進路を変えたため。
03
2021年10月~11月
小選挙区当選と財務副大臣就任
東京12区で初めて小選挙区を制し、その後、財務副大臣に就任した。
なぜ転機なのか 比例代表を中心とした国政活動から地域の有権者に直接選ばれる議員となり、政府内で財政・金融行政を担う立場にも就いたため。
04
2026年1月~2月
公明党を離れ、中道改革連合の政策責任者へ
公明党を離党して中道改革連合へ参加し、共同政務調査会長を経て政務調査会長となった。第51回衆院選では比例東京で6選した。
なぜ転機なのか 初当選以来所属した政党を離れ、新党の政策形成を担う立場へ移ったため。
参考・出典 この記事で参照した主な資料
公式・一次情報
選挙・公的資料
報道・インタビュー

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